90年代後半にプレイステーションなどで発売されたゲーム「GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH(ガンダム ダブルオーセブンティナイン ザ ウォー フォー アース)」もパチモンの系譜で語られることがあります。これはバンダイから発売されたものでパチモンではないのですが、ガンダムを題材とした実写ゲームであり「アムロ・レイに相当する主人公が『ガンダム』と呼ばれている」「シャアのアゴが凄い」「キャラの発する『ジオン』の発音が『ジョン』にしか聞こえない」といった原作との相違から、ある意味パチモンの迷作としてガンダムファンの間では語り草となっています。
語り草となっている「アゴナブル」ことゲーム版のシャア。
モビルフォース ガンガル
ここからは、ガンダムのパチモンについて見ていきましょう。まずご紹介するのは「モビルフォース ガンガル」。これは1980年頃に玩具メーカーの東京マルイが販売していたプラモデルで、ガンプラが爆発的な人気を獲得していた頃に登場した商品です。キャラクターの名称をご覧になればわかる通り、「ガンガル(ガンダム?)」「ズク(ザク?)」「ジドム(ドム?)」など、ガンダムに登場するモビルスーツの名前をパクったとしか思えません!
太陽系戦隊ガルダン
「ガンガル」と同時期に、アリイ社が制作したプラモデル「太陽系戦隊 ガルダン」。こちらもガンガル同様に当時のガンプラブームに便乗したパチモンで、パッケージには「機動戦士ガンダム」に似せたロゴやパイロットのイラストをあしらえており、アニメを観ていた子供はともかく、大人には非常に紛らわしいものでした。そのため、子供から「ガンプラが欲しい」とねだられ、親が店に足を運んで「ガルダンを間違えて買ってしまう」といったケースが続出したらしく、当時の子供たちを何とも悲しい気持ちにさせた伝説のパチモンとして語り継がれています。また、それぞれのプラモと合体出来る「戦車シリーズ」も展開していたようです。
宇宙黒騎士
ガンダムにおける「アニメのパチモン」として有名な作品に「宇宙黒騎士」というものがあります。これは1979年に韓国で制作されたアニメで、キャラクターがガンダムに登場する人物とそっくりであり、さらにストーリーなど作品の背景も酷似しているため伝説のパクリアニメとして有名です。とはいえ多少の違いはあり、「主人公である宇宙黒騎士(シャアのようなキャラ)が、マスクを取るとアムロになる」といった、日本のガンダムファンからすると面白可笑しい要素が散見されます。
なお、当時の韓国は日本文化の流入を制限していたため、当然ガンダムも制限されていました。そのため、自国民がガンダムを知らないのを良いことにこの作品が制作されたと思われます。
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