ダスティ・ローデスの魅せるプロレスを大検証!熱狂のエルボードロップ!
2016年11月25日 更新

ダスティ・ローデスの魅せるプロレスを大検証!熱狂のエルボードロップ!

プロレスに生涯を捧げた、アメリカンドリーム・ダスティ・ローデス。なぜ観客をあれほどまでに大熱狂させたのか。ダスティ・ローデスのアメリカと日本の試合を振り返りながら「魅せるプロレス」を検証する。

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ダスティ・ローデスのライバルレスラー

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1974年~1980年半ばまで、ダスティ・ローデスはスーパーヒーローとしてアメリカマット界に君臨していたが、その当時の対戦相手の顔ぶれが凄い。
テキサスの荒馬・テリー・ファンク、流血大王・キング・イヤウケア、アラビアの怪人・ザ・シーク、喧嘩番長・ディック・スレーター、キングコング・ブルーザー・ブロディ、呪術師・アブドーラ・ザ・ブッチャー。
ほかにも、モンゴリアン・ストンパー、アーニー・ラッド、バロン・フォン・ラシク、アレックス・スミルノフ、マーク・ルーイン、キラー・トーア・カマタ、アンジェロ・モスカ、ケン・パテラ。
日本人レスラーでも、ザ・グレート・カブキ、ケンドー・ナガサキ、キラー・カーン。
そして、スーパースター・ビリー・グラハム、美獣・ハンサム・ハーリー・レイス、狂乱の貴公子・リック・フレアー。
これだけの強豪を相手にしてきたダスティ・ローデス。
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アメリカマットでしか実現不可能なスーパースタートリオが6人タッグマッチを行った時は驚いた。
ダスティ・ローデスのパートナーは、世界の大巨人・アンドレ・ザ・ジャイアントと、仮面貴族・ミル・マスカラスだ。
対戦相手は、ケン・パテラ、トール・タナカ、ミスターフジ。
怪力のケン・パテラも強敵としてダスティ・ローデスとは熱戦を展開していた。
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世界で一番強い男・ハーリー・レイスとは、何度も対戦したダスティ・ローデス。
ハーリー・レイスこそ、最強ライバルの一人だと思う。

ダスティ・ローデスVSハーリー・レイス

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NWA世界ヘビー級チャンピオンベルトを8度腰に巻いたミスタープロレス・ハーリー・レイス。
まさに王者の風貌。キングの風格。
それでは、ダスティ・ローデスVSハーリー・レイスの試合を振り返りながら、極上のプロレスリングを語り尽くしたい。

ハーリー・レイスvsダスティ・ローデス

オープン選手権開幕戦。1975年12月6日、足立体育館。
いきなり実現した夢の対決。
全日本プロレス主催のオープン選手権。
現在のチャンピオン・カーニバルの前身ともいえる大会だろうか。
開幕戦で激突したダスティ・ローデスとハーリー・レイス。
面白い試合をして高い入場料を払った観客を大満足させることを、最も重要視するプロフェッショナルの両雄。
だからこそ、いつでもどこでもエキサイティングな試合を魅せてくれる。

ダスティ・ローデスはヘッドロック、ショルダースルーとハーリー・レイスを攻める。
レイスもローデスのボディにニーパット、前頭部へのパンチ、さらに顔面パンチのラフファイト。
場外乱闘も得意な二人。
レイスはローデスの頭部を思いきり放送席! パイプイスでローデスを殴打と思ったらイスを奪ったローデスがレイスに一撃!
怒ったローデスはレイスを鉄柱!
素早くリングに上がったローデス。レイスも戻る。ローデスはフライングメイヤーから全体重を浴びせた顔面パンチ攻撃!
観客に人差指を立ててアピールし、もう一回放つ!
しかしレイスも負けていない。得意技のペンデュラムバックブリーカー!
さらにパンチ攻撃連打でローデスを追い込む。ローデスもパンチを返し、脳天に痛烈なエルボースタンプ!
そしてローデスの十八番、ジャンピングエルボードロップ! カウントツーでレイスの足がロープにかかる。なおもエルボードロップを狙ったがレイスがよけてローデスは自爆。
レイス得意のニードロップを顔面に叩き落とす!
コーナーポスト最上段に上がったレイスが、十八番、ダイビングヘッドバット! カウントスリー入ってしまった。 
やはりハーリー・レイスは強かった。
しかし大技の応酬は見応え十分だった。

ちなみにこのオープン選手権は豪華絢爛。
参加選手は、ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、大木金太郎、ラッシャー木村、マイティ井上、グレート草津、ザ・デストロイヤー、ヒロ・マツダ。
ドリーファンク・ジュニア、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ホースト・ホフマン、ディック・マードック、バロン・フォン・ラシク、パット・オコーナー、ドンレオ・ジョナサン、ミスター・レスリング、ケン・マンテル、アントン・ヘーシンク。
そしてハーリー・レイスとダスティ・ローデス。
優勝はジャイアント馬場。このメンバーの中でさすがに強い。

NWA世界へービー級選手権。ダスティ・ローデスVSハーリー・レイス

1981年6月21。王者ハーリー・レイスを破り、ダスティ・ローデスがNWA世界ヘビー級チャンピオンに君臨。
1981年6月。ダスティ・ローデスが王者ハーリー・レイスに挑戦。
ブレーンバスターを狙うハーリー・レイスを逆にブレーンバスターで叩きつけるダスティ・ローデス。
ダウンするレイスにローデスはエルボードロップ・・・よけられた。
場外乱闘。パンチ合戦。レイスはローデスの頭部を放送席! リングに戻ろうとしたレイスをローデスはリング下から足を引っ張る。
まさかこのまま両者リングアウトで防衛かと思われた次の瞬間、ローデスは素早くコーナーポスト最上段に上がり、まさかのダイビングボディアタック!
そのままローデスがレイスを押さえ込み、カウントスリー! 大歓声が上がる。
ダスティ・ローデスがNWA世界ヘビー級チャンピオンになったのは、この試合が2度目。
ローデスは3度、NWA世界最高峰のベルトを腰に巻いている。
1度目は1979年8月21日。タンパでハーリー・レイスから奪取。
2度目はこのアトランタの試合。
3度目は1986年7月26日。グリーンズボロでリック・フレアーから奪取。
美獣・ハーリー・レイスと狂乱の貴公子・リック・フレアーは、ダスティ・ローデスにとって、NWAのベルトを奪い合った忘れ得ぬ好敵手だ。

ダスティ・ローデスVSアントニオ猪木

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ダスティ・ローデスが入場してくると大歓声が巻き起こり、リングに登場してダンスを踊れば大熱狂!
そんなアメリカとは違い、日本ではそこまでのスーパースターではなかった。
全日本プロレスのリングでは、ジャイアント馬場がローデスのファイトスタイルをあまり好きではないらしく、見せ場は少なかった。
しかし新日本プロレスでは、外国人のトップとしてダスティ・ローデスは熱烈歓迎された。
1979年11月1日、札幌中島スポーツセンターで行われたNWFヘビー級選手権。
アントニオ猪木VSダスティ・ローデスは、本当に盛り上がった。
水と油の猪木とローデスが、見事にフィットした。
まさに「名勝負」と呼んでも過言ではない面白い試合だった。
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過激なプロレス・ストロングスタイルのアントニオ猪木に対して、ダスティ・ローデスは踊って見せる。
怒りで熱くなる猪木。会場もヒートアップする。
ローデスのボクシングスタイル。左ジャブ連打から右ストレートを、猪木が受けるわけもなく、両拳を構えて目が血走る。
「やるのかこのヤロー!」
まさに魅せる格闘プロレス。異なるファイトスタイルのレスラー同士が見事に融合すると、最高の名勝負が生まれるのだ。
圧巻シーンは、リング中央で猪木のコブラツイストが完璧に決まった。
しかしローデスは相撲のすくい投げのように猪木を投げた。
コブラツイストを掛けられてこんな返し方をするレスラーはあまり見たことがない。
今も昔もタイトルマッチで乱入は本当に勘弁してほしいが、この日も猪木がリング下を気にしてローデスに背を向ける。
ローデスは、スローモーションでゆっくり踊りながら歩み寄り、猪木の脳天に強烈なエルボースタンプ!
普段は見せない猪木の藤波辰巳ばりのジャパニーズレッグロックまで炸裂した。
最後はローデスの反則負けという不透明決着はもったいなかったが、満足のいく試合だった。

ダスティ・ローデスVSスタン・ハンセン

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