バンゲリング帝国三部作
ハドソンから発売された「バンゲリングベイ」「ロードランナー」はともかく、ジャレコから発売された「チョップリフター」までがバンゲリング帝国にまつわる内容であったことを、大人になって初めて聞かされた方は多いことでしょう…。
そもそもバンゲリング帝国とは何なのだ!?
そもそもバンゲリング帝国の一部が「バンゲリングベイ」の舞台。
そして「ロードランナー」はバンゲリング帝国に強奪された金塊の奪還を目的とし、「チョップリフター」はバンゲリング帝国に捕まった捕虜の救出劇を描いているのだとされています。
「なるほど、ロードランナーは金塊を盗むのでなく奪回するゲームだったんだ!」というのは理解しつつも、2コンマイクで戦闘機をスクランブル発進させた記憶しか残っていないバンゲリングベイ、そしてチョップリフターに至っては「やったことない」方も多いでしょう。
そもそもバンゲリング帝国とは!?
ここでは当時絶大な人気を誇った「ケイブンシャ大百科別冊」による設定内容を参照したいところです。
『ケイブンシャ大百科別冊 ファミリーコンピュータゲーム必勝法シリーズ3 バンゲリングベイ』には設定が事細かに記されており、『バンゲリングベイ』の舞台はカリブ海近辺に建設された帝国の前進基地であるとしている。この基地周辺10キロの空間は物理的に外界と途絶され、内部は北と南、東と西がその両端で繋げられている異空間となっている。バンゲリング帝国とは未知の機械化人間の集団であり、彼らの次元波動機は次元と空間を自在に操るという。ファミコン版のパッケージに描かれているドクロ状の姿をした影が帝国兵サイバーダインである。『バンゲリングベイ』の主人公側勢力はアメリカ合衆国海軍の精鋭であり、カリブ海周辺での演習中に超常現象により基地周辺の空間へと引き込まれるかたちとなった(ただし、『必勝法シリーズ』は独自にストーリーを脚色している傾向があるため、注意が必要である)。
『バンゲリング帝国とは未知の機械化人間の集団』
『主人公側勢力はアメリカ合衆国海軍の精鋭』
198X年、突如カリブ海に現れた謎の次元侵略者「バンゲリング帝国」は、カリブ海一帯を地球の空間から隔離した。内部から脱出する事も、外部から侵入することも不可能な異次元空間に取り残されたアメリカ第2艦隊は、謎の発光現象によりバンゲリング帝国の尖兵と化してしまう。
いまやカリブ海は地球侵略用兵器の生産拠点へと改造され、多数の航空機や陸上兵器、最新鋭のQ型戦艦などが人類に牙を剥こうとしていた。
司令官ジミー・ハーディーの迅速な判断により、唯一バンゲリング帝国の支配を逃れた最新鋭空母「R・レーガン」は、ただ一隻でバンゲリング帝国への反撃を開始。わずかに5機のみ残された新型攻撃ヘリがバンゲリング帝国の拠点を破壊する為に飛び立った。
主人公の姿を見ることは出来ませんが、仲間の捕虜の姿はゲーム中で確認出来ます。
「アメリカ合衆国海軍の精鋭」にしてはいささか線が細く、捕虜となってしまった人数が多すぎる気もしますが…。