正体不明の殺人鬼の住む館に招かれた主人公が、殺人鬼からひたすら逃げながら館からの脱出を図るアドベンチャーゲーム。三人称視点のフィールド内のキャラクターに間接的な指示を与えるというゲームシステムを取り入れている(同システムの先駆けになったシエラオンライン社の『King's Quest』のシステムにほぼ近い)。このシステムと「非力でか弱いヒロイン」という設定を活かし、ホラー映画さながらの「逃げ惑うキャラクターを鑑賞者の視点で見守るもどかしさ」を演出するとともに、ゲーム上の恐怖演出として成立させた点に大きな特徴と独自性がある。
またイタリアのホラー映画『フェノミナ』をモチーフとしている。
ストーリー
しかし、ある時を境に鐘の音は途絶え、人々の記憶から消えていった。
とある孤児院「グラニット孤児院」に、5歳で父親と母親と別れたジェニファーという少女がいた。
そしてある日、彼女と孤児院の教師、3人の友人、と共に新しい養育先へと向かった。
しかし、その養育先が昔、「CLOCK TOWER」と呼ばれた館だと誰も知らなかった、ただひとりを除いて。
登場人物
ジェニファー・シンプソン
ロッテ
メアリー・バロウズ
ボビィ・バロウズ
サイモン・バロウズ
屋敷の当主。37歳。当主だが中庭の牢屋に入れられているうえ、酷い虐待を受けたせいか発狂している。ジェニファーを食べ物と認識して襲い掛かる。小説版クロックタワー2では、死亡したことが判明。
ウォルター・シンプソン
ジェニファーの実父。産婦人科医。メアリーの出産に立ち会うためにバロウズ家へ来るが、出産の際にダンとボビィに腕を食いちぎられた上に密室に幽閉され、ジェニファーとの再会が叶わぬまま死んでしまう。
もどかしさと恐怖を感じる演出達
基本的な操作等は画面上のカーソルのような物を動かし操作するのだが、これがとてつもなくいやらしい。
調査対象をにカーソルを合わせるとカーソルの変化で調査対象化なのか確認できるのだが、物凄くシビアなのだ。その為、前回調査した場所ですら、信用ならない。
しかも、移動に関しても、あくまでプレイヤーは「キャラクターに間接的に支持する」のみなので思いもよらぬ行動をジェニファーが起こす事もありうるのだ。
【60分耐久】 クロックタワーでシザーマンに追われてる時のアレ ‐ ニコニコ動画:GINZA
このBGMはクロックタワー内に突如として現れる大きなハサミを持った奇怪な生き物「シザーマン」に追いかけられる際に流れるのだが、このBGMと、もどかしい操作性によって、緊張感は最高潮に達するだろう。
実際にプレイすると、この恐ろしさが分かって貰えると思うが、とにかく主人公のジェニファーは思い通りに動かず、後ろからはシャキンシャキンとならすハサミを持つ異形の生物、そしてこのBGM。
なんとか逃げ切った時の脱力感とも疲労感とも言えぬ疲れとコントローラーが気味悪い程ベタつく手汗の量で自身に緊張感を感じていた事を教えてくれるのだ。
いまだに人気は高い
今、超〜久しぶりにSFC版CLOCKTOWERをプレイしてるのだが、体力満タンなのになんぼ連打してもダンから逃げきれない。どうすればいいのか誰か教えて…(´・ω・`) #クロックタワー
— mimimi (@mino888rin) November 14, 2015
発売は1995年9月14日。
開発・販売元はヒューマン株式会社。