【道路の歴史】どんどん便利になる道路について年表にまとめてみよう。
2016年5月26日 更新

【道路の歴史】どんどん便利になる道路について年表にまとめてみよう。

私たちが当たり前に使っている道路。でも例えば子どものころはとても渋滞していた記憶があるのに、いまではちっとも渋滞の見られない箇所など、思い当たりませんか?年々、道路はすごい勢いで整備が続いています。そんな歴史をちょっと年表で振り返ってみます。

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江戸時代以前

五街道の整備

五街道の整備

飛鳥時代~奈良時代 - 七道駅路の整備。

鎌倉時代 - 関東で鎌倉街道の整備。

1603年 - 徳川家康が五街道の整備を開始。

戦前

横断歩道、信号機、トンネルの整備

横断歩道、信号機、トンネルの整備

1870年代 - 明治維新とともに物資輸送の需要が高まり、馬車輸送のために各地主要道の拡幅や簡易舗装技術(マカダム道路)が導入される。

1919年 - 旧道路法が制定される。

1920年 - 初めて横断歩道が現れる。

1924年 - 釜トンネルが開通し、上高地への重要な連絡路となる。現在の位置まで車での通行が可能になったのは、1935年のこと。

1930年- 日本で初めて、電気を使用した信号機が現れる。(東京・日比谷交差点)

1930年 - 国道1号線宇津ノ谷隧道(通称「昭和第一トンネル」)が開通。

1937年 - 旧国道22号線(現岐阜県道・愛知県道14号岐阜稲沢線)木曽川橋開通。

1938年 - 安房峠が開通。

1946年から1959年まで

日本道路公団が発足

日本道路公団が発足

高度経済成長前は、自動車の台数はごくわずかな時代。都市部以外では、国道の整備もほとんど進んでいなかった。

1952年 - 現行の道路法が制定される。

1953年 - 日本で初の有料道路である参宮有料道路が開通。

1954年 - 第1次道路整備5ヵ年計画が閣議決定された。

1955年 - 軽自動車の規格改定。
4サイクル車、2サイクル車とも排気量が360ccとなった。

1955年 - ベルで通知する信号機が現れる。
東京都杉並区で目の不自由な人のために設置された。→ 音響装置付信号機

1956年 - ワトキンス報告書
日本の道路事情の遅れを指摘。道路整備のきっかけとなった。

1956年 - 日本道路公団が発足。

1956年2月2日 - 自賠責保険の強制加入が法律により施行される。

1958年3月 - 国道2号の関門トンネルが開通。本州と九州が道路で結ばれた。

1958年4月 - 衣浦大橋が開通。

1958年 - スバル・360が販売開始。

1960年代

東京オリンピックを契機に道路整備が加速

東京オリンピックを契機に道路整備が加速

1964年東京オリンピックが1つの契機となり、この頃までに日本初の高速道路や都市高速道が現れる。鉄道では新幹線が開通した。

自動車の台数はまだ少ないが、この時期としては急増する傾向。交通事故による死亡者が急増。 次第に悪化し、高度経済成長期になると交通戦争と呼ばれるようになった。

1960年6月 - 道路交通法が制定される。

1961年8月 - 国道14号京葉道路が自動車専用道路に指定される。
日本初の自動車専用道路。

1962年 - 首都高速道路1号線の東京・京橋 - 芝浦間が開通。
日本初の都市高速道路。

1962年 - 北陸豪雪

1962年 - 銚子大橋が開通。

1963年3月 -金華山ドライブウェイが開通。

1963年7月 - 名神高速道路が一部開通。兵庫県尼崎IC~滋賀県栗東IC 71.1 km。日本初の高速自動車国道。

1964年4月 - 名神高速の栗東IC~関ヶ原ICが開通。

1964年6月 - 阪神高速道路1号線の土佐堀~湊町間が開通。大阪初の都市高速道路。

1964年9月 - 名神高速の関ヶ原IC~一宮ICが開通。また、尼崎IC~西宮ICが開通。

1964年10月 - 東京オリンピック
東海道新幹線も10月1日に開業。

1965年 - 名神高速道路が全線開通。紀伊半島の双方の付け根が、琵琶湖ルートで高速道路により結ばれた。全線立体の自動車専用道路。

1966年 - 名阪国道が開通。

1968年4月 - 東名高速道路が一部開通。
東京IC~神奈川県厚木IC、静岡県富士IC~静岡県静岡IC、愛知県岡崎IC~愛知県小牧IC

1969年5月 - 東名高速道路が全区間開通(全線開通ではない)。
名神高速道路と合わせて東京から大阪まで高速道路で結ばれた。

1970年代

公害問題などから環境への意識が高まり始める

公害問題などから環境への意識が高まり始める

交通戦争と呼ばれた時期。また、すでに公害問題も深刻化していた時期でもあり、自動車や道路でも対策が本格的にはじまった。過疎化が深刻になり、地域格差是正のために道路整備が叫ばれた。

1970年 - 交通事故による年間死亡者数がピークに。16,765人。
参考値として1990年の年間死亡者数は11,227人、2003年は7,700人。

1970年3月 - 都内で初のバス優先車線が現れる。

1970年7月 - 知多半島道路が開通。

1970年8月 - 東京に歩行者天国が現れる。

1971年 - 北海道に初の高速道路。

1972年に札幌オリンピックがあり、比較的早い時期に高速道路が作られた。

1971年 - 環境庁が発足する。
現在の環境省。

1971年12月 - 東名高速道路が全線開通(首都高速接続部開通により、起点から0.7キロ地点付近までの本線が供用開始)。

1972年 - 田中角栄、日本列島改造論。

1972年 - 名四国道全線開通。

1972年 - 猿投グリーンロード開通。

1973年10月 - 第四次中東戦争が始まる。
日本でもオイルショックが起こった。高度経済成長の時代の終わり。

1973年 - 関門橋が開通。
1958年の関門トンネルに続いて、本州と九州が高速道路橋でも結ばれた。

1973年 - 乗鞍スカイラインが開通。日本一高い所を走る道路となった。

1973年 - 衣浦トンネルが開通。
日本初の沈埋式海底道路トンネル。

1974年 - 自動車排ガス規制

1974年4月 - 揮発油税が29.2円/リットルに「暫定的」に引き上げ。

1975年 - 東北自動車道で埼玉県から仙台市までが結ばれた。

1976年 - 揮発油税が36.5円/リットルに引き上げ。

1978年7月30日 - この日から沖縄県の道路システムが右側通行から左側通行になる。→730 (交通)

1979年 - 南アルプススーパー林道が完成。
開発か自然保護かでもめた。

1979年5月 - 吹田ジャンクション開通により、名神高速道路と中国自動車道が直結。
東京都世田谷区から広島県三次市までが高速自動車国道で結ばれる。

1979年 - 名古屋高速道路の高辻出入口~大高出入口が開通(名古屋初めての都市高速道路)。

1979年6月 - 揮発油税が45.6円/リットルに引き上げ。

1980年代

道路整備が進む一方では財政の悪化も

道路整備が進む一方では財政の悪化も

モータリゼーションの進展で鉄道が曲がり角となった。国鉄は経営再建を行ったが、1987年には民営化されJRとなった。

1980年代後半はバブル景気の時代で、大型プロジェクトが続々と推進された。日本の津々浦々に高規格の道路ができる一方で、1970年代来の財政の悪化が進んだ。

1982年11月 - 中央自動車道が全線開通。
山梨県甲府南IC~山梨県勝沼IC間が開通し、全通した。

1983年3月 - 中国自動車道が全線開通。
広島県千代田IC~鹿野IC間が開通し、全通した。東京から九州までが高速道路で結ばれた。

1984年 - 運転免許保有者が5千万人を突破。

1985年10月 - 関越自動車道が全線開通。

1985年 - 宮城県でスパイクタイヤ規制条例が成立。
従来、冬用のタイヤでスパイクタイヤが使用されていた。粉塵公害を起こすなど問題化していた。→ 脱スパイクタイヤ推進月間

1986年 - 道路交通法でシートベルト着用と原付自転車のヘルメット着用が義務付けられる。

1987年9月 - 東北自動車道が全線開通。
埼玉県浦和IC~埼玉県川口JCT間が開通し、全通した。

1988年4月 - 瀬戸大橋が開通。
道路と鉄道の併用橋。本州(岡山県)と四国(香川県)が橋で結ばれた。

1988年 - 北陸自動車道が全線開通。

1990年代

景気と財政の悪化で、道路事業は曲がり角に

景気と財政の悪化で、道路事業は曲がり角に

バブル経済崩壊による景気と財政の悪化で、道路事業も曲がり角に。道路整備の進展で地方では郊外化が進み、道路建設の負債や維持費の負担が地方財政に重くのしかかった。

1990年 - 軽自動車の規格改定。
排気量が550ccから660ccになった。

1992年 - 自動車NOx・PM法
自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法

1993年- 道の駅制度が発足する。

1993年12月 - 揮発油税が48.6円/リットルに引き上げ。

1994年- 首都高速湾岸線が開通。
初期の都市高速道路に比べて、設計思想が大幅に変化。

1994年3月 - 徳島自動車道が開通し、全都道府県に高速自動車国道ができる。

1995年 - 新東名高速道路・新名神高速道路が起工。

1995年1月 - 阪神・淡路大震災。
阪神高速道路も橋脚が倒壊するなど大きな被害を受けた。

1995年7月 - 九州自動車道が全線開通。
人吉IC~えびのIC開通により全線開通。これにより青森県から鹿児島県までが高速道路網で結ばれた

1996年 - 大分自動車道が全線開通。

1997年 - 山陽自動車道が全線開通。

1997年12月 - 東京湾アクアラインが開通。
景気・財政の悪化と公共事業見直しが叫ばれる中、開通。

1997年12月 - 安房峠道路が開通。

1998年 - 明石海峡大橋が開通。
神戸淡路鳴門自動車道。本州兵庫県と四国徳島県を結ぶ。

1999年 - 上信越自動車道が全線開通。

2000年代

ETCサービスの普及

ETCサービスの普及

財政悪化により、道路特定財源制度の見直しが議論されるようになるが、高速道路の建設は引き続き進められている。

2000年 - 道路交通法でチャイルドシートが義務付けられる。

2001年 3月30日 - ETC(自動料金収受システム)サービスを開始。

2003年 3月 - 高松自動車道が全線開通。

2003年 8月 - 京滋バイパスが全線開通。

2003年10月 - 東京都でディーゼル車の排ガス規制。

2004年 3月 - 長崎自動車道が全線開通。

2004年11月 - 道路交通法で携帯電話等の使用の罰則強化。

2004年12月 - 伊勢湾岸自動車道が豊田JCTから四日市JCTまで接続。(名神高速道路と並び、東海・近畿連絡の新たな交通ルートとなる。)

2005年 3月25日 - 愛知万博が開催(~9月25日まで)

2005年10月 - 日本道路公団、本州四国連絡橋公団、首都高速道路公団、阪神高速道路公団民営化。
日本道路公団→東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社
本州四国連絡橋公団→本州四国連絡高速道路株式会社
首都高速道路公団→首都高速道路株式会社
阪神高速道路公団→阪神高速道路株式会社

2007年5月31日 - 東名豊橋本線料金所と北陸道米原本線料金所が廃止。

2007年6月23日 - 首都圏中央連絡自動車道の八王子JCT - あきる野IC開通。(関越自動車道と中央自動車道が結ばれる。)

2008年2月23日 - 新名神高速道路の亀山JCTから草津JCTまで開通。

2008年7月5日 - 東海北陸自動車道が全線開通。

2010年代

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  • 🚥 🚗 🏍 👮 2021/9/5 09:25

    東名高速は開通から50年以上たちいま日本の高速道路は老朽化が進んでいるようです
    そのため改築工事が望まれます

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