渡辺二郎・元ボクシング世界王者の生い立ち~プロボクサー時代の画像
2017年1月28日 更新

渡辺二郎・元ボクシング世界王者の生い立ち~プロボクサー時代の画像

元世界J・バンタム級チャンピオンの渡辺二郎は、日本人として、はじめてWBAとWBCの王座を統一した。日本拳法からボクシングに転身し、アマチュアで4試合した後にプロボクサーとしてデビューする。当時話題になった試合や、渡辺二郎の入場テーマ曲を思い出してみた。

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ボクシングプログラム 渡辺二郎VS勝間和雄

1985年9月17日 大阪城ホールでおこなわれたWBA世界ジュニア・バンタム級(現:WBA世界スーパーフライ級)タイトルマッチでは、渡辺二郎が勝間和雄を7RTKOで制し、3度目のタイトル防衛を果たした。

渡辺二郎対ヒルベルト・ローマン戦

“事実上の”王座統一戦から、今日でちょうど25年 - うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」 (1811847)

1986年3月30日、伊丹市スポーツセンターでの5度目の防衛戦でヒルベルト・ローマン(メキシコ)に12回判定負けを喫し、遂に世界王座陥落。

Gilberto Román vs Jiro watanabe Full Fight

渡辺二郎のキャリアの中で敗けたのは、この時のローマン戦と金戦の2回だけ。
1991年11月8日、引退を発表。生涯戦績は28戦26勝(18KO)2敗。
うち世界戦14戦12勝(8KO)2敗で、世界タイトルマッチ12連勝という記録を残している。

1992年9月に大阪城ホールで渡辺二郎は、ジムの後輩である辰吉丈一郎の世界王座初防衛戦の前に引退セレモニーを行った。

1994年11月に、後楽園ホールでカオサイ・ギャラクシー(タイ)とエキシビションマッチを行っている。

渡辺二郎は、事実上の永久追放処分となる

2007年に日本ボクシングコミッションより、渡辺二郎は無期限ライセンス停止処分とされた。
ワールドボクシング 昭和57年(1982年) 9月号 - らんぶるライフ - Yahoo!ブログ (1820034)

左から、渡辺二郎、大熊正二、具志堅用高のサウスポー世界王者、1982年(昭和57年)。
以後、渡辺二郎を歴代の世界王者に列しない。またライセンスの無期限停止処分中は、事実上の永久追放処分となる。

辰吉丈一郎と渡辺二郎

ボクシング辰吉丈一郎と渡辺二郎のスパーリング

第18代・第24代WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎が、ボクサーを目指して大阪帝拳ジムに入門した1986年の春ごろ、渡辺二郎はヒルベルト・ローマンに敗れ世界王座を失った。

渡辺二郎のこだわりは「プライド」

写真は「JAPAN PEOPLE 85」(平凡社刊)より

写真は「JAPAN PEOPLE 85」(平凡社刊)より

渡辺二郎のこだわりは「プライド」。

大阪で喧嘩が強かった「渡辺二郎伝説」がある。

渡辺二郎の入場テーマ曲「1980」

トランペット奏者のハーブ・アルパートが奏でる「1980」(1980年のヒット曲「RISE」のアルバムに収録されている最初の曲)は、元世界J.バンタム級チャンピオンで日本人として、はじめてWBAとWBCの王座を統一した渡辺二郎の入場テーマ曲だった。

Herb Alpert -1980/Rise- (HQ)

渡辺二郎『栄光の足跡』|
【HOW-TO-BOXING】
―渡辺 二郎のボクシング講座―

『月刊ボクシングマガジン』誌で、元世界Jr.バンタム級王者の渡辺 二郎氏が世界王者に為る為の"心・技・体"を30回に渡り熱く語る…

第30回(最終回):総括
●自分にチャレンジする気持ちを

練習、減量、試合…努力し結果を示す事で人から認知、賞賛され、私の人生はボクシングで大きく変わった。人から注目される事は、重圧でもあり活力にもなる。

元世界王者という"肩書き"が輝くか曇るかは、今後の私自身の生き方次第だと思っている。何時でも人から目標にされる人になりたいものである。

本誌読者の皆さんに伝えたい事は、常に"自分にチャレンジする気持ち"を持ち続けて欲しい。どの分野に於ても「これで十分」と思えば成長は止まるものである。何時、如何なる時も常に前を、上を向いて生きていきたいものだ。

言いたかった事、書けなかった事、言葉が足らなかった事など、30回の連載では心残りの点も多々ある。いつかその点を補足し、これ迄の講座を1冊に纏めてみたいと思っています。

元世界Jr.バンタム級王者 渡辺二郎
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