2016年9月16日 更新

努力で掴んだアメリカンドリーム!REOスピードワゴンの軌跡と魅力に迫る

1980年代初頭にアルバム『禁じられた夜』の大ヒットによって一躍スターダムにのし上ったアメリカン・ロックバンド【REOスピードワゴン】をご紹介します。REOスピードワゴンがどのような道を歩んでヒットに辿り着いたのか、バンドとしての魅力とは何か、などについて見ていきたいと思います。懐かしい名曲と共にREOスピードワゴンを振り返ってみましょう。

4,030 view
 (1746744)

REOスピードワゴンってどんなバンド?

REOスピードワゴンは、1967年イリノイ州の大学生だった、ニール・ドーティ(keyboard)とアラン・グラッツァー(drums)が中心になって結成したバンドで、1971年のレコードデビュー以来2016年現在も現役で活動している、アメリカン・ロックバンドです。
ハードなリフと、爽やかな歌声と、キャッチーなメロディーで独特な世界観を表し、ヒット曲も多数あります。精力的なライブパフォーマンスの高さには定評があります。

バンドの名前の由来

1905年創業の自動車メーカー「レオ・モーター・カンアパニー」の1930年代に活躍した消防車「スピードワゴン」から取ったと言われています。
 (1746745)

バンドの名前の由来となった、1930年代の消防車REO Speed-Wagon

REOスピードワゴンの軌跡

1971年1stアルバム『REO SPEEDWAGON』発売。メンバーはニール、アランの他は、ゲイリー・リッチラス(Guitar)グレッグ・フィルビン(Bass)テリー・ルトゥレル(Vocal)の5人。泥臭いロックンロール中心のサウンドでしたが全く売れませんでした。その後ヴォーカルのテリーをトウモロコシ畑に置き去りにするという形で解雇しました。
 (1747307)

デビュー当初。
新たにケヴィン・クローニンが加入して、2ndアルバム『REO/TWO』を発売。ケヴィンの影響か、曲調が若干ポップで聞きやすい感じになります。しかしすぐに、ヘヴィーな音を目指すゲイリーとアコースティックなサウンドを重視するケヴィンが対立し、1作のみでケヴィンが脱退します。
1973年ヴォーカルにマイク・マーフィーを迎えて『RIDIN' THE STORM OUT』1974年に『LOST IN A DREAM』1975年に『THIS TIME WE MEAN IT』の3枚のアルバムを発売しましたが、ほとんどヒットしませんでした。
その後マイク・マーフィーが脱退し、ケヴィンが再加入します。1976年『REO/キーププッシン』を発売し、年間300日にも及ぶ全米ツアーを開始します。「ライブには客は入るけどレコードは売れないバンド」というあまりありがたくない評判を手にするようになります。
そして翌1977年、ツアーの模様を収めた2枚組みのライブアルバム『REOライブ~嵐の中へ』を発売。ようやく少し話題にはなりますが今度はベースのグレッグが脱退してしまいます。そして、かつてからバンドと親交があった、ブルース・ホールが加入し、これでいわゆる黄金期のメンバーが揃うことになります。
1978年『ツナフィッシュ』発売。初めてアルバムが全米トップ40に入ります。また業界紙で「観客動員数No.1バンド」に選ばれます。1979年『ナイン・ライブス』発売。

Amazon.co.jp: Reo Speedwagon : Hi Infidelity (30th Anniversary Legacy Edition) - ミュージック

1000万枚以上の売上を記録したアルバム『禁じられた夜』(Hi Infidelity)
そして1980年運命のアルバム『禁じられた夜』が発売されます。シングルカットされた「キープオン・ラヴィングユー」が全米No.1になり、アルバムもジョン・レノンの遺作『ダブルファンタジー』を抜いて全米No.1になり、その後4ヶ月余にわたって1位を守り続け、1000万枚以上売上るメガヒットになりました。
売れなくても評判にならなくても、毎日ライブを積み重ね、デビューから苦節十年で勝ち得た、正にアメリカンドリームです。

REO Speedwagon - Keep on Loving You

1981年3月に全米No.1になった 「キープオン・ラヴィングユー」

REO Speedwagon - In Your Letter

日本ではこちらの方がヒットした「涙のレター」
その後順調に「テイクイット・オンザラン」「涙のレター」とシングルヒットを飛ばし、1982年に12枚目のアルバム『グッドトラブル』を発売、 「キープ・ザファイヤー・バーニン」がヒットし、1984年には『ホイールズ・アー・ターニン』を発売。「涙のフィーリング』が1ヶ月間全米No.1の大ヒットになりました。

REO Speedwagon - Can't Fight This Feeling

ロック史上最も美しい楽曲との評価もある、1985年3月の全米No.1ヒット「涙のフィーリング」
1987年には『人生はロックンロール』を発売、「偽りの愛」などがヒットしましたが、時代の流れと共に、ロックバンド色のサウンドから、軽めのシンセサウンドの比重が多くなってきて、長年バンドの屋台骨を支えてきた、アランとゲイリーが脱退していしまいます。

REO Speedwagon - That Ain't Love

1987年 「偽りの愛」
そして、元テッド・ニュージェント・バンドのデイヴ・アマト(Guitar)、元ワンチャンのブライアン・ヒット(Drums)、2人目のキーボードとしてジェシー・ハームスを加え6人編成として、1990年『ジ・アース・ア・スモールマン・ヒズドッグ・アンド・ア・チキン』を発売するもパッとせず解散してしまいました。
しかし1992年、ニール、ケヴィン、ブルース、デイヴ、アランの5人で再結成を果たし、1996年 『ビルディング・ザ・ブリッジ』、2000年『アーチ・オールライズ』(STYXとのライブアルバム)、2007年『ファインド・ユア・オウンウェイホーム』を発売し、現在もライブを中心に活動しています。

Amazon.co.jp: REO SPEEDWAGON : ORIGINAL ALBUM CLASSICS - ミュージック

REOスピードワゴンの全盛期のアルバム5枚セット。『REOライブ~嵐の中へ』『ツナフィッシュ』『禁じられた夜』『グッドトラブル』『ホイールズ・アー・ターニン』

REOスピードワゴン現在のメンバー

ニール・ドーティ(Piano・Organ・Synth)1946年インディアナ州生まれ。唯一の創設メンバー
 (1747225)

ケヴィン・クローニン(Vocal・Guitar・Piano)1951年イリノイ州生まれ。1972年加入73年脱退76年再加入。多くの曲を手がけています。
 (1747226)

ブルース・ホール(Bass・Vocal)1953年イリノイ生まれ。1978年加入ですが、1974年の「Lost In A Dream」を作っていました。曲によってはリードヴォーカルもとります。
 (1747228)

デイヴ・アマト(GUitar)1953年マサチューセッツ生まれ。1989年加入。ハイトーンのコーラスでサウンドに厚みをもたらしています
 (1747230)

ブライアン・ヒット(Drums)1954年テキサス生まれ。1989年加入。
 (1747231)

REOスピードワゴンの魅力とは?

REOスピードワゴンの魅力の一つとして、「ハードなロックなのに爽やかな印象」という点があります。これにはまず、ケヴィンの声質の影響が大きいでしょう。REOは3人のリードヴォーカリストがいましたが、聞き比べてみるとわかると思いますが、他のヴォーカルの場合は普通に骨っぽいロックバンドという印象で、ケヴィンがヴォーカルだと、途端に「REOだ!」という印象になるのです。好みの違いなどあるかと思いますが、一瞬聞いただけでどのバンドの音がわかると言う事は、バンドにとって大きな武器でしょう。
そしてバンドのアンサンブルがシンプルでしっかりしています。ハードなサウンドの中にアコギや生ピアノがうまく溶け込んでいて、独特の爽快感を生んでいます。
ケヴィンとリッチーの作る曲も、ポップであざとくなくシンプルです。これはベースの部分にロックンロールと50's・60'Sのポップスがあるせいでしょう。

REO Speedwagon - Roll With The Changes [HQ] (Live

ブレイク前のスタジオライブ「ローリング・ウィズ・ザ・チェンジズ」
50 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

20世紀交歓所20世紀しばりのフリマサイト

あなたにおすすめ

   

関連する記事こんな記事も人気です♪

LOUDNESS(ラウドネス)の名盤『8186 LIVE』の再現ツアー音源とオリジナル盤リマスターCD等が発売決定!

LOUDNESS(ラウドネス)の名盤『8186 LIVE』の再現ツアー音源とオリジナル盤リマスターCD等が発売決定!

80年代中盤からはアメリカやヨーロッパでも活動し、世界的な名声を誇るLOUDNESS(ラウドネス)。彼らの名盤『8186 LIVE』を再現したツアーの音源や同アルバムのオリジナル盤リマスターCD等が12月に発売される。
アメリカ以外で初となる『ロックの殿堂』ミュージアムが有楽町にオープン!マドンナやジャクソン5の衣装等が展示!

アメリカ以外で初となる『ロックの殿堂』ミュージアムが有楽町にオープン!マドンナやジャクソン5の衣装等が展示!

『ロックの殿堂ジャパンミュージアム』が、有楽町インフォスにてオープン。マドンナが1993年のガーリーショー・ワールドツアーの「ライク・ア・ヴァージン」で着用した衣装等が展示されている。
80年代ニューロマンティックの代表格デュラン・デュランの日本武道館公演が12月にWOWOWで放送!

80年代ニューロマンティックの代表格デュラン・デュランの日本武道館公演が12月にWOWOWで放送!

デュラン・デュランの9年ぶりの日本公演「デュラン・デュラン ペイパー・ゴッズ・ジャパン・ツアー 2017」が実現。9月20日、東京・日本武道館で行われたライブの模様を収めた映像が、12月にWOWOWで放送される事が決定した。
6月25日、レベッカの一夜限りのライブ映像上映!舞台挨拶にメンバーが登壇決定!

6月25日、レベッカの一夜限りのライブ映像上映!舞台挨拶にメンバーが登壇決定!

レベッカの1985年12月25日に渋谷公会堂で行われた「REBECCA WORLD CONCERT TOUR ~Maybe Tomorrow」ライブ映像が、全国の劇場にて一夜限りのプレミア上映される。新宿バルト9でのプレミア上映に、NOKKOをはじめとしたレベッカのメンバーが舞台挨拶に登壇する事が決定した。
「KYOSUKE HIMURO LAST GIGS」東京ドーム公演がスクリーンで蘇る!

「KYOSUKE HIMURO LAST GIGS」東京ドーム公演がスクリーンで蘇る!

最後のスーパーバンド「BOOWY」のボーカルだった氷室京介。2016年をもってライブ活動の無期限休止を宣言した。その最後のLIVEとなった「KYOSUKE HIMURO LAST GIGS」東京ドーム公演がシアターエディションで復活します!

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト