道化師姿で”笑い”を届けるホスピタルクラウン。実在の活動家をユーモラスに描いた映画『パッチ・アダムス』
2017年1月15日 更新

道化師姿で”笑い”を届けるホスピタルクラウン。実在の活動家をユーモラスに描いた映画『パッチ・アダムス』

日本では1999年に公開された心温まる映画『パッチ・アダムス』。笑顔を絶やさず、常にふざけていて、周りに笑いを提供するある医学生の物語。また、実在の人物パッチ・アダムスがモデルとなっており、本人のプロフィールや活動もご紹介する。

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【プロフィール】
本名はハンター・キャンベル・アダムス。1945年5月28日生まれ。アメリカ・ワシントンD.C.で生まれる。
ホスピタルクラウン、クリニクラウン(主に入院中の小児の病室を訪れ、遊びやコミュニケーションなどを通じて心のケアをする専門家)を始めた人物。

【来歴】
学校でいじめに遭い、それから逃れるために3度入院生活をした。黒人差別の問題にも絶望し、自殺未遂を繰り返したこともある。

しかし、18歳の時に問題から逃げずに、社会変革を起こして立ち向かおうと決心し、退院後、クラウン(ピエロ)の格好で人々を楽しませる活動を始めた。
後に愛とユーモアを根底において、人に優しい医療を目指し、1967年、ヴァージニア医科大学へ入学した。卒業後に自らの目指す医療が可能で、しかも無料で医療サービスの受けられる病院「ゲズントハイト・インスティテュート」を設立。12年間そこで無料の診療活動を行った。

当時はかなり奇異に思われてまったく寄付がなかったので、無料診療を続ける為に他で働かざるをえない状況だったという。
パッチ・アダムス

パッチ・アダムス

【パッチの7つの信条】

ひとをケアする理由はただひとつ。人間を愛しているからです。

ケアは愛を動詞化する。ケアは概念ではなく、行動です。

ひとを思いやるという人生を送ることによって、あなたは自分のなかで一番深い平和と安らぎを得る。

良い意味のお返しをすること(良きカルマを積む/カルマからの解放)。例えば、米国がアフガンに爆弾を落とし始めたとき、私はアフガンの人々を愛したいと思い、即座に現地に飛んだ。

平和のためにクリエイティブになる。例えば、死の床でアメイジング・グレイスを歌う。

情熱を持ち、不可能だと思っていた夢を見る。

ひとをケアすることは、科学的見地からしても、あなたのためにいいことがある。

上記は、日本に講演の為来日した際に、ケアに対するパッチ・アダムス本人の発言から。

≪ユーモアと愛情溢れるパッチアダムスという人物がよく分かる動画≫

笑いで健康に パッチ・アダムスさん講演

琉球新報創刊120年記念・尚学院創立60周年事業「パッチ・アダムスin沖縄 琉球から結いの風」講演会でのパッチアダムス。

パッチアダムス

2002年、アメリカによる空爆後のアフガニスタンを訪れた際の映像。
「飢えた子どもを抱いたことはありますか?」という言葉が胸に突き刺さる。
日本でも2008年にホスピタルクラウンを扱ったドラマ「...

日本でも2008年にホスピタルクラウンを扱ったドラマ「笑顔をくれた君へ」が放送された。

常盤貴子、宮迫博之(雨上がり決死隊)などが出演した。

作品データ

監督 トム・シャドヤック
脚本 スティーヴ・オーデカーク
公開 1998年(※日本公開は1999年)
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
時間 115分
出演  ロビン・ウィリアムズ、モニカ・ポッター、ハロルド・グールド等
赤鼻のパッチはこの映画を象徴している。実在のパッチも同...

赤鼻のパッチはこの映画を象徴している。実在のパッチも同じく赤鼻を付けて、ユーモアを届け続けている!!

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