まずは「ダライアス」について…
『ダライアス』(DARIUS)は、1986年にタイトーが発売したアーケードゲームで横スクロールのシューティングゲーム。19インチもしくは15インチのモニターを横に3つ連結して表示する専用筐体を採用。ボディソニックを内蔵したベンチシート、ボリューム調整可能なヘッドホン端子を装備している。
各ステージの最後には水棲生物をモチーフとしたボス(巨大戦艦)が待ち構えており、ボスを倒すと1ステージクリア。やがて現れる上下への分岐路で次ステージを選択する。
「外伝」って何が違うの?
本作では前2作とは違い1画面構成となったが、ラスタースクロールや半透明処理などを使った様々な演出効果を取り入れ、その年の「ゲーメスト大賞」ではシューティング部門で『極上パロディウス』『レイフォース』に次ぐ3位、98年に発行された同誌のムック『ザ・ベストゲーム2』ではアーケードゲーム全作品からの読者人気投票で第4位入賞。 緊急回避ボンバーの採用やパワーアップのシステム等多数の変更点がある。
独特なボスキャラクターを語る
ダライアスシリーズ最大の特徴、それは水棲生物をモチーフにしたボスの巨大戦艦であり、作品ごとにインパクトのある演出がなされています。ボス戦前に警告音と共に下記メッセージが表示されると嵐の前の静けさのような緊張感が…!また、今回紹介する「ダライアス外伝」では道中よりもボス戦が重視されていおり、BGMとゲーム画面のシンクロ演出などのゲームデザインは後続の他作品にも多大な影響を及ぼしています。
WARNING!! A HUGE BATTLE SHIP ○○(戦艦の名前)IS APPROACHING FAST
「外伝」の特徴を語る
基本的な「ショット」について
それぞれの弾のパワーアップは、それぞれのパワーアップアイテムをとることで段階的に強化されていきます。ここまではほぼ初作と同じです。
「ブラックホールボンバー」の追加
発動とほぼ同時に地形・体当たり以外の攻撃には無敵となり、大半のザコ敵はブラックホールに吸い込まれて消滅します。また、耐久力のある敵に対しても持続ダメージを与えます。
無敵中に弱点に張り付いて連射することで更に大ダメージを狙えるので、これを死にそうになった時や難所での決め撃ちに用いることで、過去作よりはアドリブでも難所を切り抜けやすくなっています。
そうそう、ダライアスシリーズでは「ボム」が斜めへの対地ミサイルを指しているため、「ボム」と「ボンバー」という用語が使い分けられているんですよね。
また、横スクロールシューティングにおいて、弾幕シューティングの登場以前に全画面ボンバーを採用したシューティングは本作が唯一と言われています。
「キャプチャーボール」について
ただ、ボールはボス本体よりも小さく、何も考えずにショットを打ち込むと先にボスが破壊されてしまうため実際に鹵獲するのはそれなりに難しかったです。
このシステムが斬新で面白かった!なんとしても鹵獲しようとして何機落ちたことか…(笑)
また、一部の中ボスは対戦格闘ゲームのようなコマンド入力で特殊な攻撃をさせることができました。一般的なシューティングゲームではなかなか見られないシステムですよねぇ。
多彩なステージ構成と大量のボスたち
怒涛のボスラッシュ!前半のボス戦をご紹介。
7ステージ全28ゾーンで、もちろんマルチエンディングも!全7種類のエンディングが用意されていました。
わかりやすいバッドEND、ハッピーENDからタイトーお約束の惑星破壊END、前々作にあったゲームオチ等も備え、哲学的なものから和やかなものまで選り取りみどりでした。
(エンディングに辿り着くまでが大変でしたが…。)
そして、なんとボスは19種類と大幅にボリュームアップ!ボス達の攻撃方法が実に多種多様で、インパクトや独創性が盛り込まれていて、ただただ感動しました。
キングフォスル(シーラカンス型)、エレクトリックファン(イソギンチャク型)、ファッティグラトン(ピラニア型)、そしてグレートシングmk2(マッコウクジラ型)など、「初代」に出たボス達もパワーアップして復活!「初代」と同じく戦闘開始前に「攻撃を当てると分裂する浮遊機雷」が出現するという、ファンならニヤリとする演出も。
複数のステージで登場するボスも完全な使いまわしではなく、ゾーン毎に攻撃パターンが変動することにも驚きました。
上で紹介しているのは初作のものですが、シリーズに共通している部分は多いです。
一作目にしてほとんどの面白さは既に完成していたのですね~。