「脱がせ屋」の異名をとる東陽一監督の、女性の美と性を美しく描き切った80年代までの名作
2019年1月16日 更新

「脱がせ屋」の異名をとる東陽一監督の、女性の美と性を美しく描き切った80年代までの名作

森下愛子、関根恵子、田中裕子に黒木瞳。大原麗子までをも手に掛けようとした(オイオイ)東陽一監督。脱がせ屋の異名は伊達ではありません。しかも、ただ脱がせるだけではなく、エロいのに品があるという作風がたまりません。一世を風靡した女性の美と性を美しく描いた80年代までの名作がこれです。

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ザ・レイプ(田中裕子)

脱ぎっぷりが良かったのか「四季・奈津子」に次いで再び烏丸せつこ を主役に起用した1981年公開の「マノン」。これもまたヒットするわけですが、更にセンセーショナルを巻き起こしたのが翌年に公開された「ザ・レイプ」です。
ザ・レイプ

ザ・レイプ

監督:東陽一
脚本:東陽一、篠崎好
原作:落合恵子
出演者:田中裕子、風間杜夫、伊藤敏八、津川雅彦
音楽:田中未知
撮影:川上皓市
編集:市原啓子
製作会社:幻燈社、東映
公開:1982年5月15日
上映時間:100分
主演は田中裕子。タイトルからすると、ロマンポルノを連想される方がおられるかもしれませんが、そうではありません。落合恵子の小説を原作とした社会派人間ドラマです。
面白いのは東映映画であるにも関わらず、当初「OL週間」と名付け女性映画として公開されているんです。

ザ・レイプ(プレビュー)

深夜、情事の後の余韻を残し、家路へと急ぐ矢萩路子。その道すがら、一度行ったことがある中古車販売店のセールスマンの谷口という男から、声を掛けられる。家まで送るという言葉を振り切り、帰宅を急ごうとすると突然、背後から襲いかかられ、道から離れた空き地で、レイプされる。傷心の路子からそのレイプの事実を聞かされた植田は、慰める言葉も見つからず、言ってはならない一言を口にしてしまう、「気持ちよかった。…あの時…」と。その言葉に、路子は法廷で闘う決意をするが、そこに待ち構えていたのは、世間の興味本位だけの好奇の目だけであった・・・。
因みにレイプシーンの撮影には7時間もかけたのだそうですよ。現在は沢田研二の奥さんである田中裕子の若かりし頃の熱演です。

セカンド・ラブ(大原麗子)

1982年公開の「ジェラシー・ゲーム」は、またまた にっかつロマンポルノ。色気一杯の大信田礼子と当時20代だった高橋ひとみが見事なヌードを披露してくれてます。
次いで翌年公開されたのが「セカンド・ラブ」です。脱ぐのか?!大原麗子が脱ぐのか?!とそれだけで話題となった作品ですね。
セカンド・ラブ

セカンド・ラブ

監督:東陽一
脚本:田中晶子、東陽一
製作:吉田達、前田勝弘
出演者:大原麗子、小林薫、アイ・ジョージ、中村れい子、河原崎建三
音楽:田中未知
撮影:川上皓市
編集:市原啓子
制作会社:幻燈社・東映
公開:1983年4月8日
上映時間:103分
結論から言えば、大原麗子は脱ぎません!東陽一監督には頑張ってほしかった。ここで頑張らないでどうするんだ!という思いと、これで良かったんだ、女神の純潔は守られた!という思い。ファンとしては複雑ですね。
しかしそれでも、乳房を揉みしだかれるという大原麗子の映画史上もっともハードな濡れ場を観ることが出来ます。

セカンド・ラブ(予告編)

グリーンコーディネータ(園芸装飾家)の日向一実は二歳年下の夫と二年前に再婚した。夫の秀夫は建築家だったが、家にかかってくる無言電話が一実の前夫の仕業ではないかと疑っていた。一実は妊娠の兆候に気づいていたが、なぜか秀夫には打ち明けられずにいた。一実の取材に来たフリーライターの展子は、そこで知り合った秀夫に興味を持ち、付きまとうようになる。一方、一実は喫茶店のマスターである友晴に言い寄られていた。一実と秀夫はお互い抱えているものを吐き出せず、悶々とした日々を過ごしていたのだが、そんな二人の家で死体が発見され…。
セカンド・ラブ

セカンド・ラブ

ソフトです。ソフトとは言え、大原麗子のベッドシーンはなかなか見られませんからねぇ。東陽一監督に感謝の気持ちでいっぱいです。

化身(黒木瞳)

美魔女の代表的存在として今尚人気を集める黒木瞳の映画初出演作、それが1986年公開の「化身」です。黒木瞳の大胆なベッドシーンは大きな見どころとなっているのですが、そこは東陽一監督、良質なエロチシズム・シーンとして仕上げており、女性からも大いに支持を集めました。
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監督:東陽一
脚本:那須真知子
出演者:藤竜也、黒木瞳、梅宮辰夫、阿木燿子
音楽:加古隆
撮影:川上皓市
配給:東映
公開:1986年10月10日
上映時間:105分
男が始める。女が終わらせる。秋葉大三郎・46歳。八島霧子・24歳。秋葉は霧子を見出し自分好みの洗練された淑女に育てていく。秋葉の愛を糧に成熟し華麗で魅力ある女に変貌していく霧子。
大胆な濡れ場を描いても嫌らしくないといいますか、品がある。東陽一監督作品の特徴ですが、それって渡辺淳一の文学作品に通じますよね。エロ小説以上にエロいのに何故か文学として扱われ、女性にも大人気という。「化身」の原作はその渡辺淳一です。相性抜群、映画がヒットしたのも大いに頷けますね。
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