70年代後半から80年代にかけて、恋人たちのBGMだった最高のデート・ミュージック「AOR」
2017年3月21日 更新

70年代後半から80年代にかけて、恋人たちのBGMだった最高のデート・ミュージック「AOR」

恋人たちにはムード作りが重要ですよね。70年代後半から80年代にかけての恋人たちは、皆デートのお供としてAORのお世話になったものです。代表的なミュージシャンは、ボズ・スキャッグスやJ.D.サウザー、ボビー・コールドウェルにクリストファー・クロスなどなど数え上げるときりがありませんが、今回はそれほどメジャーではないものの、彼らに負けない最高のAORの名曲をご紹介します。

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AOR

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70年代の後半から80年代にかけて世界中で大ブームとなり、今なお不滅の人気を誇るAOR。AORとは音楽のジャンルひとつですが、何の略だか分かりますか?
ひとつにはオーディオ・オリエンテッド・ロック、またはアルバム・オリエンテッド・ロック、更にはアダルト・オリエンテッド・ロックの略語だとされています。しかし、何のことだか分かりにくいですよね。
実際にこれらの言葉は最近では使われなくなってきていますが、日本では「アダルト・オリエンテッド・ロック」の略語として「大人向けのロック」と独自解釈されAORという言葉は使われています。

オシャレを楽しむ大人たちの音楽であり、下世話に言うとデートの時のムード作りに最適な音楽です。特にバブルの頃にお世話になった音楽でもあります。

さてその代表といえば、一番に思い浮かぶのがボズ・スキャッグスでしょうか。次いでボビー・コールドウェルやクリストファー・クロスにJ.D.サウザーといったところでしょう。またはエア・サプライやTOTO も根強い人気を持っています。

しかし今回は、そういったメジャーなミュージシャンではなく知名度は劣るけれども素晴らしいAORの隠れ名曲をご紹介します。

Him

ルパート・ホルムズ

ルパート・ホルムズ

パートナーズ・イン・クライム

収録曲

1. エスケイプ
2. パートナーズ・イン・クライム
3. ニアサイテッド
4. ランチ・アワー
5. ドロップ・イット
6. ヒム
7. アンサリング・マシーン
8. ユー・ネヴァー・ゲット・トゥ・ラヴ
9. ゲット・アウタ・ユアセルフ
10. イン・ユー・アイ・トラスト
最初にご紹介するのは、イギリス生まれのアメリカ人であるルパート・ホルムズです。ルパート・ホルムズといえば、全米で70年代最後のナンバー・ワンを獲得した「エスケープ」で知られています。もちろんこの曲も素晴らしい曲ですが、ご紹介するのは「ヒム」という曲です。
日本ではむしろ「ヒム」の方が知られているかもしれませんね。そしてルパート・ホルムズは、この曲のみで消えてしまったような印象もありますが、とんでもありません。バーブラ・ストライザンドをはじめとしてソングライターとしての実績も豊富な実力者なのです。

中でも「ヒム」を収録したアルバム「パートナーズ・イン・クライム」は、先の「エスケープ」も入っているルパート・ホルムズの最高傑作にして80年代のAORを代表する名盤です。

Rupert Holmes - Him (1980)

Hearts

マーティ・バリン

マーティ・バリン

恋人たち

収録曲

  1. ハート悲しく
  2. 愛の終りに
  3. 愛しのリディア
  4. アトランタの少女
  5. スポットライトの中に
  6. 君だけを信じて
  7. エルヴィス&マリリン
  8. テル・ミー・モア
  9. ミュージック・イズ・ザ・ライト
如何でしたか「ヒム」は。ステキな曲でしょう?次にご紹介するのが、マーティ・バリン。もしかすると、彼も一発屋のように受け取られているかもしれませんが、とんでもありません。キャリア十分の実力者なんですよ。
1962年に最初のシングルをリリースし、その後ロックの殿堂入りも果たした1960年代後半のサンフランシスコで起こったサイケデリック文化を代表するバンド「ジェファーソン・エアプレイン」の創設者です。しかし、人気、実力ともに絶好調であった1971年に、自分が作ったバンドでありながら脱退してしまいます。

1981年にソロとして発表したのがこのアルバムです。シングル・カットされた「ハート悲しく」が全米8位を記録しましたが、日本でも当時はよく耳にしました。邦題が何と言っても最高ですよね。秋の夜長にピッタリの男の集哀愁が漂う名作です。

Marty Balin - ハート悲しく

Get It Up For Love

ネッド・ ドヒニー

ネッド・ ドヒニー

ハード・キャンディ

収録曲

1. 恋は幻
2. 恋におちたら
3. 愛を求めて
4. 傷心の恋
5. ア・ラヴ・オブ・ユア・オウン
6. ユア・ナンバー
7. オン・ザ・スウィングシフト
8. 歌っておくれ
9. ヴァレンタイン
AORをアルバム・オリエンテッド・ロックとしてとらえた場合、ネッド・ ドヒニーはその代表と言えるかもしれません。アルバム・オリエンテッド・ロックとはシングルよりもアルバムの完成度を重視するといったスタイルですから、ネッド・ ドヒニーにはピッタリです。

AORファンの間では絶対的名盤「ハード・キャンディ」は、1976年のリリースです。これといった大ヒット曲があるわけではありませんが、スティーヴ・クロッパーのプロデュースのもと、アメリカ西海岸の錚々たるミュージシャンが集まって作り出された極上のサウンドを楽しむことが出来ます。陰りのある曲が多く収録されていますが、聴き終わるとアルバム・ジャケットそのままのさわやかで心地よい気分になれるという不思議なアルバムです。

Ned Doheny / Get It Up For Love.

ギュワーンとうなる無機質なシンセサイザーと,爽やかなアコースティック・サウンドが絶妙のバランスで交錯する「Get It Up For Love」は,哀感のあるメロディーをまるで他人事にようにサラッと歌い上げているところがかえって胸に染みる。

Dancin' Shoes

ナイジェル・オルソン

ナイジェル・オルソン

涙のダンシング・シューズ

収録曲

1. 悲しきソープ
2. オールウェイズ・ラヴ・ユー
3. 涙のダンシング・シューズ
4. 恋のパートナー
5. さよならハリウッド
6. すべてを賭けて
7. シンキング・オブ・ユー
8. リヴィング・イン・ア・ファンタジー
9. キャシー・ブルー|さよならの言葉
原題は「Dancin' Shoes」ですが、ここに「涙の」を付けるところが実に「イイ」ナイジェル・オルソンの「涙のダンシング・シューズ」です。
1979年発表の通算4枚目のソロ・アルバムで、AOR名鑑シリーズとして発売されていますが、ナイジェル・オルソンをAORのくくりに入れることに何となく違和感があります。ナイジェル・オルソンは1949年2月10日にイギリスのマージーサイド、ワラゼイ生まれ。AORと言えばアメリカというイメージがありますから、そのことで違和感を感じるのかといえば、そうではありません。
彼が一般に知られるようになったのは、エルトン・ジョンのバンド・メンバーに入ってからです。そこで、ドラムスをたたいていました。違和感を覚えるのは、エルトン・ジョン、ドラムス、このあたりかもしれませんね。

それにしてもこの曲「「涙のダンシング・シューズ」は素晴らしい。アメリカでは最高18位でしたが、イギリス、日本ではチャートに入ることはありませんでした。
こんないい曲を埋もれさせておくのは勿体なさすぎます。是非聴いてみて頂きたい曲です。

Nigel Olsson - Dancin' Shoes

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