「座頭市」と言えば・・・勝新太郎です!濡れ場の色気も凄い!!
2017年1月31日 更新

「座頭市」と言えば・・・勝新太郎です!濡れ場の色気も凄い!!

座頭市シリーズ第26作目。勝新が唯一監督を務めた作品としても有名な本作。そして、勝新最後の作品です。

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製作・監督・脚本・主演「勝新太郎」

殺陣の名シーンの連続です

殺陣の名シーンの連続です

1989年公開。
当時は莫大な制作費あったんだろうなと感じるど派手な演出。
勝新の立ち回りがキレキレです!
勝新太郎主演で製作された最後の座頭市作品。勝は脚本・製作・監督を兼任。制作当時、日本社会はバブル景気で、映画に投資を行う企業は多かった。こうしたなか、ゴルフ場建設会社「三倶」から制作を持ちかけられ、松竹が配給するという形で企画は始動した。勝は『座頭市』シリーズを支えてきた中村努、真田正典、南野梅雄といった旧知のスタッフを招集。

「座頭市」のあらすじ

これが「座頭の市」です

これが「座頭の市」です

役人をからかって牢に入れられていた座頭市は、牢を出たあと旧知の老漁師・儀肋(=第10作「二段斬り」にも出ていた三木のり平)の家へ転がりこむ。その村では跡目を継いだばかりの若き五右衛門(=勝新の実子:奥村雄大。現:雁龍)率いる一家が宿場を仕切るため八州取締役(=陣内孝則)に取り入ろうとしていた。五右衛門の賭場で大儲けした市を子分が取り囲むが、女侠客のおはん(=樋口可南子)がその場をおさめる。ひょんなことから絵を描きながら旅を続ける浪人(=緒形拳)と知り合い、“色”を教えて貰う市。そんな市に度々五右衛門一家が襲いかかるものの、彼には全く歯が立たない。その頃、八州取締役は五右衛門と対抗するため、もう1組のヤクザ・赤兵衛(=内田裕也)に銃を買うことを勧めるが、赤兵衛は五右衛門と彼が通じていることを知っていたため市を用心棒に雇う。一方、五右衛門も絵描き浪人を新しい用心棒として迎え入れ、赤兵衛一家を襲撃するー!!

16年振りの新作!帰ってきたいっつあん!!

『座頭市』 予告編 - YouTube

1989年公開版

予告を観るだけで、もう面白い事が分かります!
前作『笠間の血祭り』から16年後に創られた、この作品は、勝新による『座頭市』のラスト作品。

作品データ

監督 勝新太郎
脚本 勝新太郎、中村努、市山達巳
出演 勝新太郎、樋口可南子、緒形拳、陣内孝則、片岡鶴太郎等
公開 1989年(昭和64年)
配給 松竹
時間 116分

時代が作ったとも言えるバブル期の超大作!

先に抜くか・・・生きるか、殺されるか

先に抜くか・・・生きるか、殺されるか

時はバブルの真っ最中。製作の三倶とはゴルフ会社だそうだ。資金は豊富にあり、凝ったセットや大規模なセットが惜しみなく金を注ぎ込んで作られた。序盤の市が「サイコロを壺から外す」いつものイカサマをやる賭場はセットの担当者が本気になって実際の建物として使える出来の物を作ってしまい、それだけで5000万円かかっているそうだ。
黒澤明みたいなエピソード。
この時代の映画人は仰天エピソードがたんまり!
でも、スタッフにとっては地獄でしょうか・・・。
「勝プロ」時代から、勝の映画作りは完全なワンマン体制で、勝のイメージがすべてに先行し、脚本は全く無視され、撮影ではアドリブでその場で演出が変わるのが恒例だった。旧来のスタッフはこれを熟知していたが、その他の新規スタッフは戸惑うばかりで撮影は円滑に進まなかった。
東京を本拠としたため、ロケ場所の選定もひと苦労だった。アドリブ主体の勝の撮影に対応した機材資材一切をトラック隊に積み、青森から広島まで、全国をロケ隊が回った。勝の意向で片岡鶴太郎はロケが突然中断されて別日に変更され、このため出演部分の撮影が遅れてしまい、ついにはレギュラー番組の出演を1回休むこととなった。

「用心棒」と言えば三船敏郎ですが、もう一人いました。緒形拳です。

市の敵である五右衛門が浪人を用心棒として雇う。

市の敵である五右衛門が浪人を用心棒として雇う。

緒形拳さんって、今もあまり老けてないですよね
浪人は、道中、たまたま市と知り合い、市に惚れるのだが、
しかしこの浪人とて心の安らぐ場所はどこにもない。
母と子のあの原体験がないのだ。

なので、最後は、市に刃を抜く。
まるで自分から死を望むかのように…。

樋口可南子の濡れ場が艶々し過ぎてるので特集です。

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