2020年9月11日 更新
買った帰りにソッコー狩られる!?行列に並んでも欲しかった商品たち
80年代から90年代にかけて爆発的に流行したアイテムの数々。手に入れるために人々が行列を作り、時には「狩り」が発生し社会問題となった商品をいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
極端な品薄状態が続き、特に人気の白いデザインのものを持っているとステータス扱いされることもあったたまごっち。忙しくて育成が出来ない人のための「たまごっち託児所」が開設されたり、育てていたたまごっちが死んでしまったことで「ペットロス」の状態に陥る人まで出るなど、まさに社会現象となりました。
『G-SHOCK』
前述のエアマックス同様に、ストリートファッションと親和性が高かったカシオの腕時計「G-SHOCK」。丸いごつごつしたフレームに、豊富なギミック、デジタル表示と一般的な高級腕時計とは一線を画したデザインで、渋カジなどのファッションに取り入れられていました。「Master of G」と呼ばれる、G-SHOCKの中でも特にタフさに定評のある「FROGMAN (フロッグマン)」「MUDMAN (マッドマン)」「GULFMAN (ガルフマン)」といったモデルが、当時の若者たちの間で憧れの的となっていました。
また、G-SHOCKと似たようなファッション性をイメージさせる商品として、パナソニックが「ショックウェーブ(SHOCK WAVE)」という携帯カセットプレイヤーを販売していました。当時人気絶頂であったアイドル・KinKi Kidsの二人が広告に起用され、そのハイテクな機能性や渋カジとの親和性の高さから、音楽好きの若者の間で大流行していました。
おまけ『ボンタン狩り』『おたく狩り』『おやじ狩り』
ここまで、80年代~90年代における「行列に並んでも欲しかった商品」の数々をご紹介しましたが、おまけとして、当時の「狩り」を連想する言葉として「ボンタン狩り」「おたく狩り」「おやじ狩り」の3つを最後に取り上げてみたいと思います。
ボンタン狩り
80年代を中心に、ヤンキーの間で流行した「ボンタン狩り」。これは「ボンタン」という変形学生服を履いている不良に喧嘩を売り、ボンタンを強奪するというもので、街中で調子をこいてる他の不良を叩きのめすことで自分自身の力を誇示することが出来るため、ある意味ヤンキーの勲章として機能していました。なお、このボンタン狩りが流行するきっかけとなったのは、伝説のヤンキー漫画「ビー・バップ・ハイスクール」です。
おたく狩り
ゲームやアニメといったオタク趣味が市民権を得る前に流行していた「おたく狩り」。宅八郎に代表されるような風貌の「おたく」が、「弱弱しい」「抵抗しない」「金を持ってる」といった理由からターゲットにされ、秋葉原や新宿などで恐喝の被害が続出した時期がありました。
おやじ狩り
90年代半ばに注目を浴びた「おやじ狩り」。これは1996年に千葉県で中高年男性を狙って恐喝を行っていた少年らが、その行為を「オヤジ狩り」と称していたことから広まった言葉であり、前述の「おたく狩り」同様、自分たちよりも弱いと判断した人をターゲットにした犯罪として、社会問題となりました。
まとめ
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