灼熱の砂漠で壮絶なサバイバル
陸軍基地からジェット機を強奪して脱出してきたブルーベーカー達だったが、ガス欠から砂漠のまっただ中に不時着。3人は敵に見つからぬよう、それぞれ西・北・南の方角へ逃げるのだが、機内にあった救命キットの乏しい水と食糧しかなく、うだるような砂漠の中をうろうろと彷徨することに。ある者はのどの渇きに負け、ある者は険しい崖で力尽きる。
ただ一人がんばり続けるブルーベーカーも、敵のヘリを避けて入った横穴でガラガラ蛇に遭遇。だが頭を潰して蛇を殺した彼は、その腹を割いて生き血をすする・・・。このシーン、脱獄映画『パピヨン』の中でスティーブ・マックィーンがゴキブリを食うシーンとともに、当時、かなりショッキングでありました。
ただ一人がんばり続けるブルーベーカーも、敵のヘリを避けて入った横穴でガラガラ蛇に遭遇。だが頭を潰して蛇を殺した彼は、その腹を割いて生き血をすする・・・。このシーン、脱獄映画『パピヨン』の中でスティーブ・マックィーンがゴキブリを食うシーンとともに、当時、かなりショッキングでありました。
西・北・南の3方向に逃げる3人の宇宙飛行士。
ジャクソン陸軍航空基地のあった東から逃げてきたので、ソッチから敵が来る。だから東へは行かない、とはブルーベーカーの懸命な選択ではあったが、ケラウェイ博士に読まれており・・・。
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サソリに顔を這われるブルーベーカー。
サソリが顔を這い回るこのシーン、顔のドアップだからスタンドイン(吹き替え)が効かないので、ジェームズ・ブローリンが自ら演じているが、それにしても顔をサソリが這われるのはイヤだっただろう。役者根性、見せてるネ。
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地上との間隔54センチ! スレスレのやッべぇスカイ・アクション
映画「カプリコン 1」 Capricorn one - YouTube
このビデオ映像の前半がスカイ・チェイスシーン。
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カースタントが『ブリット』『フレコネ』なら、空撮のスカイ・アクションは大作『華麗なるヒコーキ野郎』で驚異のアクロバット飛行を実現した、ハリウッド一の航空専門家にして凄腕パイロット、フランク・トールマンが担当。まずトールマンは、コールフィールドとブルーベーカーが乗った農薬散布の複葉機と、それを追撃する空軍ヘリとのチェイスシーンのシーン(コンテ)を組み立て、それに基づいて驚くべき撮影法を考案。それは、特撮用のヘリの真下に新開発したカメラ・マウントを取り付け、キャメラマンがヘリに宙吊りになって撮影する、という超危険なやり方で、時速145マイルでブッ飛ぶ複葉機とジェット・ヘリをカメラで追いながら、時にキャメラマンは地表すれすれ54センチでかすめたことも。この手に汗握る空撮シーンは、カリフォルニア州モハベ沙漠で撮影された。
傷ついたブルーベーカーを収容するアルバイン運転の、旧式複葉機。
収容・・・と言っても二人乗りのポンコツ機に座席なし。一番へたっているブルーベーカーが羽根にしがみつき、羽根を支えるワイヤーを握りしめる姿が悲壮。そこにアクロバティックなスタント飛行チェイスがはさまるから、興奮は最高潮。
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70年代のハリウッド・スターとTVの人気者が大競演!
エリオット・グールドやカレン・ブラック、ジェームズ・ブローリンといった、70年代を代表するハリウッド・スターに伍して、本作には当時の人気テレビ番組を彩っていたTVスターが出演。まずは農薬散布用の複葉機を操縦する、儲け役・アルバインのテリー・サバラス。サバラスと言えば、CBSのテレビドラマ『刑事コジャック』でダンディで人情味ある警部補を演じて大人気で、『終身犯』『特攻大作戦』『女王陛下の007』『戦略大作戦』と60年代から70年代にかけてスクリーンでも活躍。
もう一人は、グールド扮する新聞記者コールフィールドの上司、取材部部長ウォルター・ローリン役でお懐かしやデビッド・ドイルが顔を見せる。ドイルはこれも当時の人気ドラマ『チャーリーズ・エンジェル』で3人の女私立探偵をサポートする副参謀ボスレーをユーモラスに演じて人気を博していた。
もう一人は、グールド扮する新聞記者コールフィールドの上司、取材部部長ウォルター・ローリン役でお懐かしやデビッド・ドイルが顔を見せる。ドイルはこれも当時の人気ドラマ『チャーリーズ・エンジェル』で3人の女私立探偵をサポートする副参謀ボスレーをユーモラスに演じて人気を博していた。
農薬散布を生業とするA&A社の社長アルバイン(テリー・サバラス)
訪ねてきたコールフィールドに「A&A社」と自社名を言わせ、「オレはどっちのAだ?」とカマをかける。コールフィールドが「最初のAだ」 と答えると 「違う! ドッチもオレだ」とのたまう、食えない親父のアルバイン役を嬉々として演じるサバラス。複葉機に乗ると、ノッポのコールフィールドに向かって「前が見えない! 頭を下げろ」と叫ぶあたりがご愛敬。
部下のコールフィールドをドヤしつける取材部の上司ローリン(デビッド・ボイル、左)。
デカいヤマを掴んでいるコールフィールドの言うことには耳を貸さず、後に豚箱入りした彼をもらい下げに行って、クビを宣告するローリン部長。デビッド・ドイルは典型的な石頭上司を熱演。
チャールズ・タウンゼント探偵事務所の男性スタッフ、ボスレー(デビッド・ドイル)。
『カプリコン・1』では石頭な上司役だが、ホームグランドの『チャーリーズ・エンジェル』では、ちょいとトボケたユーモラスな味わいで人気。なんか安心するだよな、ボスレーのこの顔が出てくると。
併映のパニック大作を凌ぐ面白さ-地方では『オルカ』と2本立て。
via cinema-times.com