続く、準決勝。対するは古豪ウルグアイ代表だった。
ウルグアイ代表は細かいパスでの連携から日本サイドに攻め込むが、日本の堅い守備の前に決定的なシュートには繋がらなかった。そして、前半23分に左サイドを駆け上がったドリブラー本山の折り返しを高原が決めた。これで日本代表は6試合連続の先制ゴールとなり、チームの勢いと決定力の高さを印象付けた。
だが、その1分後に同点とされ、試合は振り出しに。しかし、前半35分に永井雄一郎のゴール前での相手DFを揺さぶるフェイントから2点目が生まれた。この永井の大会初ゴールが決勝点となり、日本サッカー界の歴史を塗り替えたとも言っても大げさではない、「決勝進出」の快挙を達成した。
ウルグアイ代表は細かいパスでの連携から日本サイドに攻め込むが、日本の堅い守備の前に決定的なシュートには繋がらなかった。そして、前半23分に左サイドを駆け上がったドリブラー本山の折り返しを高原が決めた。これで日本代表は6試合連続の先制ゴールとなり、チームの勢いと決定力の高さを印象付けた。
だが、その1分後に同点とされ、試合は振り出しに。しかし、前半35分に永井雄一郎のゴール前での相手DFを揺さぶるフェイントから2点目が生まれた。この永井の大会初ゴールが決勝点となり、日本サッカー界の歴史を塗り替えたとも言っても大げさではない、「決勝進出」の快挙を達成した。
日本vsウルグアイ 1999ワールドユース 準決勝
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ただ、この試合で常にチームを牽引してきた小野伸二が決勝トーナメント累積2枚目の警告を受け、決勝の舞台には立てなくなってしまった。
「誰が小野の代わりを務めるのか」もしくは「誰が小野の代わりを務められるのか」といった不安がチームとサポーター、日本で応援するファンの間で広がった。
「誰が小野の代わりを務めるのか」もしくは「誰が小野の代わりを務められるのか」といった不安がチームとサポーター、日本で応援するファンの間で広がった。
決勝の相手はスペイン!当時からFCバルセロナで活躍していたシャビも出場!
4月24日、”小野抜き”で迎えたスペイン代表との決勝戦。
高原がキャプテンマークを巻き、選手がそれぞれ「やってやるぞ」と引き締まった表情で試合に臨んだ。
しかし、試合開始からスペイン代表との実力差が露呈することとなった。
前半4分と14分に立て続けにゴールを奪われる日本代表。
スペイン代表は、当時FCバルセロナで既にレギュラーとして試合に出ていたシャビなど多くのスター候補が出場しており、個人能力でも日本代表を圧倒していた。
サイドから中央からと自由自在に、日本ゴール前へボールを運ぶスペイン代表に対して日本代表はなすすべなく、前半が終わった段階で0-3と大差をつけられた。
後半も開始早々に、スペイン代表による日本ゴール前での華麗な短いパスの交換時、二列目から飛び出してきたガブリに4点目を決められてしまう。
その後、懸命にボールをスペインサイドへ運ぶ日本代表。本山や播戸のドリブルでなんとかゴール前に迫り、混戦からのこぼれ球を遠藤がシュートし、ゴールかと思われたがスペイン代表DFがクリア。決定機を逃してしまう。
日本代表は徐々にボール保持率を高め、左サイドの本山を中心に攻め込むがあと一歩、スペインDF陣を崩せず、無得点で試合が終了。
結果、0-4の惨敗で日本代表の挑戦が終わりを迎えた。
高原がキャプテンマークを巻き、選手がそれぞれ「やってやるぞ」と引き締まった表情で試合に臨んだ。
しかし、試合開始からスペイン代表との実力差が露呈することとなった。
前半4分と14分に立て続けにゴールを奪われる日本代表。
スペイン代表は、当時FCバルセロナで既にレギュラーとして試合に出ていたシャビなど多くのスター候補が出場しており、個人能力でも日本代表を圧倒していた。
サイドから中央からと自由自在に、日本ゴール前へボールを運ぶスペイン代表に対して日本代表はなすすべなく、前半が終わった段階で0-3と大差をつけられた。
後半も開始早々に、スペイン代表による日本ゴール前での華麗な短いパスの交換時、二列目から飛び出してきたガブリに4点目を決められてしまう。
その後、懸命にボールをスペインサイドへ運ぶ日本代表。本山や播戸のドリブルでなんとかゴール前に迫り、混戦からのこぼれ球を遠藤がシュートし、ゴールかと思われたがスペイン代表DFがクリア。決定機を逃してしまう。
日本代表は徐々にボール保持率を高め、左サイドの本山を中心に攻め込むがあと一歩、スペインDF陣を崩せず、無得点で試合が終了。
結果、0-4の惨敗で日本代表の挑戦が終わりを迎えた。
日本vsスペイン 1999ワールドユース 決勝
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2010年、遠藤保仁は「Number」のインタビューで、サッカー人生で一番印象に残っているゲームにこのスペイン代表戦を挙げていた。
遠藤はワンボランチで中盤の要として活躍したが、「あそこまでボッコボコにやられて、ボロ負けした試合は今までないからね。俺も何もできずに終わったんで……」とコメントし、「正直、スペインの完成度や個人能力の高さをすごく感じた。例えば、シャビは体格的にそんなに大きくないし、見た目も強い感じはしないけど、ここぞという時はしっかり身体を張って、当たり負けしなかったからね。当時はバルサのトップチームに入りたての頃だと思うけど、やばいって思っていた」と当時を振り返った。
遠藤はワンボランチで中盤の要として活躍したが、「あそこまでボッコボコにやられて、ボロ負けした試合は今までないからね。俺も何もできずに終わったんで……」とコメントし、「正直、スペインの完成度や個人能力の高さをすごく感じた。例えば、シャビは体格的にそんなに大きくないし、見た目も強い感じはしないけど、ここぞという時はしっかり身体を張って、当たり負けしなかったからね。当時はバルサのトップチームに入りたての頃だと思うけど、やばいって思っていた」と当時を振り返った。
大会の「ベストイレブン」に小野と本山が選出された!
大会のベストイレブンには、攻撃的MFとしてダイレクトパスや巧みなゲームメイクで日本代表に貢献した小野伸二と何度も鋭いドリブルで相手チームを脅かしたMF本山雅志が選出された。
後年、本山はこの選出を「たまたま」と表現しているが、大会を通じて随所に個人能力の高さを見せていた。
また、当時の代表チームの雰囲気や選手層の厚さにもコメントし、「あのチームはやっていくなかでみんな成長していったし、みんなうまかった。シンジ(小野伸二)もタカ(高原直泰)も、(小笠原)満男も。DFラインもみんな頑張ってたし、南(雄太)も、ソガ(曽ヶ端準)ちゃんもいたし。ヤット(遠藤保仁)がボランチで、イナ(稲本潤一)が出られないくらいのメンバーでしたから。」と振り返っている。
後年、本山はこの選出を「たまたま」と表現しているが、大会を通じて随所に個人能力の高さを見せていた。
また、当時の代表チームの雰囲気や選手層の厚さにもコメントし、「あのチームはやっていくなかでみんな成長していったし、みんなうまかった。シンジ(小野伸二)もタカ(高原直泰)も、(小笠原)満男も。DFラインもみんな頑張ってたし、南(雄太)も、ソガ(曽ヶ端準)ちゃんもいたし。ヤット(遠藤保仁)がボランチで、イナ(稲本潤一)が出られないくらいのメンバーでしたから。」と振り返っている。