登場人物がそれぞれの目線で家族を見つめ直す、柴門ふみ原作のオムニバスドラマ『家族の食卓』
2021年5月13日 更新

登場人物がそれぞれの目線で家族を見つめ直す、柴門ふみ原作のオムニバスドラマ『家族の食卓』

92年93年95年に新春ドラマスペシャルとして、フジテレビ系列で放送された。オムニバス形式で、どのタイトルも豪華俳優陣が出演しています。原作は柴門ふみの漫画「家族の食卓」で、1991年から「ビッグコミック」に掲載されていた。

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人気漫画家の柴門ふみが原作のドラマ

フジテレビの人気ドラマ枠、月9で放送され話題となった「東京ラブストーリー」は柴門ふみのマンガが原作で、「ビッグコミックスピリッツ」で1988年に連載されていました。
2016年には、「東京ラブストーリー」の25年後を描いた「東京ラブストーリー 〜After 25 years〜」が、「週刊ビッグコミックスピリッツ」の創刊35周年記念として掲載された。その後は、「女性セブン」で連載。
サイモン&ガーファンクルの、ポール・サイモンにちなんだペンネームの柴門ふみは、1992年に「家族の食卓」「あすなろ白書」で第37回小学館漫画賞を受賞している。
「東京ラブストーリー」は、単行本全4巻で250万部以上を売り上げ、恋愛の教科書と評された「恋愛論」では70万部を売り上げる。

フジテレビのドラマスペシャルで放送された「家族の食卓」

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オムニバスで展開され、出産や子育てを経験した夫婦が主人公になっている。夫婦関係で悩む夫婦や子育てに悩む母親など、苦しみながらも自信の問題を乗り越えていく作品で、登場人物を応援しつつ見守るように描かれた作品。1991年から「ビッグコミック」に掲載されていた。

1990年放送の新春ドラマスペシャル「二人でランチ」

新春ドラマスペシャル家族の食卓 二人のランチ 1990年 風間杜夫 浅野ゆう子  田中健

小学生のころから大人っぽかったという浅野ゆう子は、小学校6年生時に神戸の三宮で行なわれていたラジオの公録を見た帰り、研音関係者からスカウトされる。その後レッスンを受け上京し、CMオーディションで入賞。
中学生のときに出演した「歌う新人王決定戦」で優勝したことがデビューのきっかけとなった。

パッとしない父と息子を描いた「進級テスト」

同期入社の中で、唯一の平社員になってしまったサラリーマンの父親(陣内孝則)と、友達と通い始めた水泳教室の進級試験に、なかなか合格できない息子を描いたドラマ「進級テスト」。
自分が不合格でも、友達の合格を素直に祝う息子にもどかしさを感じ、息子を叱咤激励する父親だった。しかし、他人と必死に競争し、人を蹴落としてでも突き進まなと生きていけない世の中の馬鹿馬鹿しさに気付き始める。
ふがいない息子の姿を自身の姿と重ねてしまい、情けなさを感じイライラしていた父親だったが、息子の影響を受けたことで心境の変化があり、人として成長する。
俳優としてのイメージが強いが、福岡県の高校生時代から、アマチュアバンドでボーカルとしてして活動をしていた。1980年には音楽プロデューサーの上野義美にスカウトされ、メジャーデビューを果たす。
ロッカーズでの活動を経て、バンド解散後は役者として活躍し、1987年には梶間俊一監督の映画「ちょうちん」でブルーリボン賞と報知映画賞の主演男優賞を受賞した。

両親を事故で亡くした姪を引き取ることになった「トランプの家」

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了介(中井貴一)は、妻のかなえ(大竹しのぶ)と結婚できたことが、自分の人生にとって最大の収穫だと実感しているサラリーマンだった。日々の生活に幸せに送っていた、結婚記念日8回目の夜に、ロサンゼルスに住んでいたかなえの姉夫婦が交通事故で亡くなったと連絡があった。残された一人娘のリサが可哀想だと感じた了介は、日本に呼び引き取ることを提案した。しかしかなえからは衝撃の事実を告白されてしまう。
かなえを演じる大竹しのぶのプライベートは、TBSのドラマディレクターと82年に結婚し、85年に長男出産した。しかし夫は、87年にがんで亡くなってしまう。
TBSドラマ「男女7人夏物語」で共演し、交流のあった明石家さんまと、88年に再婚。翌年にはIMALUを出産。92年に離婚したものの、現在でも共演するなど仲は悪くない様子だ。
大竹しのぶの芸能界デビューは、1973年にフォーリーブスの北公次主演のテレビドラマ「ボクは女学生」の相手役が一般公募に応募したことだった。その結果、11名の合格者の一人となりドラマ出演を果たした。
「ボクは女学生」は、1973年からフジテレビ系列で放送されていた。
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