本日12月10日、あの「三億円事件」から丸50年が経過!
1968年12月10日に東京・府中市で発生した「三億円事件」。日本人であれば知らない人はいないほどの大事件で、劇場型犯罪でありながら「完全犯罪」でもあるというその特異性から、様々な小説・映画などの作品で取り上げられています。そんな「三億円事件」が、12月10日でついに発生から50年を迎えました。
「三億円事件」の犯人像とは?
三億円事件の犯人像として、当時様々な推測がなされました。数多くの遺留品や脅迫状の文面、そして目撃者の証言から多種多様な犯人像が浮上し、犯人候補として事件発生現場の近くにある府中高校に当時在籍していた高田純次や布施明の名前もあったほどです。
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「警官の息子」説
近年の三億円事件の犯人像としてもっとも著名であると思われる「警官の息子」説。この少年は立川市で車両窃盗などを繰り返していた非行少年グループ(立川グループと呼ばれる)のリーダー格で、事件当時は19歳。事件現場の土地勘があり父親が白バイ隊員だったこともあり、有力な容疑者と目されたものの、事件から5日後に自殺。また、脅迫状の筆跡が異なるなどの点があったため、最終的には犯人候補からは外されました。
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「ゲイボーイ」説
前出の「警官の息子」と交流のあった、当時26歳のゲイボーイ。少年の事件当日に関する証言をした唯一の人物であり、事件後に急に金回りがよくなるなど不審な点が見られ、少年との共犯を疑われたものの、最終的には「金回りの良さは外国人のパトロンがついた」ということでシロと判断されました。
「府中市の運転手」説
事件当時25歳であった、府中市在住の運転手が疑われたこともありました。警察が想定していた犯人像と多くの一致点がありマスコミも実名報道で書き立てたものの、事件当日に面接を受けており完全なアリバイがあることが発覚。しかし、マスコミに書き立てられたことで世間からは奇異の目で見られる事となり、当人は大きな報道被害を被ることとなりました。
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「三億円事件」を扱った作品の数々!!
真犯人の手がかりも見つからないまま、1975年12月10日に公訴時効が成立し未解決事件となった「三億円事件」。様々な分野で作品の題材として取り上げられています。数が多過ぎて全てを取り上げることは出来ないのですが、ここでは70年代の作品の一部をご紹介したいと思います。
小説・西村京太郎「名探偵なんか怖くない(1971年)」
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※こちらはレコード(1972年発表の「頭脳警察1」)のジャケットとなった犯人のモンタージュ写真。