2019年7月10日 更新
ハレンチ学園といえば、スカートめくり。こんな遊びを流行らせてくれてありがとう。
今やると犯罪の匂いが漂うことになるスカートとめくり。70年代初頭、ハレンチ学園のおかげで日本全国で大ブームになったんです。穏やかな時代だなぁ。出来ることならハレンチ学園に入学し直したい!ハレンチ学園振り返ります!!
ハレンチ学園
時代が求めていたとしか言いようがありませんね。60年代後半、青年は荒野をめざしましたが、少年はハレンチを求めて留まっていました。そこに登場したのが後に「デビルマン」や「マジンガーZ」で知られる永井豪が描いた「ハレンチ学園」でした。
小川ローザのポーズをとっているのは「ハレンチ学園」のヒロイン「十兵衛」こと柳生みつ子です。この十兵衛というネーミングが良かった。男勝り、が、女っぽくもある。そして、エロいというこのヒロインにピッタリのネーミングでした。
主人公は「親分」こと山岸八十八。誰もが山岸くんになりたいと思ったものです。
エロチックなというか、ハレンチな表現で物議を醸し社会現象になった「ハレンチ学園」はPTAから猛抗議を受けるわけですが、いうてもギャグ漫画ですからね、そんなに目くじらを立てることもなかろうにと思わないでもありません。笑って許してくれって感じです。学校の先生が「ヒゲゴジラ」ですからね。もっとも当時の感覚としては、これがイカンかったのかもしれません。
フザケテますね。ヒゲゴジラは勿論あだ名で、本名は「吉永さゆり」です。確かにフザケテます。更にイカン感じすらします。実は、このキャラクターは永井豪の作品にちょくちょく出てくる人気者なんですよ。
テレビドラマ化された際、オープニングのアニメでもヒゲゴジラは圧倒的な存在感で異彩を放っています!
オープニングとエンディングにはアニメーションが使われているのですが、これが事実上、永井豪作品の初めてのアニメ化になります。
因みにオリジナル(漫画)の「ハレンチ学園」は3部作として構成されています。
第1部
三部作とはいえ、人気があるのは何と言っても第1部でしょう。社会現象となったのも第1部。PTAを怒らせたのも第1部です。それは何故かと言えば、第1部にはスカートめくりというエピソードがあるんですね。
スカートめくりとは、読んで字の如く女の子のスカートをめくるというただそれだけのものなのですが、世の少年たちは「生きてて良かった。なんてステキな遊びなんだ」と感涙したものです。
スカートめくりが社会現象となったことで「ハレンチ学園」の人気は急上昇し、ドラマ化、そして映画化されます。
十兵衛を演じたのはテレビ、映画共に児島みゆきで、山岸くんを雷門ケン坊が演じているのですが、映画では影が薄いです。どちらかといえば先生の方がメイン。それもそのはず、藤村俊二、小松方正、由利徹、宍戸錠など個性の強い方々が総出演していますからね。
学園で卒業式が催されるが、生徒たちはしらけ切った様子。そんな醜態を教育委員に見せてはまずいと校長はその場を取り繕うが、それを知った生徒たちは教師を強迫し、全員にオール5を認めさせる。
映画はPTAの冷たい視線を受けつつも大ヒットしたんですねぇ。児島みゆきは一躍人気者に!そして、当然のように続編が制作されました。
ハレンチ学園 身体検査の巻
前作から早くも3ヶ月後に公開されたシリーズ2作目の「ハレンチ学園 身体検査の巻」。内容的には漫画の第1部をベースにしています。
-
すべてのコメントを見る (2)
コメントを書く
※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。
連載誌:少年ジャンプ
連載期間:1968年11号から1972年41号