1978年公開の『グリース』(Grease)は、71年にシカゴで初演を迎えた同名ミュージカルの映画化で、学園ミュージカル映画の決定版です。主演はすでに『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977年)の世界的な成功により人気俳優となっていたジョン・トラボルタ。またサウンドトラック・アルバムも大ヒットを記録し、第51回アカデミー賞では本作のヒロイン、オリビア・ニュートン=ジョン演じるサンディが歌った「愛すれど悲し」が歌曲賞にノミネートされるなど高い評価を受けました。
シカゴ
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2002年に公開された『シカゴ』(Chicago)は、1975年に初演され伝説的な振付師ボブ・フォッシーによってトニー賞も受賞している大人気ブロードウェイ・ミュージカルを映像化した作品です。日本では米倉涼子さんがブロードウェーで主演を務めたことでも大きな話題となりましたよね。映画版のメインキャストは、レニー・ゼルウィガー、リチャード・ギア、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ。
1920年代のシカゴを舞台に、主人公の波乱に満ちた人生と、それでもスターダムへと上り詰めていく様を描いた秀作です。また当時のアメリカはミュージカル映画冬の時代。しかし『シカゴ』は見事そのジンクスを覆し、第75回アカデミー賞で6部門を受賞しました。
1920年代のシカゴを舞台に、主人公の波乱に満ちた人生と、それでもスターダムへと上り詰めていく様を描いた秀作です。また当時のアメリカはミュージカル映画冬の時代。しかし『シカゴ』は見事そのジンクスを覆し、第75回アカデミー賞で6部門を受賞しました。
あとがき
再び多くのミュージカル映画が製作されるようになり、すっかり活気を取り戻している近年。『オペラ座の怪人』をはじめ『レント』『ヘアスプレー』『レ・ミゼラブル』『グレイテスト・ショーマン』『ラ・ラ・ランド』など新たな名作が次々と誕生しています。皆さんも我慢の多いこの時代だからこそ、ぜひミュージック映画で心躍らせてみてはいかがでしょうか。