偉大な歌手であった父親のもとに生まれた、これまた偉大な歌手ナタリー・コール
2017年1月26日 更新

偉大な歌手であった父親のもとに生まれた、これまた偉大な歌手ナタリー・コール

ナタリー・コールの父親は、アメリカの音楽界において偉大すぎるほど偉大な歌手であるナット・キング・コールです。その子供が歌手を目指すとなると大きなプレッシャーがあったと思われますが、ナタリー・コールはすくすくと成長し、これまた偉大な歌手となりました。

1,496 view

Natalie Cole

ナタリー・コール

ナタリー・コール

出生名:Stephanie Natalie Maria Cole
生誕:1950年2月6日
出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
死没:2015年12月31日(満65歳没)
ジャンル:R&B、ジャズ
職業:シンガーソングライター
活動期間:1950年代~2015年(プロ歌手としては1975年から)
偉大な親の元に生まれるということはどういうものなのでしょうか?!それで同じ職業を選んだとなると、そのプレッシャーは想像もつきません。
ナタリー・コールもそんな星のもとに生まれたシンガーです。

父親はナット・キング・コール。ジャズ・ピアニストとして頭角を現し、その後ポピュラー歌手として数々の大ヒット曲を世に放ったアメリカが誇る偉大なミュージシャンです。
ナット・キング・コール

ナット・キング・コール

1919年3月17日 - 1965年2月15日
そして、母親もマリア・エリントンという歌手でしたから、音楽家としての環境は整っていたのでしょうし、ナタリー・コールが歌手を目指すのも不思議なことではありません。

しかし、芸術性は遺伝しないものだと言いますし、事実偉大なアーティストの子供で親を超えたという例はあまり聞きませんよね。
ナタリー・コールも大変な思いをしたのだろうとは想像がつきますが、そんな彼女の人生を振り返ってみます。

Inseparable

多くの2世アーティスト達がプレッシャーにつぶされる中、さてナタリー・コールはどうだったかというと、子供の頃から歌手として活動しつつ、すくすくと成長し1975年にデビューを飾ります。
デビュー曲「ジス・ウィル・ビー」はいきなり全米6位のヒットとなり、グラミー賞の最優秀R&B女性ボーカル賞と最優秀新人賞を獲得するという輝かしいスタートをきることになります。

偉大な父親のもとに生まれたことで大きなプレッシャーがあったに違いありませんが、それ以上に大きな愛情を注がれていたのでしょうね。
Inseparable

Inseparable

1975年リリース

【収録曲】
1,NEEDING YOU
2,JOEY
3,INSEPARABLE
4,I CAN'T SAY NO
5,THIS WILL BE
6,SOMETHING FOR NOTHING
7,I LOVE HIM SO MUCH
8,HOW COME YOU WON'T STAY HERE
9,YOUR FACE STAYS IN MY MIND
10,YOU
デビュー曲「ジス・ウィル・ビー」を含むデビューアルバム「 Inseparable」も1975年のリリースです。ジャケット写真がなんとも可愛いですね。しかし歌声はソウルフルです。
歌の上手さは親譲りというか、お墨付きというか、将来が約束されたといってもよい見事なアルバムです。

Natalie Cole - This Will Be (An Everlasting Love) 1975

70's

デビューアルバムが全米18位のあと、2枚目のアルバム「Natalie」が全米13位、3枚目のアルバム「Unpredictable」が全米8位、4枚目のアルバム「Thankful」も全米16位と軒並みヒットし、ナタリー・コールは親の七光りではないことを証明します。

初期のアルバムはどれも素晴らしい出来なのですが、残念ながら現在では入手が困難です。ジャケット・デザインも最高ですから出来ることならレコードで所有したくなります。
Natalie

Natalie

1976年リリース
Unpredictable

Unpredictable

1977年リリース
Thankful

Thankful

1977年リリース
甲乙つけがたい初期のアルバムの中で日本人になじみが深い曲となるとセカンド・アルバム「Natalie(邦題:微笑)」に収録されている「Mr. Melody」でしょう。
この曲は当時行われていた東京音楽祭でグランプリを受賞し、ヒットしました。

#nowwatching @NatalieCole LIVE - Mr Melody (1976)

そして1977年にはシングル「I've Got Love On My Mind」全米5位、R&Bチャート1位となる大ヒット曲が生まれています。
この曲が収録されている3枚目のアルバム「Unpredictable(邦題:琥珀のときめき)」はナタリー・コールにとって初のプラチナム・アルバムで代表作のひとつです。

Natalie Cole - I've Got Love on My Mind - The Natalie Cole Special 1978

80's

32 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

自分の”声”までも楽器の一部にしてしまった米国のジャズピアニスト、兼、歌手のナット・キング・コールを偲ぶ

自分の”声”までも楽器の一部にしてしまった米国のジャズピアニスト、兼、歌手のナット・キング・コールを偲ぶ

読者の方々はあまりご存知ないかもしれないが、ナット・キング・コール(Nat King Cole)は1940~60年代に米国で大変人気があり、活躍したポピュラー・ジャズシンガーだった。20世紀を代表するスーパースターの一人だといっても過言ではない。彼の音楽スタイルはピアノを弾きながらクラブや、バーで歌うタイプのシンガーの一人である。今で言うなら、ビリー・ジョエルと音楽スタイルが似ている。しかしナット・キング・コールのその魅力の一つに、その”声”を挙げることができる。お世辞にも彼の声は美声であるとは言えないが、一言で言うならば、彼はその”声”までも楽器の一部にしてしまったことだろう。そんな彼の珠玉の名曲の数々を紹介しよう!
嘘だと思ったら是非一度聴いてみてほしい。R&B界最高の女性ボーカリスト、チャカ・カーン

嘘だと思ったら是非一度聴いてみてほしい。R&B界最高の女性ボーカリスト、チャカ・カーン

多くのボーカリスト達に影響を与え続けているチャカ・カーンは、ファンクバンド、ルーファスのボーカルとしてデビューしました。歌やリズム感の素晴らしさと同時に初々しさも感じることの出来るルーファス時代のチャカ・カーンをご紹介します。R&B界最高のボーカルを是非聴いてみてください。
obladioblada | 4,069 view
ジョージ・ベンソン来日!名曲「Feel Like Makin' Love」聴きくらべ

ジョージ・ベンソン来日!名曲「Feel Like Makin' Love」聴きくらべ

2016年9月に来日公演を行うジョージ・ベンソン。最近のライヴでも定番となっているロバータ・フラックのカバー「Feel Like Makin' Love」は、ベンソンだけでなく、これまで数多くのアーティストがカバーしてきた名曲です。というわけで、この機会にいろいろなアーティストの名唱、名演でこの曲を聴きくらべてみましょう!
Gaffa | 4,694 view
通販CMで「“社長ぉ~、安くして~”」と甘える・謎の美熟女『保科有里』ってどんな人?!

通販CMで「“社長ぉ~、安くして~”」と甘える・謎の美熟女『保科有里』ってどんな人?!

近年「夢グループ」の通販CMで石田社長に「“社長ぉ~、安くして~”」と甘い声で訴える謎の美少熟女・保科有里さん。どんな方なのか気になりまとめてみました。
ギャング | 2,816 view
これがアメリカでプラチナディスクを獲得したジャズ・アルバムです

これがアメリカでプラチナディスクを獲得したジャズ・アルバムです

アメリカレコード協会が発表した、ジャズでプラチナディスクを獲得したアルバムを一挙ご紹介します!
obladioblada | 458 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト