映画『エイリアン』とは
大型宇宙船内の薄暗い閉鎖空間の中で、異星の怪物(エイリアン)に乗組員たちが次々と襲われる恐怖を描いたSFホラー。監督のリドリー・スコットや主演のシガニー・ウィーバーの出世作でもある。「エイリアン(Alien)」という単語が「地球外からやって来た(敵対的な)異星人・怪物」の意味として広く定着するきっかけともなった。
映画『エイリアン』ストーリー (※ネタバレ)
宇宙船ノストロモ号は地球へ帰還する途中です。船員はコールドスリープにより眠っていました。しかし突然、宇宙船のマザーコンピュータが乗組員達を目覚めさせました。船の雇用主である企業は、知的生命体を見つける調査しろとインプットしていたからです。船員たちは小惑星に降り立ちますが、その際に船が故障し修理しなければならなくなります。
ケイン副船長とランバートが調査に向かい、大きな宇宙船と腹から何かが飛び出したような跡のある、化石化した宇宙人を発見しました。また巨大な卵様の物体が乱立する空間へ辿り着き、ケインの顔にカブトガニのような生き物が張りついてしまいます。2人は慌てて船に帰りました。
その後、副長のケインは突然激しく苦しみ出します。やがて胸部を食い破って奇怪なヘビのような生物が出現、驚愕のあまり呆然とする乗組員の間を駆け抜け逃走しました。
通気口へ身を潜める。乗組員達は、エイリアンをエアロックへ追い込み、宇宙空間へ放出する事に決定。
乗組員たちのエイリアン捜索が始まるが、脱皮を繰り返し成長したエイリアンは、次々とクルーたちを襲い喰い殺してゆく。
クルーが半分ほど殺されても、何もしようとしない科学主任のアッシュにリプリーは不満を抱き、直接「マザー」に解決策を尋ねるも、クライアントの意向は「エイリアンの捕獲と回収」が最優先とされ、乗員の命は後回しという条件だった。
アッシュは真相を知ったリプリーを殺害しようとするが、リプリーに反撃を受け自己崩壊を起こした後にとどめをされ、首だけになりながらアンドロイドとしての正体と航行目的を明かす。
エイリアンにエレン以外のクルーはすべて殺されてしまい、残されたのはエレンは、深い悲しみと恐怖に襲われながらも脱出艇で逃げることを考え、ノストロモ号の自爆装置を起動させ船を捨てることを決意しました。
via morinokakera.jp
ノストロモ号の自爆装置を起動し、猫のジョーンズを連れてシャトルに乗り込もうとするが、その入口を目前にして通路上にエイリアンがいることに気づく。大慌てで脱出を中断し、自爆装置の解除を試みるが僅差で間に合わず、カウントダウンは止まらなかった。決死の覚悟でリプリーはシャトルの入口に戻るが、そこには誰もいなかった。エイリアンが通路から立ち去っていることを何度も確認し、ジョーンズと共にシャトルへ搭乗、ただちに発進させる。直後にノストロモ号は大爆発し、全ては終わったかに思われた…。
・第11回星雲賞映画演劇部門賞受賞。(1980年)
・公開時のキャッチコピーは「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない」。