禁酒法時代を扱った映画「アンタッチャブル」アル・カポネを捕まえろ!
2017年1月31日 更新

禁酒法時代を扱った映画「アンタッチャブル」アル・カポネを捕まえろ!

「アンタッチャブル」な存在。アル・カポネをこれ以上、のさばらせる訳にはいかない!熱くて強い男たちが、巨悪に立ち向かっていく痛快アクション映画です。

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名作TVシリーズ「アンタッチャブル」をパラマウント映画が創立75周年記念として映画化した大作。財務省の捜査官エリオット・ネスが3人の仲間と共にアル・カポネ摘発に乗り出す。30年代のシカゴを見事に再現した美術、鮮烈なモリコーネの音楽、個性的な役者の顔ぶれとどれをとっても一級の作品だが、独特のスタイルを崩さない上で娯楽作品に徹したデ・パルマの正攻法の演出と力量も凄い。
格好いい。いつの間にか結束が強くなっていきます

格好いい。いつの間にか結束が強くなっていきます

主人公を助ける老警官役のショーン・コネリーが第60回(1987年度)アカデミー賞助演男優賞、第45回(1987年度)ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した。また、日本でも第30回(1987年度)ブルーリボン賞外国作品賞を受賞した。
この紋所が目にっ!

この紋所が目にっ!

アル・カポネ役のロバート・デ・ニーロ

アル・カポネ役のロバート・デ・ニーロ

デ・ニーロ・アプローチ

デ・ニーロ・アプローチとは、俳優ロバート・デ・ニーロの役作りの方法である。また、それが派生し、貪欲な役作りのことを総じてデ・ニーロ・アプローチと呼ぶ。
ロバート・デ・ニーロは、各映画で、非常に貪欲な役作りを追求し、これを映画界では、デ・ニーロ・アプローチと呼ぶ。

映画『ゴッドファーザーPARTII』では、撮影前にシチリア島まで赴き、シチリアなまりのイタリア語を勉強した。

映画『タクシードライバー』では、撮影前に、実際にタクシーの運転手として働いた。

映画『レイジングブル』では、激太りを実行。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』では、ユダヤ人家庭で寝泊り。

映画『アンタッチャブル』では、頭髪を抜いた。
ぬかりねぇ!
日本では、松田優作が奥歯を4本抜いたりしてますね
いい役に当たったデ・ニーロ

いい役に当たったデ・ニーロ

「アンタッチャブル」のあらすじ

1920年代から30年代初期の禁酒法は闇酒場を横行させ、犯罪組織は、酒の密造とカナダからの密輸により莫大な利益をあげていた。地元の警察や裁判所を買収しているギャングたちが市民への殺人も厭わない状況に政府はアメリカ第三の大都会であるシカゴへ財務省のエリオット・ネス(ケヴィン・コスナー)を派遣する。野心家で目立ちたがり屋のネスは赴任早々、密造酒摘発で手柄を立てようとして失敗。さらに新聞記者に写真にとられて落ちこむネスは、帰り道で会った初老の警官ジム・マローン(ショーン・コネリー)に警官の仕事は手柄を立てるのではなく無事に家に帰ることだと教えられる。
翌日、オフィスに来たネスは抗争の巻き添えになって死んだ少女の母親から諦めないでと励まされ、新たな決意を胸にマローンを呼び出す。周りに聴かれないように署を出て教会のベンチに座った二人。ネスはカポネ(ロバート・デニーロ)を逮捕する決意をマローンへ打ち明け、信頼できる仲間と班を編成するために協力してほしいと頼む。カポネの実力を知るゆえに躊躇うマローンだが警官としての生き方を貫くことを決意する・・・。

作品データ

原作 オスカー・フレイリー
監督 ブライアン・デ・パルマ
脚本 デイヴィッド・マメット
出演 ケヴィン・コスナー、ショーン・コネリー、ロバート・デ・ニーロ等
公開 1987年(昭和62年)
配給 パラマウント映画
時間 119分

アル・カポネって誰?

アル・カポネ

アル・カポネ

「暗黒街の帝王」と言われたアル・カポネは1899年1月17日ニューヨークのブルックリンで生まれました。中学生の頃からストリート・ギャングの仲間になるようになり、やがて当時ニューヨークのストリート・ギャングの頭であったジョニー・トリノの子分になります。
1920年頃、トリノはシカゴに移動します。折しも1920年にアメリカでは悪名高き「禁酒法」(Prohibition law)が施行されました。
しかしそうは言われても、みんなお酒は飲みたいし長年の習慣がそんな簡単に変わる訳がありません。
ということでお酒の密造がはびこることになります。トリノはこの「密造」が大きなビジネスになると考え、その拠点としてシカゴを選んだのです。そして彼の右腕として手腕を発揮することになったのがカポネでした。

FBIは後に「アンタッチャブル」と呼ばれる、カポネ逮捕の為の特捜班を設置し、カポネを追ってシカゴやマイアミに潜入させました。そしてついに1931年カポネを脱税容疑で摘発するに至ります。裁判は最初から「カポネをとにかく檻の中に入れよう」という路線で行われ、懲役11年という判決が言い渡されてしまいました。本来的な公正な裁判が行われていたらカボネは無罪であったとも言われますが、裁判所も国民の世論を背景に動いていました。
アル・カポネはイタリア系ですか。デ・ニーロも少し血が混...

アル・カポネはイタリア系ですか。デ・ニーロも少し血が混じっているそうです

身長は179cmで、当時としては大柄であった。顔に傷があったことで「スカーフェイス」というニックネームがあった。しかし、本人はこの呼び名を嫌っていたため、本人の前で呼ぶ者はいなかった。英語の発音では「カポーン」が近い。
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