登場人物がそれぞれの目線で家族を見つめ直す、柴門ふみ原作のオムニバスドラマ『家族の食卓』

92年93年95年に新春ドラマスペシャルとして、フジテレビ系列で放送された。オムニバス形式で、どのタイトルも豪華俳優陣が出演しています。原作は柴門ふみの漫画「家族の食卓」で、1991年から「ビッグコミック」に掲載されていた。

大竹しのぶが演じるかなえは、引き取った姪のリサと暮らすようになってから、情緒が不安定になる。すると夫に、リサは自分が中学生のときに産んだ子供だと伝える。
当時、母親に相談したときには中絶期間を過ぎていた。そこで母親は思い切った作戦を考え、決行する。姉夫婦が住んでいるアメリカで出産し、子宝に恵まれなかった姉夫婦に赤ちゃんを育ててもらったという。

妻の過去を受け入れ、新たな家族を作ろうとする了介

「ふぞろいの林檎たち 2」の中井貴一さんが時折見せる人殺しのような死んだ目は青春群像劇にしてはちょっと怖すぎますね。 pic.twitter.com/QCLB65G8Rj
— ドラゴン士 (@eigarunner) November 18, 2018

懐の深い了介を演じる中井貴一は、成蹊大学在学中に俳優としての活動を開始。1981年に公開された「連合艦隊」でデビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。

衝撃の事実を聞かされた了介は、かなえが中学生時代に重病で長期欠席していたことを思い出した。そして、かなえを妊娠させた相手が誰なのかを必死になって探り、リサと眉毛が似ている同級生の五反田に疑いの目を向ける。
両親の死を受け入れ、異国の地で暮らしていこうと努力をしている健気なリサを知った了介は、五反田との男同士の友情も妻の過去も受け入れ、情愛を少しずつ取り戻し家族としての一歩を踏み出す。

中井貴一の父・佐田啓二がルパンを演じた松竹映画「七つの宝石」（ルパンの翻訳で知られる保篠龍緒がルブランの「カリオストロ伯爵夫人」を翻案した作品の映画版）の公開当時の雑誌広告とその2枚目なお姿。 pic.twitter.com/bUWorlVlg6
— 資料室 (@_829564225314) August 19, 2020

中井貴一の父親は、「松竹戦後の三羽烏」と言われた佐田啓二。
1964年に夏休みで訪れていた、信州蓼科高原の別荘からの帰京途中に、交通事故にあってしまい３７歳という若さでかえらぬ人となってしまった。

１９９３年の新春ドラマスペシャル「妻の入院」

妻の入院田原俊彦

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賀来千香子が演じる妻のかなこに子宮筋腫が見つかり、長期入院することになった。それを聞いた修一（田原俊彦）は、心配するどころか自分の生活に不都合が生じることを嫌がっていた。
修一のそっけない態度に腹が立ったかなこは、少し心配さてやろうと作戦を決行する。

#田原俊彦 #トシちゃん #松田聖子

明星　1981年2月号 pic.twitter.com/MaiY0kKulu
— 🐭由美228🐭 (@wingsiu339) February 21, 2021

ドラマ「3年B組金八先生」に沢村正治役として出演し、共演した近藤真彦と野村義男と「たのきんトリオ」の愛称で人気を不動のものにした。

かなこが「手術が終わって麻酔が切れかけた時、本当に好きな人の名前を言ってしまうかもしれない」と、コソコソと誰かと電話をしている内容を、盗み聞きをしてしまった修一は、不倫相手（鶴田真由）と別れる。
少しづつだが気持ちを入れ替え、かなこや娘のことを思いやるようになる修一だった。

賀来千香子さん、水彩画ランキングで1位🏆✨ まさかこんな才能があったなんて…！子供の頃から絵を描くのが上手かったんですね🌟 #プレバト #賀来千香子 #水彩画 pic.twitter.com/Gbw5ujVuHB
— mako (@622syoko) January 5, 2017

高校３年生の時に、原宿でスカウトされるが、両親には芸能界入りを反対されてしまう。しかし、女子美術大学短期大学の在学中に、雑誌「ＪＪ」でモデルデビューを果たす。

無事に終えた手術後の病室で、かなこの遺書を発見した修一は、改めてかなこの想いを知り、夫婦として家族として仲良く暮らして行こうと決意する。

三姉妹の思いが錯綜する「シスターズ」

松坂慶子が演じる和子は、安達家三姉妹の次女で、３３歳の主婦。建設会社に勤めるサラリーマン、夫の洋介（石田純一）と子供たちと穏やかな毎日を過ごしていた。
しかし、長女の初子の夫が駆け落ちしたと知り、洋介と初子の関係を疑ってしまう。
子煩悩でカッコいいとママ友からは高評価の洋介だが、実は、和子の姉である初子への想いを抱いたまま、代わりとして和子と結婚した。

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