【訃報】“球界のドン”渡辺恒雄さん死去。「たかが選手が」などを振り返る！！

【訃報】“球界のドン”渡辺恒雄さん死去。

読売新聞グループ本社主筆の渡辺恒雄さんが19日、肺炎のため東京都内の病院で亡くなっていたことが明らかとなりました。98歳でした。

第一報はこちらです！

【訃報】
渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆が死去、９８歳（読売新聞オンライン）https://t.co/ONyTSzRToi
— LINE NEWS (@news_line_me) December 19, 2024

渡辺恒雄さんプロフィール

渡辺さんは1926年5月30日、東京府豊多摩郡（現・東京都杉並区）出身。開成中学校、東京帝国大学文学部を経て1950年に読売新聞社に入社。政治部記者として保守政界と強いパイプを築き、1987年に読売新聞社筆頭副社長、1991年には社長に就任しました。

「球界のドン」として君臨。

1989年には、読売巨人軍の最高経営会議のメンバーに選出され、巨人との関わりが強くなっていった渡辺さん。1996年には巨人軍のオーナーに就任し、「ナベツネ」のニックネームでその発言力は球界全体に浸透、「球界のドン」と呼ばれていました。その一方で、1991年から2005年にかけて大相撲の横綱審議委員会委員、2001年から2002年には横審委員長を務めるなど、野球のみならず日本のスポーツ界に大きな影響を及ぼしました。

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「たかが選手が」発言が話題に。

「球界のドン」に君臨していた渡辺さんですが、読売グループ会長時代の2004年には、10球団1リーグ制への移行の是非を問う球界再編騒動が起き、1リーグ制を掲げた渡辺さんと、反対する日本プロ野球選手会が衝突。ストライキ騒動に発展し、その際に渡辺さんの発した「無礼な事言うな。分をわきまえなきゃいかんよ。たかが選手が。」という発言が物議を醸し、世間の反発もあり選手会側が主張していた2リーグ制が維持される結果となりました。その後の渡辺さんですが、会長、主筆と肩書きを変えながら、巨人軍の実質的なオーナーとして君臨。死去の直前も定期的に出社しており、役員会に出席するなど最後まで執務を続けていたとのことです。