NOVELA(ノヴェラ)
via toy-music.net
Novela(ノヴェラ)は'79年に結成されたプログレ・ハードの草分け、あるいは元祖ヴィジュアル系、等と呼ばれるバンドとして有名でした。
メンバーが関西HR/HMシーンで活躍していたこともあり、Scheherazade時代はANGEL、Uriah Heep、RAINBOW、Judas Priest等の影響を強く受けたプログレッシヴメタルやメロディックスピードメタルに通じるサウンドであり、メンバー自身もプログレッシブ・ハードロックを自称していた。
バンド結成前に五十嵐久勝らが所属していた“Scheherazade”について
1977年、ジギーの大久保寿太郎(Ba)によるメンバー募集に元飢餓同盟の平山照継(Gt)が応募し、その後同じくジギーの五十嵐久勝(Vo)、元週末放浪者の引頭英明(Dr)と青方均(Key)を誘い結成。
当初はパンドラというバンド名だった。翌年バンドを趣味と割り切っていた引頭と青方が脱退し、後任として秋田鋭次郎(Dr)と永川敏郎(Key)が加入。
1979年、後にNOVELAの1st「魅惑劇」に収録される楽曲「少年期〜時の崖」がロッキンfのデモテープコンテストにてグランプリを獲得(その時の準グランプリはKENSOであった)。そのご褒美としてキングレコードからのレコードデビューが決定したが、デビューを待たずして解散。
その後、NOVELAに加入しなかった大久保、引頭、青方によりScheherazade IIが結成されたが短期間で解散している。
Scheherazade/ 09.少年期~時の崖 10.Theme2
via youtu.be
第1期の活動内容
当時、関西のハードロック(まだメタルじゃないのがミソ!)シーンを二分していたと言われる“Sheherazade(シェラザード)”と“山水館(さんすいかん)”の6名が合体して生まれました。
【シェラザード組】
平山“Teru”照継(ひらやま・てるつぐ:g,vo)
五十嵐“Angie”久勝(いがらし・ひさかつ:vo)
永川敏郎(えがわ・としお:kb)
秋田鋭次郎(あきた・えいじろう:d)
【山水館組】
高橋“Yoshirow”良郎(たかはし・よしろう:b,vo)'
山根“Mock”基嗣(やまね・もとつぐ:g)
平山“Teru”照継(ひらやま・てるつぐ:g,vo)
五十嵐“Angie”久勝(いがらし・ひさかつ:vo)
永川敏郎(えがわ・としお:kb)
秋田鋭次郎(あきた・えいじろう:d)
【山水館組】
高橋“Yoshirow”良郎(たかはし・よしろう:b,vo)'
山根“Mock”基嗣(やまね・もとつぐ:g)
彼らがお手本にしたのはイメージ的にはクイーンやKissやこの間書いたエンジェル、音の方はルネッサンスやエニドなどのシンフォニックなプログレとジューダスプリースなどのNWOHM(へヴィメタルのニューウエイブ)を合体したものでした。
ハードロック的でありながら20分近い組曲形式の大作も演奏するという2面性がありました。
けばけばしいお化粧とメイク、プログレとハードロックのいいとこ取りをしたドラマティックなサウンド、3オクターブのハイトーンボーカル、少女漫画的なユーロロマンティックで耽美な世界感などそれまでの日本のロックバンドにはないものでした。
1980年に3月にアルバム『魅惑劇』でデビューします。
当時、英国においてプログレッシヴ・ロックが衰退の翳りを見せ始めていたが、日本では英国の大物バンドから影響を受けたプログレ系バンドが活躍を始めた時期である。
そんな潮流に乗って、このノヴェラはデビュー・アルバムから好セールスを記録、本格派バンドの音を望んでいたファンを驚喜させた。
via www.amazon.co.jp
(1980年4月にファーストシングル「マジカル・アクション!!」を発売)
シングル盤といえば「ジェラシー」が有名だが、実はそれよりも前に幻の1stシングル盤としてリリースされていたのがこの「マジカル・アクション」で、『ぼくら野球探偵団』の主題歌として使用されました。またドラマにはNOVELAのメンバーが“ロックスター役”で出演しています。
関西出身の日本のプログレッシブ・ロックバンド。
バンド名 NOVELA の由来は、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド、ルネッサンス(Renaissance)が1977年に出したアルバム「お伽噺(おとぎばなし)」の原題 Novella である。novella は本来イタリア語で(短編の)物語を意味する。