ファミコンソフト「ファミコンウォーズ」とは?
「ファミコンウォーズ」は1988年8月に発売されたSLGです。歩兵や戦車、戦闘機などのユニットを生産、配置。都市を占領したり敵軍と戦いながら進めていく、いわゆるウォー・シミュレーションゲームというヤツです。ファミコンでは歴史シミュレーションは多くありましたが、ウィー・シミュレーションは数が少なかった気がします。1988年当時、確か「戦車戦略 砂漠の狐」くらししかなかったと記憶しています。
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究極までシンプルにまとめたゲームシステムが秀逸!!
「ファミコンウォーズ」最大の特徴、それは、「シンプルなゲームシステム」、この一言に尽きます。SLGと言えば、複雑なシステムが多く、初心者には難しいといったイメージがあります。しかし、この「ファミコンウォーズ」では、そのシステムを極限まで単純化しています。それでいて、SLGの面白さは少しも損なわれていないのです。これはもう、神の領域と言ってもいいほどですね!
Famicom Wars - Famicom Gameplay (ファミコンウォーズ)
ユニットの生産、配置、移動、先頭など、流れが分かると思います。
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面倒なシステムを排除
SLGと言えば、独特なシステムが多数あります。例えばZOC(ゾーンオブコントロール)や索敵などですね。しかし、「ファミコンウォーズ」では、これらの面倒なシステムは採用されていません。そのため、純粋にユニットを配置、移動、戦闘といった行動を直感的に楽しめるのです。例えれば将棋のようなものですね。ちなみに「ファミコンウォーズ」のマップはヘクス(六角形)ではなくマス(四角形)で構成されています。
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単純化されたユニット
「ファミコンウォーズ」に登場するユニットは非常に少なく、全16種類です。内訳は、歩兵2種、戦闘車両8種、航空機4種、海上戦力2種です。しかも、その名称は「戦車A」「戦車B」など、非常に単純化されています。さらに各ユニットは非常に個性的で、「戦車Aは強いけどコストが高い」「戦車Bはコストが安いけど弱い」など、すぐに役割を理解できるのです。例えば「74式戦車」「90式戦車」「10式戦車」のいずれかを生産するとしても、ミリタリーファン以外の人は選択に悩むと思われます。これらの手間が「ファミコンウォーズ」では一切必要なく、直感的に理解できるのです。
登場する陣営は2種類
「ファミコンウォーズ」に登場する陣営は、レッドスター軍とブルームーン軍の2種類のみ。ゲーム開始時にどちらかの陣営を選んでプレイします。つまり、どちらの陣営を選択しても、1対1の図式になるのです。ちなみに難易度は「IQ」で表記されており、IQ50とIQ100の2種類があります。もちろんIQの高い方が、敵の思考が複雑化して難易度が高くなります。また、レッドスター軍とブルームーン軍では首都の位置の違いにより、ブルームーン軍でのプレイのほうが高難易度となります。
乱数的な要素を排除
通常のSLGでは、戦闘ごとに攻撃の命中率や攻撃力がほんの少し上下するなど、乱数的な要素が施されています。しかし「ファミコンウォーズ」では、乱数的な要素は極力排除されているのです。つまり、戦闘での偶然は発生せず、ほぼ同じ結果が約束されています。偶然が発生しないということは、プレイヤーの戦術が勝敗に直結するということです。敵の侵攻を予測しつつユニットを配置し、理詰めで敵を追い込んでいく、といったプレイが可能なのです。これは「詰め将棋」的な考えに当てはまると思います。敵の手を完璧に予測して勝利を目指す! といった遊び方ができるのも、「ファミコンウォーズ」の醍醐味なのです。
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マップは全17種類
「ファミコンウォーズ」の初期マップは全部で15種類。マップは任意に選択可能ですので、最初から順番にクリアするのも、好きなマップからクリアするのも自由です。なお、初期マップ15種類をクリアすると、選んだ陣営によって変化する隠しマップがひとつずつ出現します。つまり、マップは全部で17種類ということです。ちなみに、レッドスター軍でクリアすると「デビラー島」、ブルームーン軍でクリアすると「ラストドリーム」という隠しマップが出現します。この隠しマップ、初期マップとは異なり非常に大きいマップです。そのうえ、敵軍は多数のユニットが最初から配置されているなど、圧倒的に不利な状態でスタートするのです。もちろん難易度は最高級! まずは隠しマップを含めた全マップのクリアを目指してみましょう。
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