【1975年】50年前に一番売れた曲は『昭和・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!
2025年5月4日 更新

【1975年】50年前に一番売れた曲は『昭和・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

今から50年前の1975年、歌謡界ではどのような曲がヒットしたのでしょうか。今回は、オリコンの年間シングルチャートトップ10を紹介し、ミドルエッジ世代の方にとって、恐らく聴きなじみがあるであろう10曲を振り返ります。第1位は、・・・・あのデュオの曲です。

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10位『冬の色』

リリース:1974年12月10日
作詞:千家和也
作曲:都倉俊一
編曲:馬飼野康二
歌:山口百恵


『冬の色』は、山口百恵の7枚目のシングルで、彼女にとって(シングルでは)初めてのバラード曲です。オリコンシングルチャートで、自身初の1位を獲得しました。当時15歳11か月での1位獲得は、女性ソロ歌手としての最年少記録でした。

B面の『伊豆の踊子』は、三浦友和と初共演を果たした同名映画の主題歌です。

『冬の色』

山口百恵 冬の色

9位『我が良き友よ』

リリース:1975年2月5日
作詞・作曲:吉田拓郎
編曲:瀬尾一三
歌:かまやつひろし


『我が良き友よ』は、かまやつひろし最大のヒット曲で、作詞・作曲を手掛けたのは吉田拓郎です。オリコンシングルチャートで1位を獲得し、かまやつを象徴する代表曲となりました。イントロのギターソロは、高中正義によるものです。

拓郎とは、すでに前年のシングル『シンシア』で "よしだたくろう&かまやつひろし" として共演していました。それまで全く違う音楽をやってきたかまやつと拓郎でしたが、かまやつの方から拓郎に強い関心を抱いて接近し、その後意気投合したようです。
かまやつ「ぼくは、なんとか彼と共演したくて、ことあるごとに「一緒にやろうよ」と、しつこく言い寄っていた。別にヒット曲が欲しいとか、ヘンな色気があったわけではない。だから拓郎も受け入れてくれたのだと思う。」

(中略)

かまやつひろしはその後もソロのための曲を書いてくれと、ことあるごとに拓郎に迫っていたという。それはほとんど女性を口説いているような調子で、「うん、うん、」という生返事が続いていた。

だがある日、「ムッシュにぴったりの曲ができたよ」と電話がかかってきた。どんな曲だろうと期待して会いに行くと、拓郎は「俺の先輩のことだったんだけどさ」と言いながら、曲を弾き語りで聞かせてくれた。

『我が良き友よ』

Waga Yoki Tomo Yo

8位『心のこり』

リリース:1975年4月1日
作詞:なかにし礼
作曲:中村泰士
編曲:あかのたちお
歌:細川たかし


『心のこり』は、細川たかしのデビューシングルで、いきなりオリコンシングルチャートで1位を獲得し、累計80万枚を売り上げる大ヒットとなりました。

歌い出しの「私バカよね」のフレーズはあまりにも有名ですが、当初のタイトルも『私バカよね』だったといいます。年の瀬の賞レースでは、日本レコード大賞・最優秀新人賞を筆頭に、新人賞を総なめにしました。NHK紅白歌合戦では、白組のトップバッターとして初出場を果たしています。

『心のこり』

心のこり

7位『22才の別れ』

リリース:1975年2月5日
作詞・作曲:伊勢正三
編曲:石川鷹彦
歌:風


『22才の別れ』は、伊勢正三と大久保一久のフォークデュオ「風」のデビューシングルです。解散が決まっていた「かぐや姫」の伊勢が、「猫」の大久保に声をかけて結成したのが「風」で、デビュー曲ながら、オリコンシングルチャートで1位を獲得しました。

元々は、1974年のかぐや姫のアルバム『三階建の詩』のために伊勢が作詞・作曲を手掛けた2曲のうちの一つで、もう一曲は『なごり雪』でした。

『22才の別れ』

22才の別れ (2021 Remaster)

6位『ロマンス』

リリース:1975年7月25日
作詞:阿久悠
作曲・編曲:筒美京平
歌:岩崎宏美


『ロマンス』は、正に1975年にデビューしたばかりの岩崎宏美の2枚目のシングルです。デビュー曲『二重唱 (デュエット)』に続いて、阿久悠&筒美京平コンビが作詞・作曲を手掛けました。新人ながらオリコンシングルチャートで1位を獲得し、トップアイドルの座を不動のものにしました。

年の瀬の賞レースでは新人賞を総なめにし、NHK紅白歌合戦では紅組のトップバッターとして初出場を果たしています。

『ロマンス』

ロマンス

『ロマンス』

岩崎宏美 - ロマンス - 1975
岩崎宏美『ロマンス』

岩崎宏美『ロマンス』

5位『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』

リリース:1975年4月20日
作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童
編曲:ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
歌:ダウン・タウン・ブギウギ・バンド


『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』は、宇崎竜童率いるダウン・タウン・ブギウギ・バンドの最大のヒット曲です。作曲は宇崎本人作詞は妻の阿木燿子が手がけました。阿木の作詞家としてのデビュー曲でもあります。

当初のA面は『カッコマン・ブギ』という曲でしたが、B面だった本曲の方が人気を集め、オリコンシングルチャートで1位を獲得しました。
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