多重未来のカルテット
当初はPSP用のゲームとして発売されましたが、プレイ画面がニコニコ動画などで発表されたことにより、ネットを中心に人気に火がつきました。
好評につき、その後も続編がアーケード、プレイステーションVita、プレイステーション3でも発売されています。
そんな「初音ミク-Project DIVA-」に、セガのレトロゲームから抜擢された一曲が収録されていました。
【Project DIVA Arcade】多重未来のカルテット -Quartet Theme- (HD) - YouTube
さらに、こんな動画も。
【足太ぺんた】多重未来のカルテット~QUARTET THEME~ 踊ってみた - YouTube
有名な方みたいですね。
【MMD】足太ぺんたさんの『多重未来のカルテットQUARTET THEME』【レア様】 - YouTube
この現実とネットのインタラクティブさに、今を感じます!
実は、レトロゲームのBGMが元ネタなんです!
4人同時プレイが可能、選べるキャラクターの性能にそれぞれ個性がある、女の子キャラが存在する、グラフィックの綺麗さ、林克洋(ファンキーK.H)氏の手がけたBGMの素晴らしさなどで、ファンの間では話題となりました。
とはいえ、初音ミクを今プレイしている若い人にとっては、【カルテット】が稼働していたのは生まれる前の話。
しかもファンには愛されながら、当時はマイナーだったセガのゲームということもあり、時代に埋もれてしまった「隠れた名作」とも言えます。
そこで今回、ゲームとしての【カルテット】の触りについて解説していきます。
【カルテット】を見て、触れたことのある世代の責務として…
ゲームの概要
西暦2086年、地球人は過密な地球を離れ、惑星や宇宙空間に浮かぶコロニーに移住し、銀河系に進出していた。
その一つ小国家「テラ」のスペースコロニー「ゼロ6」がある日宇宙海賊の攻撃を受けた。 名誉と報酬を目的にしたその道のプロ4人が集まる私設救護隊「カルテット」は「テラ」の要請を受け、スペースコロニー「ゼロ6」に向かう。
ただしエンディングはなく、32面をクリアすると1面に再度ループします。
タイマーとHPを兼ねたエネルギー値が設定されており、0になるとゲームオーバー。
同時プレイの場合、ボスを倒す、扉を開ける、一番最初に脱出する等で、クリア後にもらえるエネルギー値が大きく異なるため、味方の間での駆け引きやアイテム争奪戦が必須となります。
4人の特徴について
カルテットの紅一点。体力的には劣るが、強力なバズーカ砲を操る。
・エドガー(左から2番目)
カルテットのリーダー。ジャンプ力はチーム一。
パワーアップアイテムを取ることで、武器がグレネード→3WAYショット→火炎放射と切り替わるのも特徴。
・ジョー(右から2番目)
カルテットのエース。弾速が一番速いほか、全てにおいて能力が高く使いやすい。
・リー(一番右)
ベテラン戦士。スピートはチーム随一。ワイドショットを操る。
(当時は美少女キャラが珍しかったこともあってか、大抵の人はマリでプレイしてました…)
Quartet (Joe) 1986 Sega Mame Retro Arcade Games - YouTube
これを見ると楽々プレイしていますが、実際には次から次へ敵が出てくるうえ、パワーダウンの罠(最強状態でパワーアップアイテムを獲ると最弱状態になる)もあって、かなりの難易度でした。
(ゲーム内容も、俯瞰型視点でファンタジー風の「ガントレット」を、横スクロールでSF風に置き換えたともいえ、共通点が多かったです)
ただ、小学生には「ガントレット」の筐体は背が高すぎ、かといって大人4人がプレイするには窮屈すぎ、といった感じだったのを覚えています。