【悪魔城ドラキュラX 血の輪廻】記念すべき、シリーズ第10作目!
2017年1月24日 更新

【悪魔城ドラキュラX 血の輪廻】記念すべき、シリーズ第10作目!

1993年10月29日、PCエンジン SUPER CD-ROM²用ソフトとして、コナミより発売。ジャンルはアクションゲーム。シリーズ初のCD-ROM作品となり、初代【悪魔城ドラキュラ】から【悪魔城伝説】を経て、よりドラマティックに進化!ベルモンド家の末裔リヒター・ベルモンドは、攫われた恋人を救うため、そして血の輪廻を断つべく悪魔城に挑む!

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本作の特徴

アクションゲームとしての特徴は
初代「悪魔城ドラキュラ」や「悪魔城伝説」を踏襲しています。

本作品が過去作と異なる特徴の1つに
さりげなく盛り込まれた「演出」があります。
プロローグ

プロローグ

悪魔城へ馬車を疾走らせるリヒター。

そこへ・・・
いきなり強敵との戦闘!

いきなり強敵との戦闘!

雷鳴とともに現れたのは
ドラキュラの腹心である死神。
少し戦闘をすると、死神は撤退していきます。

馬車を疾走らせる表現自体、これまでに無かったものですが
初戦が死神というのもインパクトが強かったです。
過去作を意識した作り

過去作を意識した作り

見覚えある背景・・・。
過去作をプレイされた方だと
「お?」と思わせるような
オマージュが散らばっています。

初めてシリーズに触れる方にとっては
全く判らない点ではありますが・・・。
ステージ分岐

ステージ分岐

悪魔城伝説から導入された
ステージ分岐は本作でも存在します。

分岐画面というものは存在せず
隠し通路を見つけ、進むことで
ステージが変化していきます。
味方?

味方?

見た目は怪しい船頭。

「もう来るな」と拒否しながらも
アイテムをくれたり、親切。

シリーズ初のツンデレキャラ?
アクション性も高いですが

アクション性も高いですが

苦手な方は、マリアを使用することで
かなり攻略が楽になるはずです。

「悪魔城シリーズは鞭だろう?!」

という硬派な方は、リヒターをオススメ!
従来のシリーズでは、背景に見とれたり、BGMに聴き入ることはあっても
プレイヤーは、ずんずん先に進んでいきます。

アクションゲームですから当然なのですが、ちょっと休憩と言った感じで
「留まる」ことは、意外にも無かったことではないでしょうか。

本作ではそういったことを「させてしまう」魅力もあると思います。
ちょっと一息

ちょっと一息

画像はマリアが椅子の上で
正座しているシーン。
実際は、しゃがんでいるだけです。

残念ながら
リヒターではこういった表現はできません。
めざせ、攻略度100%!

めざせ、攻略度100%!

やり込み要素もあります。

囚われた恋人や、村人達の救出
隠しステージの探索が
攻略度に影響していきます。
1つの目安として、このシステムは面白い試みだったと思います。
何度もプレイして貰いたい、楽しんで貰いたい、そんな姿勢が感じられますね。

このシステムは、後のシリーズにも導入されることになります。

マリアの存在

ゴシックホラーと銘打ち、雰囲気に重きを置く「悪魔城ドラキュラ」に
「アニメ」や「メルヘン」を放り込んだらどうなるのか?
一歩間違えれば、世界観が崩壊しかねない爆弾のような存在です。
実際に、硬派なユーザーからは批判も多くあったようです。

しかし「逆にマリアがいなかったら?」と考えると、本作は成り立たず
後の評価や続編も、また違ったものとなったでしょう。
その存在はまさに兵器

その存在はまさに兵器

少し加減を間違えれば、本作の評価は
大きく変わっていた・・・かも?
従来の悪魔城シリーズには「難しい」というイメージがあり
シリーズ10作目となる本作では、それを払拭しようと試みた作品でもあります。
12歳の少女が駆け回り、しかも強い!

12歳の少女が駆け回り、しかも強い!

ゲームとしては
珍しい設定ではないのですが

悪魔城シリーズでそれをしてしまうのが
良い意味で、新鮮で衝撃的でした。
「イージーモード」とも言えるマリアは、悪魔城シリーズの間口を広げ
アクションが苦手な方や、初心者の方にも大きな助けとなりました。
その存在を、好意的に捉えた方も多かったでしょう。

また、当時、肉声やアニメによる演出が「主流」だった
PCエンジンCD-ROM作品だったからこそ
「アニメ表現のマリアや、リヒター」が活きたとも言えます。
本作がPCエンジンユーザーと、一定数の悪魔城シリーズファン
そして、悪魔城シリーズを初めて触れた方から評価を得れたのは
タブーとも言える存在を、大胆かつ、絶妙のアレンジで悪魔城へ
加える事に成功したからではないでしょうか。

シリーズの中でも「シリアス」と「コミカル」が共存した特異な作品です。
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