【1986年のテレビゲーム】コンピュータゲームが大きく発展した1980年代を、ファミコンを中心に1年ごとに丁寧に振り返る。
2016年5月13日 更新

【1986年のテレビゲーム】コンピュータゲームが大きく発展した1980年代を、ファミコンを中心に1年ごとに丁寧に振り返る。

【1986年のテレビゲーム】1980年代に幼少期から青春時代を生きた私たちは、家庭用ゲーム期黄金世代と呼ばれる世代です。1983年のファミコン登場以降、家庭用ゲーム機が遊びの主流へと駆け上がる中で、私たちは「外遊び」「家遊び」「勉強」を巧みに使い分けながら、ファミコンを中心とした家庭用ゲーム機の進化を肌で味わってきたといえるでしょう。そんな1980年代を1年ごとに振り返る、今回は1986年について振り返ってみます。

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ファミコンと共に「家庭用ゲーム機」が本格的に登場した1980年代

この時代をリアルタイムに生きた私たちは、家庭用ゲーム進化の歴史を丸ごと目撃してきた世代でもあります。

そんな1980年代を、ファミコンが生まれた1983年から1年ごとに振り返っていこうと思います。
本記事では1986年のテレビゲームについて振り返ります。

1986年のテレビゲームを振り返ろう

栄華の時を迎えた任天堂を中心とするファミコン経済圏

前年のモンスターソフト「スーパーマリオブラザーズ」の影響もあって、ファミコン本体の販売台数は飛躍的に伸び、1986年を迎えるころには実に600万台を突破。
まさに子供から大人まで幅広い層のユーザーを獲得しました。

1986年は、そんなユーザー層の裾野の広さが反映されたように多様なゲームが登場。
ミリオンヒットだけでみても「スポーツゲーム」「キャラクターゲーム」に加えて「ロールプレイングゲーム(RPG)」の登場と、まさに「ファミコンの栄華ここに極まれり」といった一年となりました。

一人あたりの所有するゲームソフトの本数も、どんどん増えていったころだったと記憶しています。

時代はカセットからディスクへ!や~れば~やる~ほど~ディスクシステム♪

これまでにも様々なファミコン周辺機器をリリースしていた任天堂でしたが、この年には「カセットからディスクへ」の触れ込みでディスクシステムが登場しました。

従来のカセット型ゲームで難しかった「ゲームデータ保存」「書き換えサービスによる安価なゲーム購入」を武器に大々的にPRがなされたディスクシステムは、これまた圧倒的な支持で迎え入れられました。
夢のディスクライター

夢のディスクライター

ファミコン売り場にさっそうと登場した「ディスクライター」。
ゲーム書き換えがなんと500~1500円で可能。

カセットの単価が4~5000円していたことを考えれば、破格の出来事だった。

任天堂ディスクシステム発売CM - YouTube

ディスクシステムCM

ただし、ファミコン本体ほどの爆発的ヒットではありませんでした

数多くのヒット作も生まれましたが

数多くのヒット作も生まれましたが

その経済圏に魅力を感じてサードパーティーが殺到するファミコン本体のような現象には至らなかったようです。
1986年、任天堂は低コストでソフトを供給可能な周辺機器ディスクシステムを発売させるが、ROMカートリッジの大容量化とセーブ機能の搭載、単価の安さが販売店に嫌われたことや著作権の任天堂との共有がサードパーティの支持を得られず、今後自社のソフトは全てディスクシステムでリリースするとの任天堂の公約も破棄されて、失敗に終わった。
数多くのサードパーティーに支えられているが故に、新しい仕組みのリリースにも各社のコンセンサスが必要だったということでしょうか。
メーカー希望小売価格は15,000円。
対応ソフトは199タイトル、ソフト総売り上げ数は約5,300万本。

ディスクシステム本体は400万台以上を売上げましたが、6,000万台以上を売り上げたファミコン本体と比べれば、たしかに小規模だったのかもしれません。

一本当たりの価格設定や著作権の考え方も含め、サードパーティーも当然、ヒット作が出しやすいファミコン本体へのゲーム供給路線を継続することとなりました。

1986年のミリオンヒットゲーム

12本ものミリオンヒットが生まれた1986年。

任天堂以外にも老舗のハドソンやナムコに加え、アニメ版権を強みとするバンダイや大ヒットシリーズとなる「ドラクエ」第1作をリリースしたエニックスなどがミリオンを達成しました。

第1位 スーパーマリオブラザーズ2(任天堂) 265万本

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