1993年に公開されたドラえもん映画作品『ドラえもんのび太とブリキの迷宮』について
2017年1月26日 更新

1993年に公開されたドラえもん映画作品『ドラえもんのび太とブリキの迷宮』について

1993年3月6日に3作同時に公開された作品の1つ、ドラえもん映画作品『ドラえもんのび太とブリキの迷宮』について詳しく振り返ります。

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1993年3月6日公開 『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』

ドラえもん のび太とブリキの迷宮

ドラえもん のび太とブリキの迷宮

『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』(ドラえもん のびたとブリキのラビリンス)は、
藤子・F・不二雄によって執筆され、『月刊コロコロコミック』1992年9月号から12月号および1993年2月号・3月号に掲載された大長編ドラえもんシリーズの作品です。
この作品を元に1993年3月6日に公開されたドラえもん映画作品。
大長編ドラえもんシリーズ第13作、映画シリーズ第14作。

ラビリンスって?

迷宮。
一般的には部屋や通路が入り組んだ迷路のような建築物のことを指す。
迷宮

迷宮

あらすじ

ある日の真夜中、酔っ払って寝ぼけたのび太のパパ・のび助がスキーと海水浴が同時に楽しめるというブリキンホテルに部屋を予約する。その話を聞き、春休みはどこにも旅行に行けないと諦めていたのび太は大喜びし、みんなにも自慢してしまう。しかし、それがパパの夢だと知ると、すっかり落胆してしまう。ところが、翌日、野比家の玄関に見知らぬトランクが置かれていた。トランクから出現した門を抜けると、そこはブリキンホテルの建つブリキのおもちゃの島、ブリキン島であった。
ホテルの人々に手厚くもてなされ、のび太とドラえもんは島で遊んでいたが、やがてのび太がわがままを言い出す。ドラえもんは渋々ひみつ道具を出して説明を始めるが、のび太はそれをろくに聞きかずに操作を始めてしまう。暴走した道具によって、のび太はその場から猛スピードで走り出し、行方をくらましてしまう。呆れ果てたドラえもんは「未来へ帰る」と叫ぶものの、しばらくしてのび太の捜索を開始する。しかし、突如として現れた謎の飛行船から電撃を受けた彼は、そのままさらわれてしまう。
ひみつ道具の暴走から開放されたのび太は、ドラえもんの「未来へ帰る」という発言を思い出し、本当に怒って帰ってしまったのではないかと不安になりながらホテルに戻る。そして「決して入るな」と言われた地下室にうっかり足を運んでしまう。そこには物々しい声を発する不気味な扉があり、すっかり気味が悪くなった彼は、二度と島へは訪れないと心に決めてトランクを仕舞い込むのであった。
それから3日が過ぎるがドラえもんは姿を見せない。ジャイアンとスネ夫は旅行の話はのび太の口からの出任せと決めつけ、糾弾しようとする。一方で静香はそんなのび太を庇い、ドラえもんがついているから大丈夫とふたりの言う無茶な賭けに乗ってしまう。彼女に迷惑を掛けられないと思ったのび太は、三人をブリキンホテルへ招待することを決める。
ブリキン島をすっかり満喫した一行であったが、突如ブリキンホテルが襲撃を受ける。ジャイアンの活躍で追い払うことができるが、そこでドラえもんが連れ去られた事実を知らされることとなる。4人がドラえもんの救出を決意した矢先、突如ブリキン島が動き出す。なんと島そのものが大型の宇宙船だったのである。
ブリキンホテルの主(主代理)である少年サピオがのび太たちの前に現れた。彼はチャモチャ星からやって来た宇宙人で、ドラえもんを連れ去ったのは彼を追ってきたチャモチャ星のロボット軍隊だというのだ。のび太たちはドラえもんを助けるため、そしてチャモチャ星の危機を救うため、星を支配する独裁者ナポギストラーに挑むのだった。

第11回ゴールデングロス賞

1983年12月1日の映画の日のイベントとして創設されました。
全国の映画館主によって選ばれる、1年間の映画作品のうち最も興行成績の良かった作品、観客を呼んだ映画スター、監督に贈られる賞で、過去1年間の劇場公開作品に対して謝意を込めるとともに、将来も好稼働できる作品の提供を期待して選考される賞です。

『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』は第11回ゴールデングロス賞優秀銀賞受賞作品。
キャッチコピーは「冒険への扉が今、開かれた」です。
同時に『ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!』『太陽は友だち がんばれ!ソラえもん号』が
公開されていました。

キャラクターの名前の由来が凄かった!

ナポギストラー1世

ナポギストラー1世

元々は人間の生活を楽にするために開発された発明家ロボットだが、当初より人間については最低の生物としか見ておらず、性格は極めて気性が激しい。形状は1.5頭身から2.0頭身程度で、その全身はほとんどがコンピューターで占められている。「皇帝」を名乗ってイメコンを使用し、チャモチャ星のロボットを支配する本作の黒幕。
名前の由来は、ナポレオン一世、チンギス・ハーン、ヒトラーから。
この感じは怖さを感じますよね…

この映画ではこんな道具が使われている!

荷物運び用お荷物

カバンや風呂敷包みなどのセット。荷物運びを仕事とする者(ホテルのボーイなど)へ、荷物運びの仕事を与えるために用いる。

ウルトラバランススキー

スキー板とストックのセット。ヤジロベエの原理の応用で、のび太のように運動神経の鈍い人間でも転ばずにスキーができる。また重力のコントロールにより、上り坂でもぐんぐん登ることができる。

絶対安全救命いかだ

透明なビンの中に水が少量たまっており、その上にいかだが浮かんでいる。瓶を海に浮かべ、ビンのコルク栓に触れると体が小さくなり、ビンの中にあるいかだに乗ることができ、そのまま漂流していればビンは必ず目的地へたどり着く。ビンの中でオールを漕ぐと少し加速する。どんな嵐でも沈まない。また外からはただの空きビンにしか見えない。いかだの上にはヤシの木が生えており、1日3回、「おべんとうの実」が落下し、実を割るとスパゲティやハンバーグ弁当、どら焼きなどが入っている。
目的地に絶対にたどり着くが、その速さは波次第。嵐が起きて海が荒れ、急速に波によって運ばれるようなことがない限り、目的地への到着はゆっくりとしたものになる。
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