2016年9月20日 更新

いまや冬のコンビニに欠かせない身近な食べ物「おでん」、その言葉の由来とは?

すこし肌寒くなってきた気もしないでもないこの頃。コンビニには冬の商品が並びだしました。肉まん、餡まん、そして…おでん。今回はおでんのお話です。

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「おでん」の由来について

すこし肌寒くなってきた気もしないでもないこの頃。コンビニには冬の商品が並びだしました。
肉まん、餡まん、そして…おでん。今回はおでんのお話です。
冬の風物詩「おでん」

冬の風物詩「おでん」

コンビニのレジ横に並ぶ現代では、冬のみならず3シーズンで活躍。

田楽という芸能に由来する「おでん」

なぜ「おでん」というのか。
これは実は「田楽」という芸能に由来します。

現在のおでんは様々の具材がありますが、最初は豆腐オンリーでした。この豆腐がある時から拍子木型となり、竹串にブスッと刺して焼かれるようになります。平安の頃は味噌ではなく塩をかけていたようですが味噌をつけるようになる室町時代に、味噌を塗って焼いた「お田楽」=「お田」と呼ばれるようになりました。
豆腐の田楽

豆腐の田楽

現代では、味噌田楽というとこんにゃくが主流ですね。

田楽とは田植え時に並行して行われていた芸能事

田楽って何?と思う方が多いかと思います。田楽とは田植え時に田植えと平行して行われた芸能です。
平安時代に書かれた藤原道長のサクセスストーリー『栄華物語』には、摂政・藤原道長が後一条天皇の母・彰子を招いて田植えを見たヨ、という記述があります。

そこには田植えをする若い女性「早乙女」と、その田植えを盛り上げるべく男性陣が腰につけた太鼓をポコポコ叩いたり笛を吹いたり歌ったり…という景色が描かれております。
この男性たちの動きが、芸能としての「田楽」に成長します。

田んぼから分離し、芸能部分だけピックアックされた「田の芸能=田楽」は「田楽法師」と呼ばれる下層僧侶たちが行うようになり、都で人気となりました。

現代も日本各地に残る「田楽」

第20回 山代大田楽 2015 8 2

鎌倉時代に大流行した田楽

田楽は鎌倉時代に大流行を見せます。鎌倉幕府の北条執権も田楽ファンだったそうです。
そんな田楽法師たちが行った芸のひとつに、一本竿の竹馬に演者の男が乗ってホッピングをする芸がありました。

現代のおでんの形状の由来に

この一本竿竹馬に男性が乗っている姿と、串にさした豆腐の姿が似ていることから、「豆腐田楽」の名前がつきました。

そして、時代がすぎ、豆腐以外の具材もふえ、焼き田楽から煮込み田楽に発展し、名称も「お田楽」そして「お田」そして「おでん」に変化を遂げた、という訳なのです。
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