人と人が分かりあうのに必要なのは、言葉ではないと実感する映画「レインマン」
2016年6月13日 更新

人と人が分かりあうのに必要なのは、言葉ではないと実感する映画「レインマン」

映画「レインマン」は、ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが演じる、兄と弟の物語です。打算的な弟が兄と旅をするうちに、人間的な部分を取り戻していく、人間再生のロードムービーです。ダスティン・ホフマンの完璧な役作りが、感動を誘います。

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「レインマン」の舞台化

日本での舞台化

2006年、世界で初めて日本で舞台として上演されました。
チャーリーは椎名桔平、レイモンドを橋詰功が演じ、2007年に再演されました。
2006年初演時のポスター

2006年初演時のポスター

チャーリーを椎名桔平、レイモンドは橋詰功、スザンヌは朴璐美、ウォルターを大森博史が演じています。
脚本・演出:鈴木勝秀
2007年再演時のポスター

2007年再演時のポスター

チャーリーとレイモンドはそのまま椎名桔平と橋詰功が、スザンナを紺野まひる、ウォルター・ブルーム医師を佐藤誓が演じています。

イギリスでの舞台化

2008年アポロシアターで舞台化されました。
チャーリーをジョシュ・ハートネット、レイモンドはアダム・ゴッドリーが演じました。
脚本:ダン・ゴードン、演出:デイヴィッド・グリンドリー

「レインマン」のテーマ

Hans Zimmer - Rain Man theme - YouTube

トム・クルーズの映画と言えば、アクションや派手な演出というイメージですが、日常の小さな事件を積み重ねて、愛に飢えていたチャーリーが再生していく様子を淡々と描いている「レインマン」も、トム・クルーズの代表作と言えるでしょう。
旅の終わりにレイモンドがチャーリーを「メイン・マン(親友)」と呼び、人に体を触られるのを極端に嫌っていたレイモンドの額にチャーリーが自分の額を摺り寄せるのをレイモンドが黙って受け入れる場面、この一瞬のために二人の1週間の旅があったのだと思った途端涙腺が壊れました。
最初は兄をお金のために利用することしか考えていなかったチャーリーが、段々とレイモンドと心通わせ、幼いころの思い出や、愛されていないと思っていた父親の愛情に気付く様を丁寧に描いています。レイモンド役のダスティン・ホフマンの演技がすごいです。感情の表現を一切使わずに弟への愛情を表す演技が特にすごかったです。
現在は日本でも自閉症や発達障害について、ようやく少しずつ知られるようになりましたが、20年以上前に専門家の監修のもとに、自閉症やサヴァン症候群の人物を描いた作品が出来ていたということに、驚きを感じます。障害があるかどうかではなく、一人の人間としての人と人との関わりというものを考えさせられた映画です。
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