誰もが恐れた「ノストラダムスの大予言」とは?20世紀のオカルトブームを振り返る
2023年2月12日 更新

誰もが恐れた「ノストラダムスの大予言」とは?20世紀のオカルトブームを振り返る

1999年7の月に恐怖の大王がやってくる。この有名なノストラダムスの予言を恐れていた方も多いのではないでしょうか。世紀末を賑わせた終末論・オカルトブームについて振り返ります。

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「TVタックル」では、超常現象やノストラダムスについて、肯定派と否定派の論戦が繰り広げられました。
否定派としてよく出演していた物理学者の大槻義彦教授は、この番組で有名になりましたよね。
UFO研究家を名乗る韮澤潤一郎氏のユニークな発言に対して、大槻教授が「馬鹿なことを言うんじゃない!」「証拠を見せてくださいよ!」などと否定し、それを司会のビートたけしさんが軽妙なジョークで茶化す流れが定番でした。
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科学新聞部コックリさんのたたりの巻 (大槻教授の「怪奇現象」シリーズ)

何事もなく過ぎ去った終末の日

そして、ついに迎えた1999年7月1日。
「7の月」予言を信奉し恐れていた人達は、実際に避難をした人もいたそうです。
そうした熱狂は、真面目な報道番組である「ニュースステーション」でも特集されました。
筆者も、99年7月は何かが起こるのではないかと恐れながら過ごした記憶があります。
しかし、この1ヵ月は、隕石が落ちる事もなく、核戦争が起きることもなく、無事に過ぎ去りました。
コンピュータの「2000年問題」を予言と結びつける説もありましたが、2000年問題の影響も限られたものにすぎず、人類は無事ミレニアムを迎えることができました。
終末予言が外れて、良かったですね。

終末予言が流行した時期には、その裏にオイルショックやバブル崩壊といった社会不安がありました。
また、米ソの軍拡競争から、核戦争に対する現実的な恐怖があったこと、経済成長に伴う公害問題なども、終末予言に現実味を与えていたといいます。
終末予言は、社会情勢や時代を映す鏡だったのかもしれません。
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