これは過去のガンプラでは再現が難しかった「ラストシューティングポーズ」を、無理なく再現できるようにとの配慮からの設計と思われる(余談だが、全ガンダムで、同じPC002を使用して構造成立させるオールガンダムプロジェクトだったはずが、HGUC 177 ∀ガンダムでは、いきなりそのレギュレーションが破られてしまっていた)。
逆にこのキットのセールスポイントを挙げていくのであれば。
その肩の他でも、肘と膝が二重関節でほぼ折りたためる状態まで動かせ、腰も首もダブルボールジョイントで、全身がグリグリ可動する。
逆にこのキットのセールスポイントを挙げていくのであれば。
その肩の他でも、肘と膝が二重関節でほぼ折りたためる状態まで動かせ、腰も首もダブルボールジョイントで、全身がグリグリ可動する。
足首は左右開脚への接地性が少し悪いが、逆にそこが気になるぐらいには、股関節の開脚や前後への動きも、スカートアーマーの独立可動(前部スカートアーマーは、中央で切り離すことで、左右独立で可動が可能になる)と相まって、ほぼRG準拠ぐらいには、可動範囲は広がっている。
成型色分けも、カメラアイ下の赤い隈取も赤パーツになったため、トサカのメインカメラとカメラアイ周囲の黒い縁取り、そして頭部バルカンと腰ふんどし部のV字マークの黄色ぐらいが、追加塗装が必要な程度である(筆者はそこでもちろん、自分ルールで「手首は濃緑色」「武器とバックパックはミディアムブルー」「四肢の関節はクールホワイト」を追加した)。
全体のディテールや解像度も過度になっておらず、むしろそこは既出のRGや上記した『ガンダム ORIGIN』版キットとの住み分けを配慮してか、あっさりめに刻まれているだけで、これまでの『機動戦士ガンダム』版HGUCの各モビル・スーツキットと並べた時には、遜色や解像度の格差が起きないように抑えられている。
簡単に要約すると、このHGUC 191 REVIVE版は、「パーツ数と色分け、解像度やコストを抑えつつ、可動とポージングは領域をほぼ維持できた、廉価版RG ガンダム」という側面も持っている。
なによりも、ここまでの可動範囲とプロポーションと色分けが完成しているガンダムのHGUCが、税抜き1000円ジャストという価格設定に収まること、それ自体が一つの技術革新ではないだろうか?
簡単に要約すると、このHGUC 191 REVIVE版は、「パーツ数と色分け、解像度やコストを抑えつつ、可動とポージングは領域をほぼ維持できた、廉価版RG ガンダム」という側面も持っている。
なによりも、ここまでの可動範囲とプロポーションと色分けが完成しているガンダムのHGUCが、税抜き1000円ジャストという価格設定に収まること、それ自体が一つの技術革新ではないだろうか?
また、シルエットやディテールの縛り的に「お台場1/1 ガンダム」から解放されて、改めてアニメ版へ回帰した部分というのは、この時点での選択としては正しかったのではないだろうか。
付属オプションは、両平手、右武器持ち手、ライフル、シールド、サーベル、バズーカだが、ライフルとシールド、サーベル(の長さ)は、HGUC 021版よりも大きめに作られていて、これもまた、原作アニメ劇中で、厳密に大きさが定まっていなかったことを踏まえれば、細身シルエットに対しては、より強調されて装備が見えるという部分では悪くないと筆者は思っている。
付属オプションは、両平手、右武器持ち手、ライフル、シールド、サーベル、バズーカだが、ライフルとシールド、サーベル(の長さ)は、HGUC 021版よりも大きめに作られていて、これもまた、原作アニメ劇中で、厳密に大きさが定まっていなかったことを踏まえれば、細身シルエットに対しては、より強調されて装備が見えるという部分では悪くないと筆者は思っている。
また、パーツの合わせ目も、脛裏とヘルメットなどには残るものの、前腕や肩の段落ち接続やボディ前後の張り合わせ等は、逆に「そういう接続ライン」として処理がされていて、その応用で太腿などの分割ラインも、ほぼパネルラインとして認識できるので、素組のまま完成させてもほぼ合わせ目が気にならない最新仕様が採用されている。
確かに、HGUC 021版の方が、がっしりとしたボディが大河原設定画や劇中の武骨な印象に近い、肩アーマーがちゃんと四角形(HGUC 191 REVIVE版では7角形)である、同スケールのコア・ファイターが付属している、等の長所もあるが、逆を言えばそれこそ、RG版やHG Ver.G30th等、そこへ今後展開のORIGIN版など、今となってはそれぞれの1/144 ガンダムが共存して商品ラインナップに揃っているのだから(これからも……のはず)、ガンダムファン個々が、好きなガンダムを選び取っていけばいいとは筆者は思う。
ビーム・ジャベリン 『月刊ガンダムA』付録『TEAN'S O.D WEAPON Ver. HGUC 1/144 ガンダム対応武器セットA』2015年9月
テレビ版の『機動戦士ガンダム』のガンダムの活躍の再現で、地味で出番が少ないながらも、なくてはならないビーム・ジャベリンは、KADOKAWAの月刊ガンダム漫画雑誌『月刊ガンダムエース』の2015年 09月号に付録としてつけられた『TEAN'S O.D WEAPON Ver. HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム対応武器セットA』の中に含まれたものを、キットそのままに使用した。