2020年9月11日 更新
買った帰りにソッコー狩られる!?行列に並んでも欲しかった商品たち
80年代から90年代にかけて爆発的に流行したアイテムの数々。手に入れるために人々が行列を作り、時には「狩り」が発生し社会問題となった商品をいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
秋葉原の各ショップでは、Windows 95の発売に向けた準備が着々と行われていました。店によってはくす玉を用意して発売を祝うなど、まさに一大イベントとして執り行われました。当時のOfficeソフトなどとともに陳列される様も懐かしい!
そして発売当日。店の前には開店前から大行列が出来ており、その熱狂ぶりが伝わってきます。
『エアマックス』
前述のバンソンやエアジョーダン、安室奈美恵が結婚会見で履いていたバーバリーのスカートなど、数多くのアパレル商品がヒットした90年代。中でも「狩り」というキーワードで語られることが多いのは、ナイキが展開するスニーカー「エアマックス」ではないでしょうか。
日本においてエアマックスの人気が頂点に達したのは、1995年に「エアマックス95」が発売された頃のこと。このエアマックス95はあまりの人気ぶりに常時品薄状態となり、入手困難な状況が数年間続きました。
その品薄状態を加速させていた要因として挙げられるのは、ファッションリーダーの存在です。木村拓哉や広末涼子といった当時を代表するアイドルたちがCMなどでエアマックスを着用し、それを雑誌などが取り上げることで人気が急上昇。中でも「イエローグラデ(neon)」と呼ばれるモデルはエアマックス95の代表格となり、時に数十万円のプレミアが付くケースもありました。そんな中、社会問題となったのが「エアマックス狩り」です。
バンソン狩り同様、チーマーらにより行われていたエアマックス狩り。そんな状況を打破しようと、当時大人気だったバラエティ「電波少年」にて、松村邦洋が前述のイエローグラデを着用し池袋西口公園で「エアマックス狩りを注意する」というロケを開始したところ、逆襲に遭いエアマックスを狩られてしまう事態が発生してしまいました。当時のエアマックス人気を象徴する事件として、後世に語り継がれています。
『たまごっち』
90年代後半に爆発的に流行した、手のひらサイズの携帯ゲーム「たまごっち」。キャラクターに餌を与えたり、フンの掃除をしたりしながら育てていくシミュレーションゲームで、餌を忘れたりすると死んでしまうこともあるなど、なかなか育成が上手くいかないところが逆に楽しいゲームでした。
たまごっちの人気が急上昇したのは、発売から1年ほど経過した1997年のこと。当時女子高生のカリスマ的存在であった歌手・安室奈美恵が音楽バラエティ「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」にて、「たまごっちにハマっている」とコメントしたことから女子高生を中心に火が付き、最終的には幅広い世代に浸透しました。
90年代後半と言えば、華原朋美がテレビで「牛丼のつゆだくが好き」とコメントすると牛丼をつゆだくにする人が続出するなど、色々な意味で小室ファミリーに勢いがあった時代。アムラーを量産していた安室がたまごっちの人気に火をつけたのも、そんな当時ならではのエピソードと言えるでしょう。
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