歴代クソゲー1位に選出されたE.T.!アタリは倒産!都市伝説が生まれた!
2016年7月17日 更新

歴代クソゲー1位に選出されたE.T.!アタリは倒産!都市伝説が生まれた!

伝説のクソゲーE.T. ジ・エクストラ・テレストリアル。80年代にアタリ(ATARI)社から発売。このゲームの大コケが駄目押しとなり、アタリ・ショックが引き起こされたとも。埋立地に大量に廃棄処分されたという都市伝説「ビデオゲームの墓場」も追う!

38,043 view

クソゲー史に名を刻んだゲーム「E.T.」!

10歳の少年エリオットと地球外生命体( E xtra T errestrial)との種族と星を超えた絆を描いた「E.T.」。
1982年にスティーブン・スピルバーグ氏が世に送り出し、映画史にその名を刻んだ名作映画をATARIが版権を取り直々にゲーム化。

しかしその出来は クソゲー史にその名を刻む あまりにお粗末なものとなってしまった。
伝説のゲーム 「E.T. ジ・エクストラ・テレストリアル」

伝説のゲーム 「E.T. ジ・エクストラ・テレストリアル」

『E.T. ジ・エクストラ・テレストリアル』(英: E.T. The Extra-Terrestrial)は、同名の映画をもとにハワード・スコット・ウォーショウ(英語版)が制作、アタリによって1982年にリリースされたアタリ2600用テレビゲームである。

日本国内では翌年にアタリ2800用ゲームとしてリリースされた。
主人公はご存知 E.T.

主人公はご存知 E.T.

クソゲー感が漂う画面

クソゲー感が漂う画面

このソフト、クリスマス商戦に合わせるためになんと6週間という超短期間で制作されたシロモノであるにもかかわらず、バカ売れを確信していたアタリ社は、版権元のワーナーに多額のライセンス料を支払って制作。出荷数400万本のうち、90%ほどが売れるだろうと見込み、業績などの成長率が50%にもなると予測していたようである。

ATARI(アタリ)のゲーム機を思い出す!

米国アタリ社が開発した家庭用ゲーム機「Atari 2600」。
※「E.T. ジ・エクストラ・テレストリアル」は、日本ではAtari 2800での発売。

『ポン』にかわる家庭用ゲーム機として「ステラ」のコードネームで開発が開始された。
資金難から1976年にノーラン・ブッシュネルはワーナー・コミュニケーションズにアタリ社の全株式を売却。翌1977年11月に「Video Computer System」の名で発売された。

それ以前のプログラム固定方式のゲーム機と異なるロムカートリッジによってゲームソフトを供給するプログラム内蔵方式のゲーム機として発売され、『Atari VCS』の通称で親しまれた。
ATARI 2600

ATARI 2600

ゲーム機以外の電化製品を思わせる外観!
ATARI2800は1977年にアメリカで発売されたATARI2600を日本用にして1983年に発売したもの。
筐体デザインを変更した日本市場向け仕様となっている。
ATARI2600の発売から時間が経過しているが、同スペックでの発売だった。

この年は任天堂から「ファミリーコンピューター(通称:ファミコン)」が7月に発売されている。
任天堂のファミコンの性能は素晴らしく、両機の性能には大きな差があった。
ATARI 2800

ATARI 2800

「ハズレ」でした!
1983年5月に定価24,800円で発売された。
販売は前述のファミコンの発売と重なり、「次世代機競争」の形で苦戦を強いられた。

しかしながら、当時の雑誌記事では当時参入したばかりのセガ(後のセガゲームス)のSG-1000を抑えてファミコンに次ぐ2位と評価された例もあった。
当時の日本ではまだ欧米偏重の意識が根強く、件の雑誌評価でもアメリカ製という点がアピールされていた。また世界で実績のあるゲームタイトルを短期間で多数用意できたことも利点だった。

しかし、ファミコンが群を抜く別格の高評価だったことには変わりなく、セガやエポック社と違って翌年以降にも後継ハードで対抗するような展開の無かったAtariは、結果的に一年たたずに撤退した。

ゲームソフトは31タイトルを発売、この内の25タイトルが本体と同時発売。
全てAtari 2600用ソフトのコンバージョンで、日本向け専用ソフトは1本も発売されなかった。
ATARI 2800一式

ATARI 2800一式

懐かし過ぎるATARIの「パックマン」

懐かし過ぎるATARIの「パックマン」

このゲームも「アタリ・ショック」の引き金になったとされている!
※「アタリ・ショック」については後述。

ATARI 2800 CM あのATARIがニッポンにやってきた

付属コントローラもジョイスティックのつまみ部分がパドルになっていて、ジョイスティック・パドル一体型という独特な形状だった

アタリの「E.T.」の遊び方

『E.T.』のゲームプレイは、タイトル名を冠する異星人キャラクター、E.T.を操り、複数の画面を移動しながら3つある装置の部品を集めることより成り立っている。

部品を全て組み合わせることで通信機が完成し、E.T.は"家に電話"できるようになる。部品は数ある落とし穴の中にランダムに落ちていて、落とし穴は井戸(well)と呼ばれる。

また、回復アイテムのReese's Piecesを9つ集めることで、友達のエリオットを呼び出し、装置の部品1個を届けてもらうこともできる。

部品を3個とも集めると、特定の場所よりE.T.の宇宙船を呼び出せるようになる。

その後、着陸場所に制限時間以内に戻らなければならない。これら条件が満たされると、スコアはそのままに、同じ難易度でゲームを最初からやり直しになる。

E.T. (Atari 2600) (How To Beat Home Video Games 2)

英語による解説。
ゲームは6つのマップより構成され、それぞれが映画の異なるシーンを代表している。

ゲームは森のエリアより始まる。そこは宇宙船がE.T.を拾い上げる場所でもある。
その他、ワシントンD.C.都市部エリア1つと、大小様々の井戸がある4つのマップでゲームは構成されている。

E.T.は井戸の中に入ることができ、中には電話の部品もしくは人数アップが落ちていることがある。
井戸から抜け出すためにはE.T.を空中浮遊させる必要がある。

スクリーン上部に表示されるアイコンは現在位置を表していて、場所に応じて特定の行動を起こすことができる。
特殊行動には、アイテム検知、他のゾーンへのワープ、敵キャラクターを開始位置に戻す、などが含まれる。

一部のゾーンではE.T.が特定のアイテムを所持しているときのみ、特殊行動が可能になる(例えば、「お菓子を食べる」ためにE.T.は最低1個Reese's Pieceを所持してなければならない)。
47 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

「いっき」「アトランチスの謎」などで異彩を放った『サンソフト(サン電子)』!!

「いっき」「アトランチスの謎」などで異彩を放った『サンソフト(サン電子)』!!

ミドル世代であれば誰もが夢中になったであろうファミコン。様々なソフトが当時発売されていましたが、その中でもひときわ異彩を放つタイトルを発表していた「サンソフト(サン電子)」を皆さん覚えていますでしょうか?この記事では、サンソフトから発売されたタイトルをいくつか振り返るとともに、同社の最近の動向についてご紹介したいと思います。
伝説のRPG「ボコスカウォーズ」の続編『ボコスカウォーズⅡ』がNintendo Switchから発売!!

伝説のRPG「ボコスカウォーズ」の続編『ボコスカウォーズⅡ』がNintendo Switchから発売!!

80年代半ばに「パソコンテレビX1」「MSX」「ファミコン」といった機種で発売されたシミュレーションRPG「ボコスカウォーズ」の続編となる『ボコスカウォーズⅡ』がNintendo Switchから発売されることが明らかとなりました。
隣人速報 | 2,302 view
伝説のクソゲーを舞台化した「たけしの挑戦状ビヨンド」が上演決定!キンコン西野、鈴木絢音(乃木坂46)が出演!!

伝説のクソゲーを舞台化した「たけしの挑戦状ビヨンド」が上演決定!キンコン西野、鈴木絢音(乃木坂46)が出演!!

80年代を代表する“クソゲー”として君臨する「たけしの挑戦状」を舞台化した『たけしの挑戦状ビヨンド』の上演が決定しました。2020年4月9日からの東京公演を皮切りに、愛知・高知・広島・大阪での公演を予定しています。
隣人速報 | 1,306 view
伝説のクソゲー!あの「たけしの挑戦状」がまさかの舞台化!他の舞台化されたゲームもまとめた!

伝説のクソゲー!あの「たけしの挑戦状」がまさかの舞台化!他の舞台化されたゲームもまとめた!

1986年にタイトーから発売され、以来30年以上経過した今でも「伝説のクソゲー」として名高い「たけしの挑戦状」が、このたび「たけしの挑戦状 ビヨンド」として舞台化されることが明らかとなりました。
隣人速報 | 1,422 view
ファミコン「トランスフォーマー コンボイの謎」敵の弾が小さすぎて即死!赤と青の点滅がヤバかった!!

ファミコン「トランスフォーマー コンボイの謎」敵の弾が小さすぎて即死!赤と青の点滅がヤバかった!!

ファミコン「トランスフォーマーコンボイの謎」は、日本国内のみで1986年にタカラから発売されたアクションゲーム作品です。敵や敵の弾に触れると一撃で死ぬなど、とても難易度の高いゲームでした。
星ゾラ | 11,843 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト