生前最後のレコーディング音源が遂にリリース!改めて聴く、デヴィッド・ボウイの世界!
2016年10月21日 更新

生前最後のレコーディング音源が遂にリリース!改めて聴く、デヴィッド・ボウイの世界!

今年1月、全世界が悲しみに暮れたデヴィッド・ボウイ突然の訃報。その直前にリリースされたアルバム『★(ブラックスター)』が傑作だったこともあり、さらなる活躍が期待されていただけに、その悲しみも大きかったと言えます。そんなデヴィッド・ボウイ生前最後のスタジオ・レコーディング音源3曲が、遂にリリース!この機会に、改めてデヴィッド・ボウイの魅力を探ってみましょう。

2,564 view

ボウイ生前最後のレコーディングを収録した作品 『ラザルス』

Amazon.co.jp: デヴィッド・ボウイ / オリジナル・ニューヨーク・キャスト : ラザルス - ミュージック

[ラザルス] デヴィッド・ボウイ / オリジナル・ニューヨーク・キャスト - CD・レコードの購入はオンライン通販アマゾン公式サイトで。お急ぎ便ご利用で当日・翌日にお届け。
ディスク:1
1. Hello Mary Lou (Goodbye Heart)
2. Lazarus
3. It’s No Game
4. This Is Not America
5. The Man Who Sold the World
6. No Plan
7. Love Is Lost
8. Changes
9. Where Are We Now?
10. Absolute Beginners
11. Dirty Boys
12. Killing a Little Time
13. Life On Mars?
14. All the Young Dudes
15. Sound and Vision
16. Always Crashing in the Same Car
17. Valentine’s Day
18. When I Met You
19. Heroes

ディスク:2
1. Lazarus
2. No Plan (デヴィッド・ボウイ最後のスタジオ・レコーディング楽曲)
3. Killing a Little Time (デヴィッド・ボウイ最後のスタジオ・レコーディング楽曲)
4. When I Met You (デヴィッド・ボウイ最後のスタジオ・レコーディング楽曲)
 ボウイ突然の訃報から、およそ9ヶ月。こんなにもボウイばかりを聴いたことはないんじゃないか、というくらい、ボウイのレコードやCDを繰り返し聴く毎日を過ごしてきたわけですが、そんな私たちに朗報です!なんと、ボウイが生前最後にレコーディングした3曲が、正式にリリースされたのです!ボウイと盟友トニー・ヴィスコンティによる共同プロデュースということで、期待も高まります。

新曲3曲とも、ボウイ発案による音楽劇、『ラザルス』のために書かれた作品ということなので、それぞれの楽曲を単体で聴くよりも、劇の流れを考えながら聴きたいですね。ちなみに10/20迄は、YouTubeで「Killing a Little Time」がオフィシャル公開されてましたが、残念ながら現在は削除されてしまっているようです。

2枚組となる本作のDISC1には、ニューヨークで上演されたオフ・ブロードウェイ作品『ラザラス』でキャストたちが歌った、ボウイの名曲の数々が収録されてます。なんでも、ボウイが亡くなった翌日からレコーディングされたとのことなので、キャストたちのボウイへの思いが反映された、聴きごたえのある作品に仕上がってます。

キャストたちが歌うDISC1と、ボウイが歌うDISC2、その両方を聴くことで、より感動できると思いますので、ぜひCDを買って聴き比べてみましょう!

Sophia Anne Caruso - Life On Mars? (Audio)

キャストが歌う、ボウイの代表曲「Life On Mars?」カバー
 デヴィッド・ボウイは、時代によって音楽スタイルを劇的に変化させ続けたこともあり、つかみどころが無いというか、一言でその魅力を説明出来ないところがありますよね。訃報後、彼のキャリアを総括するような書籍や記事が多数出ましたが、スタジオ録音アルバムだけでも28作品にのぼり(ティン・マシーン含む)、その多くが重要作であるため、オススメの作品をピックアップするのが非常に難しいアーティストと言えます。

 そこで、この機会に改めてボウイの魅力を客観的に探るべく、筆者が経営するミュージック・バーで今年リクエストの多いボウイのアルバム、ベスト10をご紹介してみようと思います。実は亡くなる前からリクエストランキング1位の人気だったボウイですが、今年はさらに加速度的にリクエスト数を伸ばしているのです!

10位 The Next Day (2013年)

The Next Day - Wikipedia (1767453)

前作『リアリティ』から実に10年ぶりにリリースされたアルバム。関係者にも厳しい箝口令が敷かれ、ボウイの誕生日に何の前触れもなく(前日にそれっぽい告知はあったものの)ゲリラ的に新曲をリリースするという、衝撃的な復活劇でした!ジャケットが自身の名作『ヒーローズ』に手を加えたものであったり、古くからのファンは過去作品との関係性を探りたくなったりもしたわけですが、そんな細かい話は抜きにして、このアルバムは「とにかく良い楽曲が多い」こと、そして「元気でロックなボウイが第一線に戻ってきた」という点で、今聴いても嬉しくなってしまう一枚なのです。みんなが待っていた「ボウイらしい内容」で、全英1位、全米2位のヒットとなったのも頷ける傑作!

David Bowie - The Next Day (Explicit)

アルバム冒頭を飾る、タイトル・トラック!ロックなボウイが戻ってきた!それだけで嬉しい。

David Bowie - Valentine's Day

こんなに分かりやすい、メロディアスなボウイの曲を聴いたのは実に久しぶり!

David Bowie - The Stars (Are Out Tonight)

アルバムからのセカンド・シングル。勢いのあるロック・ナンバーで、人気の高い一曲!

9位 Station to Station (1976年)

Station to Station - Wikipedia (1767454)

 目まぐるしく音楽スタイルを変化させていた70年代のボウイ。前作『ヤング・アメリカンズ』での大胆なソウル・ミュージックへの挑戦と、次作『ロウ』で試みるヨーロッパ的な前衛音楽との間に制作された今作は、骨太なファンキーさもありながら、シンセを効果的に使った繊細さも兼ね備えた、ある意味ボウイらしさ全開の一枚。タイトル曲の歌詞にも登場する「シン・ホワイト・デューク(痩せこけた白人のデューク)」というキャラクターを演じていたボウイは、この時期ドラッグに溺れていたとも言われており、その影響からか暗く退廃的なムードが感じ取れる作品となってます。全英5位、全米3位のヒット。

David Bowie – Station To Station – Live 1978

様々な要素で構成された大作!このライヴでは、若き日のエイドリアン・ブリューがギターを弾いてます!

David Bowie - Stay - Live on U.S. TV – 1976

ボウイ流のファンク!

David Bowie - Wild Is The Wind

密かに人気のある、壮大なバラード!

8位 Low (1977年)

Low (David Bowie album) - Wikipedia (1767455)

 前述の「ステイション・トゥ・スティション」に続いてリリースされた本作は、フランスで録音、ベルリンでミックスされ、いわゆる『ベルリン3部作』と呼ばれる名作群の第一弾となりました。これまでのロック・ソウル路線から脱却し、ブライアン・イーノとのコラボレーションによる実験的なサウンドにチャレンジ。なんとアルバムB面は歌無しのインストゥルメンタル・ナンバーばかりだったので、当初レコード会社は「こんな内容では売れない!」と戸惑ったそうですが、そんな心配は無用で、全英2位、全米11位のヒットとなりました。ポスト・パンク~ニュー・ウェーブの先駆けとも言える重要作なので、そういう意味でも人気の高い一枚。他のアルバムの場合、「この曲が聴きたい!」という楽曲指定でのリクエストが多いのですが、これに関しては楽曲指定ではなく、アルバム単位でリクエストされることが多いのが特徴と言えますね。

David Bowie - Sound and Vision

当アルバムからのファースト・シングル

Be My Wife - David Bowie

当アルバムからのセカンド・シングル

7位 Space Oddity(1969年)

50 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【追悼】2016年、惜しくもこの世を去った洋楽アーティストたち

【追悼】2016年、惜しくもこの世を去った洋楽アーティストたち

今年は、衝撃的なデヴィッド・ボウイの訃報に始まり、その後も立て続けに多くの人気アーティストたちがお亡くなりになりました。60年代、70年代に活躍していたミュージシャンだけでなく、80年代にヒットを連発していた比較的若いミュージシャンまでもがこの世を去ってしまう、そんな時代に突入してしまったのだな、と寂しい気持ちになってしまった2016年。ここで改めて、彼らの功績を称えると共に、心からご冥福をお祈りしたいと思います。
Gaffa | 13,773 view
デビッド・ボウイら著名アーティストも使用した電子楽器「Stylophone(スタイロフォン)」が国内販売開始!!

デビッド・ボウイら著名アーティストも使用した電子楽器「Stylophone(スタイロフォン)」が国内販売開始!!

イギリス発の電子楽器ブランド「Stylophone(スタイロフォン)」の日本正規代理店であるGLOBAL SPADEより、Stylophoneシリーズ商品の国内販売がスタートしました。
隣人速報 | 197 view
デヴィッド・ボウイ伝説の衣装が行方不明に!イギリスの博物館が捜索に乗り出す!ドキュメンタリー映画の公開も間近に!!

デヴィッド・ボウイ伝説の衣装が行方不明に!イギリスの博物館が捜索に乗り出す!ドキュメンタリー映画の公開も間近に!!

イギリス・ロンドンのドックランズ博物館がこのたび、デヴィッド・ボウイが生前着用し現在は行方不明となっている衣装を探すためのキャンペーンを実施中です。
隣人速報 | 417 view
【80年代洋楽】カッコいい!シブい!男同士の超豪華デュエット5選

【80年代洋楽】カッコいい!シブい!男同士の超豪華デュエット5選

デュエットの名曲が多かった1980年代。男女のデュエットがメインだったものの、それに勝るとも劣らない男同士のデュエットもありました。しかも、その顔ぶれが超豪華!アーティストも曲もカッコいい!シブい!現代では決してお目にかかれない、超豪華デュエット5選をご紹介します。
izaiza347 | 438 view
デヴィッド・ボウイの生誕75周年記念!オフィシャル・ウォッチの販売がスタート!!

デヴィッド・ボウイの生誕75周年記念!オフィシャル・ウォッチの販売がスタート!!

インペリアル・エンタープライズ株式会社より、「デヴィッド・ボウイ 生誕75周年記念 オフィシャル・ウォッチ」が、PREMICOオンラインショップにて現在好評発売中です。
隣人速報 | 359 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト