2016年は45周年!【3.アンデルセン物語】
2015年11月11日 更新

2016年は45周年!【3.アンデルセン物語】

ルパンと不二子でおなじみの「山田康雄・増山江威子」このお二人がルパン開始よりちょっと前にコンピを組んでいたのが虫プロ製作の「アンデルセン物語」です!この作品も2016年には45周年。カラオケにも入っていないこの作品について掘り下げてみます。

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■アンデルセン物語とは?

アンデルセン物語

アンデルセン物語

1971年1月3日から同年12月26日にかけ、フジテレビ系の「カルピスまんが劇場」枠で全52話が放送された。1999年には、NHK衛星第2の衛星アニメ劇場で、全52回が毎週月曜日の18時から再放送された。視聴者の描いたイラストや、同アニメをモチーフとした作品を紹介するコーナーもあった。
現在、版権管理を行っているのは瑞鷹の関連会社である、サンクリエート。(wikipediaより)

■主演声優、そして音楽

「アンデルセン物語」は、文字通り、アンデルセン童話をアニメ化したもので、そのナビゲーター役として「キャンティ」と「ズッコ」という妖精がいます。
キャンティとズッコ

キャンティとズッコ

左 : キャンティ、右 : ズッコ
魔法の国の妖精キャンティが魔法大学に入学するには、魔法カードを101枚集めなければならなかった。魔法カードは、 良い行いをひとつする度にどこからともなく現れるカードである。キャンティは相棒のズッコを伴ってアンデルセンのお話の世界に現れ、何か良いことをするチャンスを探しはじめる。(wikipediaより)
「キャンティ」の声優は増山江威子さん、「ズッコ」は山田康雄さん。…あれ?
そうです、気がついた方もいらっしゃるでしょう。

そうです、「ルパン三世」の峰不二子とルパンのコンビですよね!
ルパンと不二子

ルパンと不二子

●山田康雄
山田 康雄(やまだ やすお、本名:同じ、1932年9月10日 - 1995年3月19日)は、日本の声優、俳優、司会者、ナレーター。テアトル・エコーに所属していた。
代表作に『ルパン三世』(ルパン三世)などがある。

■増山江威子
増山 江威子(ますやま えいこ、1936年4月22日 - )は、日本の女優、声優。本名、政田 知子(まさだ ともこ)。青二プロダクション所属。東京都出身。立正学園高等学校出身。
代表作は、『ルパン三世』シリーズの峰不二子(2代目)、『天才バカボン』シリーズのバカボンのママ、『キューティーハニー(初代)』の如月ハニーなどが挙げられる。洋画では、リー・レミック、コニー・スティーヴンスやデビー・レイノルズを担当していた。既婚。(wikipediaより)
実は、ルパンも1971年放送開始なのです。
ただし増山さんは1977年の二期から登場ですが…。

ルパンと不二子が息ピッタリなのも、このアンデルセンでのコンビがあってこそなんじゃないかなあと筆者は思ってます。
さてもう一つ、「アンデルセン物語」の音楽担当の宇野誠一郎さんについてもご紹介します。
宇野誠一郎

宇野誠一郎

宇野 誠一郎(うの せいいちろう、1927年2月27日 - 2011年4月26日)は、日本の作曲家、編曲家、作詞家。
アニメやドラマ、映画、CMなどで幅広い活動を続けたが、テレビの世界における音楽のあり方に疑問を感じるようになり、次第に活動の場を舞台音楽へと限定するようになる。井上ひさし主宰の劇団「こまつ座」では初回公演から音楽を担当しており、『決定版 十一ぴきのネコ』(1989年)で第24回紀伊國屋演劇賞の個人賞を受賞している。
2011年4月26日午前5時、心不全のため東京都内の病院で死去。84歳没。
実は、1968年にも「アンデルセン物語」は東映動画(現・東映アニメーション)の劇場用長編アニメにもなっていて、宇野先生はここでも音楽を担当されています。
増山さんは宇野先生の担当される作品には多数出演されています。

・悟空の大冒険の竜子
・山ねずみロッキーチャックのポリー
・小さなバイキングビッケのナレーション
・一休さんの母上・伊予の局

などなど…

宇野先生の作風と増山さんの雰囲気が合ってるんでしょうね。

さらに、オープニング曲「ミスター・アンデルセン」とエンディング曲「
キャンティのうた」「ズッコのうた」の作詞は山元護久、井上ひさしです。

アニメ「アンデルセン物語」OP - YouTube

ワンコーラスです。。。
劇場用に「7話~10話」を再編集したものです。
歌 : 桜井妙子

まんが「アンデルセン物語」エンディング - キャンティのうた - YouTube

歌 : 増山江威子、ヤングフレッシュ

ending ズッコのうた - YouTube

アンデルセン物語エンディング
歌 : 山田康雄、ヤングフレッシュ
実は、この「山元・井上・宇野」のお三人は「ひょっこりひょうたん島」でも一緒、そして1968年の劇場版でも一緒でした。
まさにゴールデンチームなのですね!
※ちなみに、井上ひさし先生のドラマ(後に舞台化)の「國語元年」でも宇野先生は音楽を担当しています。


劇場版とテレビアニメは制作会社は違うのですが、このようないろいろな共通点があるんです。

それでは第一話をご覧下さい♪

面白い アンデルセン物語 アニメ 第1話 みにくいあひるの子(ぼくとあそ - YouTube

アンデルセン物語 第1話 みにくいあひるの子(ぼくとあそぼうよ)

●イメージソング
「ママの羽根の下」(歌/ 増山江威子)
「みにくいアヒルの子」(歌/山田康雄)
この記事を書くに当たり改めて見直したのですが、なかなかえぐい。。
今放送したら「意識高い」視聴者からクレームがきてもおかしくないですよね。
放送自粛用語はもちろんですが、みにくいあひるの子に対するいじめのシーンは今では直視できない視聴者もいるかもしれません。

これは筆者の所見ですが、メディアというものはある程度のカタルシスが必要なのではないでしょうか。
弱いものをいじめてはいけない、正しいものは必ず認められるということを作品の中で体験することも必要なのかもしれません。

子供には絵本・マンガ・アニメでそれを追体験させてあげてもいいのでは?
視聴者のクレームにいちいち対応して上面のきれいごとだけでは子供たちは学校・社会で困るのではないかなあと思いました。
そして、根強いファンの間で傑作といわれる最終回の「マッチ売りの少女」

この主人公・アンナを増山さんが演じました。

アンデルセンの原作では、マッチ売りの少女はなくなったおばあさんの幻影を見るのですが、この作品ではなくなったのはおかあさんに翻案されています。
ラスト近くに流れる「マッチのようにあたたかいお母さん」はアンナを演じる増山さんが歌っていておはなしを盛り上げます。
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