NYパンク〜ニューウェイヴのアイコンとなったブロンディ!
2016年7月11日 更新

NYパンク〜ニューウェイヴのアイコンとなったブロンディ!

70年代末~80年代初頭、トーキング・ヘッズやラモーンズなどと並びパンク~ ニューウェイヴ・シーンでセックス・シンボルとなったデボラ・ハリーを中心に活躍したブロンディ。現在も断続的な活動を続けています。

3,186 view

恋のハートビート

恋のハートビート

恋のハートビート

1979年リリース
全米チャート:17位
全英チャート:1位
前作の好調を維持していて、とても勢いを感じるアルバムです。

【収録曲】
1. ドリーミン
2. ハーデスト・パート
3. 涙のユニオン・シティ
4. シェイラ
5. 恋のハートビート
6. アクシデンツ・ネバー・ハプン
7. 青春のときめき
8. 素敵な時間をスローモーション
9. 銀河のアトミック
10. サウンド・ア・スリープ
11. ヴィクター
12. リアル・ワールド

Blondie - Dreaming

When I met you in the restaurant You could tell I was no debutante You asked me what's my pleasure A movie or a measure? I'll have a cup of tea and tell you ...
4枚目のアルバムです。前作で開花した彼らの才能がここでも発揮され、「ドリーミング」の軽快さもあれば「サウンドアスリープ」の安らぎもある、変化に富んだ楽しめる内容で是非お勧めです。曲としてはデボラ・ハリーとクリス・スタイン作のものがメロディ等に優れていますが、今回はキーボードのジミー・ディストリ作の「スローモーション」「アトミック」(共作)がかなり光っており、その他のメンバーも曲作りに関わっており、グループの総合力を発揮したものになっています。全ての曲がシングルヒットを期待できた内容です。
オリジナル・アルバムには収録されていませんが、1980年に映画「アメリカン・ジゴロ」で使われた「コール・ミー」が、米英でナンバーワン・ヒットとなりました。
この曲は、ブロンディの代表作といってよいでしょう。

Blondie - Call me

Official video of Blondie performing Call Me from the album Autoamerican. Buy It Here: http://smarturl.it/22dxqg Like Blondie on Facebook: http://www.faceboo...

オートアメリカン

オートアメリカン

オートアメリカン

1980年リリース
全米チャート:7位
全英チャート:1位
収録曲「ラプチュアー」ではラップ、「夢見るNo.1」ではレゲエとデビュー当初はパンク・バンドのひとつとみなされることもあったブロンディですが、ここでは最先端の音楽にも手を広げ随分と音楽性が幅広くなってます。

【収録曲】
1. 遥かなるヨーロッパ
2. リヴ・イット・アップ
3. 貴方の瞳に恋してる
4. 夢みるNo.1
5. バルコニーのエンジェル
6. 恋はハイウェイ・ドライヴ
7. ドゥ・ザ・ダーク
8. ラプチュアー
9. 愛の面影
10. 憧れのサンダーバード
11. ウォーク・ライク・ミー
12. 渚のデート・ウォーク

Blondie - Rapture

Official video of Blondie performing Rapture from the album Autoamerican. Buy It Here: http://smarturl.it/dtugaq Debuting in 1981, the music video was the fi...

Blondie - The Tide Is High

Music video by Blondie performing The Tide Is High.
ブロンディの音楽的才能を如何なく示し、これ迄の彼らの概念を覆す野心的な大作となった。
夢見るNo.1(The tide is high.)等のヒット曲もさることながら、幅広いジャンルの音楽を実験的に取り込みつつ
違和感なく自分達のスタイル見事に融合させており、シングル曲オンバレード的な作りから完全に脱した感がある。
トータルコンセプトで聞かせる充実の内容となっている。当時のフュージョンブームを反映したスタジオミュージシャンの登用など随所にこだわりが感じられる。80年代の先駆とも言うべき記念碑的な傑作だが、いかんせん燃え尽き感も漂い、グループとしての大きな転機となってしまったのも事実である。

ザ・ハンター

ザ・ハンター

ザ・ハンター

1982年リリース
全米チャート:33位
全英チャート:9位
本作を最後にブロンディは解散してしまいます。
解散の原因はリーダー格のクリス・ステインの病気によるもので、デボラ・ハリーはクリス・ステインの看病にあたったとのことです。

【収録曲】
1.Orchid Club
2.Island Of Lost Souls
3.Dragonfly
4.For Your Eyes Only
5.The Beast
6.War Child
7.Little Caesar
8.Danceaway
9.(Can I) Find The Right Words (To Say)
10.English Boys
11.The Hunter Gets Captured By The Game
82年発表の6作目。後に再結成するもりのの、このアルバムでグループは一旦解散する。前作は作品としてはクオリティも高く、演奏のテンションも高かったが、本作では打って変わって「脱力」とも言いたくなるほどリラックスした演奏が耳につく。グループとしての作品というよりも、デボラと寄せ集めのバック・バンドといった印象すら受ける。バンドの解散の原因はリーダー格のクリス・ステインの病気によるもので、実際にグループ解散後、デボラはクリスの看病にすら立ち会ったそうだが、その不調ぶりが曲作りにも影響しているようだ。シンセが大々的に導入されたエキゾティックな1.は妙に力の抜けた感じのする曲。2.はブラスの入ったコミカルで楽しい曲だが、この曲も力があまり入っていない気がする。系統的には前作の夢見るNO.1に近い感じの曲で楽しめる。4.は初期〜中期を思わせるちょいロカビリーな曲。6.はシンセのシーケンスが導入された曲で、派手な展開を見せる。7.はモロに夢見るNO.1を狙ったレゲエ曲だが、こちらはマイナー・キーとなっている。8.はチープなオルガンが、いい味を出しているオルドタイミーなロックンロールで、このアルバムでは個人的には一番好きな曲。9.はノスタルジックな雰囲気のポップな曲で、この線あたりがブロンディの真骨頂だろうが、やはりテンションはやや低い。間奏のギターはなぜか涙腺にくる。10.はこれもブロンディらしいスタンダードっぽい佳曲。前半は新しいことをやろうと躍起になっていて後半でやっとブロンディらしさが出て来るアルバム・・・といった感じだろう。
ブロンディは、97年に復活を遂げ、今日まで断続的ながらも活動を続けています。
2011年に「Panic Of Girls」を発表以降、ブロンディは現在でも盛り上がりを見せています。
Blondie

Blondie

現在も元気に活躍しています。
40 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【1981年の洋楽】なぜこんなことに・・・原題と違いすぎる不思議な邦題7選!

【1981年の洋楽】なぜこんなことに・・・原題と違いすぎる不思議な邦題7選!

洋楽の邦題というと、最近は原題をそのままカタカナにすることがほとんどですが、1980年代は日本語を使って新たな邦題を作るのが一種の慣例でした。中には、原題と違いすぎて不可解なものもあり、アーティストから苦情があったことも!? 今回は、1981年の洋楽の中から、原題と異なる邦題7選をご紹介します。
izaiza347 | 230 view
【洋楽ヒットチャート】1980年代の10年間でアメリカで最もヒットした洋楽トップ10

【洋楽ヒットチャート】1980年代の10年間でアメリカで最もヒットした洋楽トップ10

アメリカのビルボード誌は、毎年の年間チャートに加え、10年ごとに「◯◯年代の10年間チャート」を発表しています。今回は、1980年代(1980年〜1989年)の10年間シングルチャートから上位10曲をご紹介します。アメリカで最もヒットした洋楽を10位からカウントダウンで見てみましょう。
izaiza347 | 641 view
【1980年洋楽】ついにノーランズ登場!「日本」でヒットした洋楽トップ5

【1980年洋楽】ついにノーランズ登場!「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、アメリカやイギリスなど本場でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1980年の日本" にフォーカスして、オリコンシングルチャートを中心に「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。
izaiza347 | 628 view
【ニューヨーク在住の投資家】ビリオネア松居一代のマンハッタン57丁目ライフ

【ニューヨーク在住の投資家】ビリオネア松居一代のマンハッタン57丁目ライフ

夫の不倫を暴露した「松居一代劇場」で一躍有名になった松居一代さん。俳優の船越英一郎と離婚後はアメリカへ拠点を移し、永住権を取得した。自称:松ちゃん(松居)のマンハッタン57丁目ライフを御紹介!
ジョン・マッケンロー  怒る悪童 氷の男との戦い

ジョン・マッケンロー 怒る悪童 氷の男との戦い

悪童ジョン・マッケンロー、「怒り」や「憤り」は情熱の証。「You Cannot Be Serious!(冗談だろ、マジメにやれ!)」と審判に叫ぶことができる彼は、一般的にガマンを美徳とし得意とする日本人にはできないことをやってしまい、やってのけるのであーる。 悪童ジョン・マッケンロー、「怒り」や「憤り」は情熱の証。「You Cannot Be Serious!(冗談だろ、マジメにやれ!)」と審判に叫ぶことができる彼は、一般的にガマンを美徳とし得意とする日本人にはできないことをやってしまい、やってのけるのであーる。
RAOH | 1,084 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト