フジテレビの月9ドラマは東京ラブストーリー、ロングバケーションなど珠玉の名作揃い。1988~97年の月9ドラマ変遷をまとめてご紹介。
2016年5月13日 更新

フジテレビの月9ドラマは東京ラブストーリー、ロングバケーションなど珠玉の名作揃い。1988~97年の月9ドラマ変遷をまとめてご紹介。

フジテレビの月9ドラマと聞けば、誰でもそれが人気ドラマ枠を意味していることを知っているくらい月9は浸透した言葉でした。実は80年代の月9は欽ちゃんの「良い子悪い子普通の子」、その枠が見事に大人気ドラマ枠として90年代に浸透していったのです。そんな月9ドラマの変遷を、とくに人気作品が目白押しの1988年から1997年まで振り返っていきます。

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「月9」以前のフジ月9枠は「良い子悪い子普通の子」でした

フジの「月9」といえば、人気の集まるドラマ枠として有名ですよね。
どこが起点になっているのか、様々な情報から類推するに「月9」の定義は1988年1月の「君の瞳をタイホする!」となっているようです。

1988年以前は?というとこの枠は1981年~87年の間、実は欽ちゃんの「良い子悪い子普通の子」のバラエティ枠だったんですね。

「月9」の前に放送された業界モノ5編、ご存知ですか?

「月曜の夜は遊びに行くことが少ない」「週の始まりで翌日に学校や会社で話題にしやすい」など、「月9」が隆盛を誇った理由はいくつも言われていますが、ひとつのきっかけとしては本格的な「月9」が始まる以前、つまり「欽ちゃんバラエティ」から「君の瞳をタイホする!」への移行期に放送された、5本の「業界モノ」ドラマがカギを握っているといわれます。

当時バブル真っ盛りな世の中にあって、この「業界モノ」が女子大生はじめ若者のハートをグッとつかんだことが、「月9」に繋がった側面もあるのかもしれません。
アナウンサーぷっつん物語

アナウンサーぷっつん物語

名古屋のラジオ局に勤務していた女性アナウンサーの西沢由美子が民放キー局であるフジテレビに移籍する所から物語が始まる。
フジテレビが舞台で、主人公らの同僚、先輩、上司などの設定で同局のアナウンサーが本人役で出演。
フジテレビ本社社屋や敷地内でのロケーション撮影が多用された。
男が泣かない夜はない

男が泣かない夜はない

「ビデオマガジン」を製作するビデオ編集部を舞台に、映像ディレクターの活躍と三角関係などの恋愛模様を描く。
劇中では本放送時の映画、ファッション、イベントなどのカルチャー情報も放送する演出が施され、情報番組のような一面も。また劇中で使われたビデオ素材は、本作の制作スタッフが実際に取材したもの。
ラジオびんびん物語

ラジオびんびん物語

るニッポン放送を舞台に、徳川龍之介・榎本英樹がラジオ局の営業マンとしてドタバタ劇を繰り広げた。
実際に放送されていた同局の番組宣伝がドラマ内で行われたほか、同局の看板アナウンサーである上柳昌彦もキャストに名を連ね、複数回出演していた。
さらにニッポン放送のイメージキャラクターでもあった南野陽子が「ナンノこれしきっ! スペシャル」に出演するという設定でゲスト出演するなど、当時同局で放送されていた番組の出演者や同局アナウンサーなどが毎回、数シーンゲスト出演していた。
ギョーカイ君が行く!

ギョーカイ君が行く!

フジサンケイグループの関連企業を舞台にした「業界ドラマシリーズ」の第4弾で、レコード会社を舞台に、とんねるずの2人が演じる幼馴染でライバル同士のSP(セールスプロモーター)マンが、互いに新人歌手の売り込みに火花を散らす姿を描く。
ポニーキャニオンが舞台となっている。
荒野のテレビマン

荒野のテレビマン

フジテレビ企画部を舞台に、番組作りに情熱を傾ける新人テレビマンの奮闘を描く。
この作品の最終回の劇中で放送される番組『MONDAY60』は、『アナウンサーぷっつん物語』第1回の映像を流用している。神田正輝らが演じた『アナウンサーぷっつん物語』の登場人物は、劇中で名前のみが語られるものの姿は登場せず、本作の登場人物との共演の場面は描かれていない。

1988年の「月9」

1988年1月に「君の瞳をタイホする!」がスタート。
前述の業界モノ5編から一転、今度は警察を舞台にしたドラマでした。

とはいえ業界ドラマの軽いノリを引き継ぎ、職場はあくまで舞台であり、登場人物のプロフィールの一側面という位置付けでした。

そしてこの作品は、その後のドラマ界全体をリードした大多亮の初プロデュース作品でした。

君の瞳をタイホする!(1988.1.4~3.21) 平均視聴率17.4%

君の瞳をタイホする!

君の瞳をタイホする!

渋谷の道玄坂署を舞台に熱血漢の沢田(陣内孝則)、ボンボンの土門(柳葉敏郎)、エリートの田島(三上博史)ら3人のカッとび刑事が活躍する都会的な洒落たコメディ。
これがトレンディドラマの第1弾。

教師びんびん物語(1988.4.4~6.27) 平均視聴率22.1%

教師びんびん物語

教師びんびん物語

新米教師の徳川龍之介(田原俊彦)が後輩(野村宏伸)と共に統廃合寸前の都心の小学校で大奮闘する。
塾講師のまゆみ(紺野美沙子)とのラブストーリーも印象的。
「ロンバケ」「ビーチボーイズ」の亀山千広プロデュース。

あそびにおいでヨ!(1988.7.4~9.19) 平均視聴率13.3%

あそびにおいでヨ!

あそびにおいでヨ!

デパートの食品売り場で働く虹子(斉藤由貴)はイメージ戦略のため、突然企画担当部長に任命される。だがこの部長はお飾りだった・・・。
21歳の管理職の奮闘ぶりを斉藤由貴が公園。高杢禎彦が連ドラ初出演。
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  • 📺cx 2021/11/8 16:19

    こらからは「ノイタミナ」を前提としてアニプレックスの介入も望む

    80.7 2019/11/28 02:25

    「翼をください」の主題歌は、m.c.A.T.さんと内田有紀さんとのデュエットで、EVER&EVERというタイトルの曲でしたね。

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