タイトル画像もホラー。
本作品はチュンソフトの自社ブランドの処女作であると同時に、同社が打ち立てたサウンドノベルシリーズの第一作でもある。脚本と監修には、脚本家の長坂秀佳を起用。
実在する同名の植物、オトギリソウをモチーフに描かれるホラータッチのストーリーは、ほぼ同じシークエンスで構成される10数本のストーリーから成り立つ。どのストーリーも選択肢によって別のストーリーに移動することがあるが、各ストーリー毎に登場人物の役割や真相が異なっている。周回を重ねて選択肢が増えていくにつれ整合性が取れなくなることも多くなるが、登場人物が整合性の破綻具合を笑い飛ばすシーンなど、ゲームという表現方法を生かした作りとなっている。また、一定の到達度で達成するピンクの栞の写真をチュンソフトに送ると同人誌がプレゼントされるキャンペーンが存在した。
wikipediaの商品概要から
発売・開発元 チュンソフト
発売日 1992年3月7日
定価 8,800円
発売日 1992年3月7日
定価 8,800円
弟切草とは
ミステリー小説を読むように、ページをめくっていくと大して多くもない選択肢が現れます。その時の気持ちで選択すると、ストーリーが進むのですが意外とあっさりエンディングがやってきます。プレイ時間にして1時間程度でしょうか。
最初の印象は、「えっ、これで終わり」といった感じです。当然、これで終わりなのではなく一度エンディングまで到達したことで、ストーリーに新たな選択肢が付け加えられ、再度読み返すと異なるエンディングが待っているというのが弟切草です。
最初の印象は、「えっ、これで終わり」といった感じです。当然、これで終わりなのではなく一度エンディングまで到達したことで、ストーリーに新たな選択肢が付け加えられ、再度読み返すと異なるエンディングが待っているというのが弟切草です。
弟切草 1992年☆スーパーファミコン - YouTube
プレイイメージです。えっ見たくない。
via www.youtube.com
チュンソフト
1984年にゲームクリエイターの中村光一が電気通信大学在学中に設立したゲーム会社。中村の友人らが株主となり、調布市の賃貸マンションの1室で社員5人により活動を開始した。
会社の名前は、中村光一の「中」と麻雀の「中」(チュン)に由来している。
開発した家庭用ゲーム機のゲームソフトをエニックスから発売していた。ドラゴンクエストシリーズの生みの親、堀井雄二に依頼され、『ドラゴンクエストI』から『V』までのプログラミングを担当している。
現在もドラゴンクエストシリーズで燦然と輝くチュンソフトです。学生企業の会社だったというのは、知らない人ほうが多いのではないでしょうか。
サウンドノベル
弟切草は、チュンソフトのサウンドノベル第1作です。下記引用にも記載があるとおり小説を読んでいるような没入感が得られます。
サウンドノベル(sound novel)はアドベンチャーゲームの一種で、スパイク・チュンソフトの登録商標である。それまでのアドベンチャーゲームとは異なり小説をモチーフとしているため、区切られたメッセージウィンドウにではなく画面全体にテキストが表示されるのが特徴。コンピュータゲームである特性を活かし、効果音、BGM、映像効果が盛り込まれている。
アドベンチャーゲームです。アドベンチャーゲームも知らない人は、次をご覧ください。
アドベンチャーゲーム
「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」という堀井雄二氏の作り出したコマンドによってストーリーが進行するゲームの種類です。かつてNECのPC6001といった家庭用コンピュータ向けに様々なソフトが販売され好評を博しました。ミステリー好きのゲーマーにとっては、事件を捜査する臨場感が味わえることから一つのジャンルを確立しました。
今日では、選択肢の結果がゲーム上の大きなリアクションとして現れるため、アドベンチャーゲームを遊んでいる認識はないかもしれません。
今日では、選択肢の結果がゲーム上の大きなリアクションとして現れるため、アドベンチャーゲームを遊んでいる認識はないかもしれません。
シナリオは、長坂秀佳氏
1941- 昭和後期-平成時代の脚本家,小説家。
昭和16年11月3日生まれ。東宝撮影所勤務をへて独立。テレビドラマ「子連れ狼」や「特捜最前線」,映画「ゴルゴ13」などのシナリオを手がける。ミステリーにも挑戦し,平成元年「浅草エノケン一座の嵐」で江戸川乱歩賞。愛知県出身。豊橋工卒。
著名な脚本家の先生でヒットメーカーでした。多くの特撮作品や「特捜最前線」といったドラマの脚本を執筆しており、ゲームのシナリオを執筆してもらうなんて口説いたチュンソフトというソフトメーカーに感心しきりでした。
ネタバレ(大まかなストーリー)
10本のストーリーがありますが、メインストーリーを紹介します。あらすじだけを読めば、良くある話ですが、音響と挿入画像があると別物です。
公平と恋人の奈美はデートの帰りに車で山道を走っていた。奈美が車窓の見慣れぬ花に目を止める。それは弟切草であった。公平は奈美に弟切草の由来を語る。
道に迷った二人は、対向車との事故や落雷を回避するなかで車を捨て一軒の洋館にたどり着く。
庭は、弟切草畑となっており、蛇に追われて洋館の中に侵入する。
2階のある部屋の中には車椅子に腰掛けた老婆……ではなく、ミイラがいたのだ。館内は停電してしまう。2人の背後で軋む車椅子の車輪の音。
館から出られない2人は仕方なく館の中を探索し始める。
勝手に鳴り出す回線の繋がっていない黒電話、廊下で光る目玉とすすり泣く女性の声、小動物の残骸が食い散らかされた台所、思い出した弟切草の花言葉「復讐」
シャワーを浴びた公平は、熱湯を浴び、脱出し服を着て廊下へと出ると、浴室の外で待っているはずの奈美の姿が見当たらない。
2階で奈美を見つけると、奈美は自分がかつてこの館に母とナオミという少女と3人で住んでいたことを思い出す。幼い頃に奈美は養女に出されたのだ。
錯乱した奈美は何処かへと走っていってしまう。追いかける公平。奈美に追いついた公平は、奈美の思い出した記憶が真実である決定的証拠を見せられる。それは奈美によく似ている、双子の少女が写った写真であった……。
奈美の双子の姉であるナオミは、幼き奈美の過ちにより起きた火事で顔に火傷を負っていた。火傷のため、化け物呼ばわりされ続けてきたナオミは原因である奈美を恨んでいたのだ。ナオミの日記には、火傷のせいで心を病んでいくナオミの様子とミイラの正体がナオミにより餓死させられた母親であることが判明する。
ナオミに閉じ込められ殺されかけた公平だったが、何とか脱出し奈美を探す。
ナオミを何とか撃退し、奈美の縄を解いて食堂を飛び出した2人であったが、ボイラーの爆発により館は炎上する。
果たして二人は、無事でしょうか。
道に迷った二人は、対向車との事故や落雷を回避するなかで車を捨て一軒の洋館にたどり着く。
庭は、弟切草畑となっており、蛇に追われて洋館の中に侵入する。
2階のある部屋の中には車椅子に腰掛けた老婆……ではなく、ミイラがいたのだ。館内は停電してしまう。2人の背後で軋む車椅子の車輪の音。
館から出られない2人は仕方なく館の中を探索し始める。
勝手に鳴り出す回線の繋がっていない黒電話、廊下で光る目玉とすすり泣く女性の声、小動物の残骸が食い散らかされた台所、思い出した弟切草の花言葉「復讐」
シャワーを浴びた公平は、熱湯を浴び、脱出し服を着て廊下へと出ると、浴室の外で待っているはずの奈美の姿が見当たらない。
2階で奈美を見つけると、奈美は自分がかつてこの館に母とナオミという少女と3人で住んでいたことを思い出す。幼い頃に奈美は養女に出されたのだ。
錯乱した奈美は何処かへと走っていってしまう。追いかける公平。奈美に追いついた公平は、奈美の思い出した記憶が真実である決定的証拠を見せられる。それは奈美によく似ている、双子の少女が写った写真であった……。
奈美の双子の姉であるナオミは、幼き奈美の過ちにより起きた火事で顔に火傷を負っていた。火傷のため、化け物呼ばわりされ続けてきたナオミは原因である奈美を恨んでいたのだ。ナオミの日記には、火傷のせいで心を病んでいくナオミの様子とミイラの正体がナオミにより餓死させられた母親であることが判明する。
ナオミに閉じ込められ殺されかけた公平だったが、何とか脱出し奈美を探す。
ナオミを何とか撃退し、奈美の縄を解いて食堂を飛び出した2人であったが、ボイラーの爆発により館は炎上する。
果たして二人は、無事でしょうか。