2020年2月23日 更新
アイドル時代の Char って、今聴くと最高の歌謡ロックを演ってるんですよね。
日本を代表するギタリストの一人Charですが、デビュー当時はアイドルとして一時代を築いていたんです。アイドル時代の Char、軽く見られがちですが今聴くと最高の歌謡ロックを残しているんですよね。
ロック御三家
世良公則&ツイスト、原田真二と共にロック御三家と呼ばれていた時期があるChar。アイドルでした。当時はまだ日本の音楽市場においてロックというものが確立されえちなかったので、アイドルでもなんでもやるしかなった!とは本人の弁です。
アルバムでロックをやるためにシングルでは歌謡曲を歌う。当時はそうする以外にメジャーで活動することが出来なかったと言います。不本意だったかもしれませんが、そうしたCharたちの地道な活動があったからこそ日本の音楽界にロックが根付いたんですね。功績はデカイです。
しかし、です。このアイドル期のCharは、今振り返ると面白いんですよね。日本を代表するギタリストCharの不本意だったアイドル時代。行ってみましょう!
NAVY BLUE
記念すべきデビュー曲は1976年6月にリリースされた「NAVY BLUE」です。作曲・編曲はChar自身で、作詞をNSPの天野滋が担当しています。珍しいというか、以外と言うか、今や貴重ですね。
同年9月には、代表曲「Smoky」を収録したアルバム「Char」がリリースされます。これがヒットしていればCharの音楽人生はスムーズにいったのでしょうが、残念ながらそうはなりませんでした。つまり、全く売れなかった。
結果、方向転換を余儀なくされるわけですが、それがアイドル路線と言うわけです。
ソフト&メロウといいますか、哀愁漂う曲で悪くないですよね。でも、まぁ、売れませんでした。地味。新人にしては、20歳の若者にしては地味だったのかもしれないですね。
気絶するほど悩ましい
1年ぶりのシングルということになります。2枚目のシングル「気絶するほど悩ましい」は前作の商業的な失敗を踏まえ職業作家陣が投入されれることに。しかし、流石というしかありません。この曲は30万枚を超えるヒットとなります。
そして、結果として歌謡ロックと言う新たなジャンルが築かれることになるんですね。
阿久悠が作詞を担当したからでしょうか、それとも意図的に狙ったのでしょうか、なんとなくこの曲は沢田研二を感じさせます。当時ジュリーは人気絶頂ですからね。参考にしたということかもしれませんが、むしろジュリーに歌ってほしい曲ですね。
いい曲ですよね。それを証明するように「気絶するほど悩ましい 」は、沖田浩之、香坂みゆき、藤井フミヤから中森明菜まで、多くのミュージシャンにカバーされています。
逆光線
ジュリー風の曲調は変わらないものの、「気絶するほど悩ましい」がヒットしたことで信頼を得たのでしょうか、作詞は阿久悠ながらも曲はCharが担当した「逆光線」。
ロック御三家と呼ばれた3組のアーティストの素晴らしいところは、当時ロック・ミュージシャンはメディアには登場しない(出られない?)というのが一般的だったところ、お構いなしにテレビや雑誌にバンバン出たところですね。
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生誕:1955年6月16日
出身地:東京都品川区
活動期間:1971年~現在