『サブリミナル効果』の定義
例えば動画の中に、1枚の静止画を挿入するような状況で表れるとされる効果。
ある一定の時間内に極めて短時間の画像を挿入することで、視聴者は知らぬ内に、画像のイメージや画像に書かれた文言が潜在意識下に植えつけられてしまう。
サブリミナル
自らの意識でコントロールしている情報ではなく、刷り込まれた情報(後述のコーラやポップコーン)に引き寄せられてしまう。また、視聴者は画像を挿入した者が意図する行動を取るとされる。
サブリミナル効果で、コーラやポップコーンの売上が向上!
1957年9月から6週間にわたり、市場調査業者のジェームズ・ヴィカリ(James M. Vicary)は、ニュージャージー州フォートリーの映画館で映画「ピクニック」の上映中に"実験"を行なったとされている。
ヴィカリによると、映画が映写されているスクリーンの上に、「コカコーラを飲め」「ポップコーンを食べろ」というメッセージが書かれたスライドを1/3000秒ずつ5分ごとに繰り返し二重映写(フィルムのフレームを差し替えたと信じている人が多いが誤解である)したところ、コカコーラについては18.1%、ポップコーンについては57.5%の売上の増加がみられたとのことであった。
【サブリミナルの”効果”は信ぴょう性が低い?】
しかし、映画館での実験を行ったヴィカリは、アメリカ広告調査機構の要請にも関らず、この実験のついての論文を発表しなかった。
翌年にはカナダのCBCが番組「クローズアップ」内で、ヴィカリの会社と新たな実験を行っている。番組で352回にわたり「telephone now(今すぐお電話を)」との文言を投影させた。しかし、一本の電話も無かったという。
後年、ヴィカリ自身「マスコミに情報が漏れた時にはまだ実験はしていなかった、データは十分にはなかった」という談話を残している。また、新潟大学の鈴木光太郎教授は、この実験そのものがなかったと指摘している。
世にも奇妙な物語の恐怖回「サブリミナル 」
放送当時から5年後の近未来を描いた話。人口増加に拍車がかかり3億4000万人が住む日本が舞台。65歳以上の高齢者の比率も高くなり、彼らに対して政府が陰謀を仕掛ける内容。
その陰謀は高齢者をまるで家畜を処分するかのように、殺していく事だった。殺すと言っても殺し屋を雇う訳ではなく、多くの高齢者本人たちに自ら死を選ばせたのである。
政府はテレビCMのサブリミナル効果を用いて、自殺へ誘導していった。高齢者の自殺が社会問題へと発展していく中で、カラクリに気付いた新聞記者の西村(東幹久)と神野(森本レオ)が世間に公表しようとするが、政府側の人間によって阻止されてしまうのだった。
サブリミナル 世にも奇妙な物語
皆はどの話が1番恐かった?私が選ぶ最恐ツートップ!「世にも奇妙な物語」 - Middle Edge(ミドルエッジ)
映画「ファイト・クラブ」でも使われたサブリミナル効果
他にもタイラーが数か所ちょこちょこと登場する。一瞬、登場し、消えていく。
これらはタイラーが実在しない事を暗に伝えるための手法として使われている。また、制作サイドが当時全盛だったサブリミナル効果を使ってみたかったのではと言われている。
動画内で何度かサブリミナル効果を狙った文言が挿入されている。