長らく柏(千葉県柏市)駅前の象徴だった「柏そごう」【2016年9月30日閉館】
2016年11月6日 更新

長らく柏(千葉県柏市)駅前の象徴だった「柏そごう」【2016年9月30日閉館】

千葉県柏市やその周辺(千葉県北西部や茨城県南部など)に育った方ならおなじみだった柏そごう。本館14階の回転展望レストランは象徴的でしたよね。2016年9月30日には惜しまれつつも閉館となった柏そごう及びスカイプラザ柏について。

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1973年10月、柏そごうがオープン

1973年の柏はそごう、高島屋、丸井とデパートのオープンが相次ぐ

筆者は74~77年の幼少期に柏駅前で育ち、柏そごうの屋上などで遊んだ覚えがあります。
また90年代も柏で過ごしたため、この柏そごうはとても象徴的だったと感じています。

オープン時のキャッチフレーズは「みどりのまちにお城のような百貨店」でした。
柏駅東口の象徴だった柏そごう

柏駅東口の象徴だった柏そごう

1970年代は柏駅周辺の再開発ラッシュ。
柏駅東口にダブルデッキが完成し、同じ東口にはファミリかしわ・丸井柏店も同年にオープン(73年9月)。
西口にも柏高島屋が開業(73年11月)と、1973年の秋は柏に一挙デパートが登場したのでした。
東口のそごうと丸井、西口の高島屋(東口にはイトーヨーカドーも)。
これらデパートを中心として、柏駅前は千葉県北西部随一の盛り上がりをみせていたんです。

なかでも1992年の高島屋ステーションモール開店までは、柏そごうがその中核を担っていたといっても過言ではありません。
土日は人だかりが絶えませんでした

土日は人だかりが絶えませんでした

近年は柏の葉、旧沼南エリアなど、郊外のロードサイドの隆盛に押されてしまっている柏駅前。
しかし以前は、土日ともなると人だかりが絶えない盛況ぶりでした。

本館前のからくり時計も人気でした 

柏そごう からくり時計-21世紀カウントダウン

閉館時まで現役最後の稼働だった、回転展望レストラン

その象徴的だった回転展望レストラン、レストランが1時間で1周するんです。
筆者は一度か二度、この展望レストランに連れて行ってもらった思い出があります。

2016年9月30日の閉館時点まで、営業しているそごうの中で唯一営業していた回転展望レストランだったそうです。
象徴的だった回転展望レストラン

象徴的だった回転展望レストラン

開業当初よりホテルオークラ系列の店舗で最初はフランス料理店(ラ・ロンド)、その後店舗が入れ替わり閉店までは中国料理店(桃源)が営業。

もう一つの柏そごう「スカイプラザ柏」

14階建ての本館と9階建てのプラザ館

14階建ての本館と9階建てのプラザ館

14階建ての「本館」(または「タワー館」)、9階建ての「プラザ館」(または「別館」)の2棟から構成。
子供向けの屋上遊園地はプラザ館側に。
スカイプラザは、そごうとは別の扱いであり、元々そごうがあった場所の地権者によるテナントが主に入居して営業している(そごう大宮店内にある「OSS24」と同様)。元々は「スカイプラザ柏」の名称で営業していた。当時はファミリかしわと比較してスカイプラザのほうが賃料が高く設定されていたため、比較的財力の高い地権者がスカイプラザに入居し、それ以外はファミリかしわに入居し現在に至っている。
前述の2003年のそごうリニューアルに伴い、スカイプラザで空きができた場所は、2005年(平成17年)3月10日にビックカメラに継承され、ビックカメラ柏店となった。ビックカメラに関してはスカイプラザの一部としての扱いであり、4階から6階はそごうからスカイプラザに移管されたため、前述のそごうとしての売場面積縮小となった。
2015年(平成27年)3月にはスカイプラザもリニューアルが行われ、地権者テナントは基本的に1階に集約され、2階はビックカメラの携帯電話・スマートフォン売り場の拡大および洋服の青山が新規開業した。

柏駅東口のダブルデッキからスカイプラザ柏は、柏駅前のメインストリート

柏まつりの盛り上がりも凄いものがありました

柏まつりの盛り上がりも凄いものがありました

毎年開催されている柏まつりも、以前は大変な盛り上がりを見せていました。

2016年9月30日午後8時、43年間の歴史に幕を閉じました

43年間(1973年~2016年)の歴史に幕

43年間(1973年~2016年)の歴史に幕

跡地については商業施設としての再興を意図しているそうですが、2016年時点ではまだ未定のようです。

そごう柏 閉店セレモニー ノーカット 完全版 2016/9/30

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