「東京ラブストーリー」とは?
1991年1月から3月までフジテレビ系列月曜9時からドラマを放送していました。「月9」の代名詞ともいえる作品ですよね。
2020年に配信ドラマとしてリメイクされています。
携帯電話のない時代だからこそ起こるすれ違いがこのドラマのポイントになっていたので、舞台を現代にするとちょっと違うんじゃないかという気もしますが。91年版より原作に忠実なポイントもありました。
ドラマと原作の違い
ですが内容は、不倫に三角関係、最後はヒロインとヒーローが別れてしまうという結構ドロドロの内容でした。
ですが、原作はドラマよりもさらにドロドロしていたのです。
・リカはパニック障害を抱えている
・リカは不倫相手和賀との子供を妊娠し、完治の元を去る
・和賀の家庭は不倫が原因で崩壊している
・完治、三上、さとみの同級生田々井 アズサという少女が自殺をしている
・最後にリカと完治は再会しない
など。箇条書きにしただけでも衝撃的なエピソードですね。
また、ドラマ版は赤名リカ(鈴木保奈美さん)目線でストーリーが展開していきますが、原作は永尾完治(織田裕二さん)目線で展開していくというのも大きな違いですね。
プロデューサーの大多亮さんは「鈴木保奈美さん主演」というのは決めていて、鈴木保奈美さんに「リカとさとみどっちがいい?」と聞いたそうです。鈴木保奈美さんがリカを選んだため、リカが主人公になったんです。さとみを選んでいたらさとみはあんなに悪者にはならなかったし、また違うストーリーになっていたでしょうね。
原作版「東京ラブストーリー」のあらすじ
完治は、高校の同級生三上健一と再会します。三上は東京の医大に通っていました。そこで完治が片思いをしていた高校の同級生関口さとみを呼び出そうとするのですが不在でした。
そのあと完治はリカに仮を作ってしまい、リカに絡まれるようになります。自由奔放で明るいリカですが、高校時代に完治に思いを寄せていて自殺をしてしまった田々井アズサにどこか重なって見えました。
その後、ひょんなことから完治、リカ、三上、さとみの4人が顔を合わせることになります。三上もリカはアズサに似ていると感じました。
完治はさとみにアプローチするのですが友達でいようと振られてしまいます。その後、さとみと三上は付き合うことになります。実は三上もずっとさとみが好きだったのです。
完治は失恋のショックで仕事も手につかなくなってしまいます。そんな時にリカから「セックスしよう」とさそわれ行きずりの関係を持つことになります。
リカは完治のことをまったく気にしていない様子でしたが、三上、さとみと4人で会ったときに完治のさとみへの想いに気が付き自殺を図ろうとします。リカから目が離せないと思った完治はリカと同棲することになります。ですが自分の感情をコントロールできないリカにいら立ってしまいます。
一方交際を続けていた三上とさとみですが、三上は女遊びが辞められていませんでした。そして三上がホテルに行った領収書を完治に見せます。
その頃リカは2週間の長期旅行に行っていたのですが帰ってくるとパニックを起こしてしまいます。うまくいかなくなるリカと完治。和賀は完治に海外勤務を提案しますが、逃げたくない完治は東京に残ります。
その後、三上はさとみのほかにアプローチをしていた女性に振られます。さとみはそれを悟り、三上の元を去っていきます。
完治とリカもすれ違いの日々が続き、リカは和賀と完治に見送られてリカはアメリカに行きます。
その間にさとみが完治を好きになり、2人は結ばれます。完治への想いを諦めきれないリカですが、和賀の子どもを妊娠していることが分かり、和賀と結婚するといって完治の元から去っていきます。ですが実際は完治を想っていたので結婚はせず、シングルマザーとして子供を育てる決意をします。
その後、完治とリカは再会して正式に別れます。その時にアズサの話をします。ですがリカは「私は私」と気にしていません。ですが「一生生きてやる」というリカにたくましさを感じるのでした。
ドラマの東京ラブストーリーとはかなり感じが違いますね。やはり鈴木保奈美さんがさとみを選んでいたらかなり違う話になっていたのではないかと思います。リカが精神的な病気だったというのは驚きですね。