東陽一
映画ファンを自認するような人でなければ、なかなか映画監督の名前は知られていないのでないかと思います。おそらく東陽一監督も一般的な認知度は低いことでしょう。しかし、売れっ子監督です。特に70年代、80年代は素晴らしい作品、話題となった作品、大ヒットした作品を量産しています。
その当時の特徴は女優を脱がす!もう、いい女をガンガン脱がす!これです。
女優を脱がせることにかけては間違いなく日本一。そんな東陽一監督のインタビューを先ずご覧ください。映画制作に関する興味深い話が聞けます。
その当時の特徴は女優を脱がす!もう、いい女をガンガン脱がす!これです。
女優を脱がせることにかけては間違いなく日本一。そんな東陽一監督のインタビューを先ずご覧ください。映画制作に関する興味深い話が聞けます。
原一男のニコ生「CINEMA塾」 ゲスト:東陽一監督(2016年9月26日放送)
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それでは、「脱がせ屋」の異名をとる東陽一監督の乗りに乗っていた80年代までの作品を振り返ります。
サード(森下愛子)
先のインタビューでも言っていますが、最初の長編映画は1969年に公開された「沖縄列島」。その後、「やさしいにっぽん人」、「日本妖怪伝・サトリ」を発表後、1978年の4作目「サード」で大いに注目されます。
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ふとしたことから少年院に入ることになった少年が、そこでさまざまな経験を通じて少しずつ大人へと成長していく姿を描いた青春映画の秀作。高校野球の3塁手として活躍していたサード。友人のⅡBと女の子ふたりで、“どこか大きな町へ行こう”と話し合う。そのためにはお金が必要だと4人は売春を始める。が、ある日ヤクザにつかまったサードは傷害事件を起こしてしまい少年院へ入れられてしまう……。
第52回キネマ旬報ベストワン、第21回ブルーリボン賞作品賞、芸術選奨文部大臣新人賞などを受賞した名作ですね。ATG作品ですね。脚本が寺山修司というのもスゴイ。
この映画で脱がされた(?)のは、デビュー間もない森下愛子です。、
この映画で脱がされた(?)のは、デビュー間もない森下愛子です。、
現在は吉田拓郎の奥さんですが、この頃はまだ独身!若々しいと言うか、瑞々しいというか、カワイイですねぇ。
しかしまぁ、この映画は永島敏行を観るべきでしょう。
しかしまぁ、この映画は永島敏行を観るべきでしょう。
「サード」 Third (1978) 予告編 Trailer
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う~ん、硬派です。男の映画です。まぁ、ATGですしね。
東陽一監督らしい女性映画となるのは次回作「もう頰づえはつかない}以降です。
東陽一監督らしい女性映画となるのは次回作「もう頰づえはつかない}以降です。
ラブレター(関根恵子)
1979年の「もう頰づえはつかない」で桃井かおり、1980年の「四季・奈津子」で烏丸せつこ を毒牙(オイオイ)にかけた東陽一監督。次のターゲットは関根恵子。しかも、にっかつロマンポルノです。期待するなという方が無理ってものですね。
1981年公開の「ラブレター」です。まぁ観てください。
1981年公開の「ラブレター」です。まぁ観てください。
ラブレター/関根恵子
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エロい。さすが、にっかつ。ロマンがあります。ポルノでもあります。もう一度言いますが、エロい。しかし、この映画は意外なことに女性に受けたんです。結果、にっかつロマンポルノ史上最高の興行収入を上げています。
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元ダンサーの加納有子と、著名な詩人・小田都志春が出会って6年が経った。妻子ある都志春が気の向くままに
有子の家に通っては、お互いを「トシ兄ちゃん」「ウサギ」と呼び合いながら身体を重ねて愛欲に耽り、また帰っていく。
次にいつ来るかもわからぬまま、都志春に開発された我が身を持て余して、待ちわびるしかない有子。寂しさ余って倒れた
有子にほだされた都志春は正式に籍を入れ仕事も生活も共にし始めた。ある日、ささいな勘違いから有子が浮気したと
激昂した都志春は、彼女の内股に自分の名前を彫ってしまう。有子は苦痛に身をよじり、歪む口から都志春の子を身籠ったと告げる・・・。
関根恵子は、映画監督の高橋伴明と結婚し、高橋惠子として活動されていますね。
脚本:寺山修司
製作:前田勝弘
製作総指揮:葛井欣士郎(企画)
出演者:永島敏行、吉田次昭、森下愛子、志方亜紀子、島倉千代子
音楽:田中未知
撮影:川上皓市
編集:市原啓子
配給:ATG
公開:1978年3月25日
上映時間:103分