『アウトラン』メガドライブ版だけにスポットを当てられない理由がそこにはある!
2020年2月28日 更新

『アウトラン』メガドライブ版だけにスポットを当てられない理由がそこにはある!

セガの体感型ドライビングゲームで最も"愛されている!"と言っても過言ではないほど有名な名作ゲーム『アウトラン』がメガドライブにも移植されました。当時のコンシューマ機では後発にあたる発売日だった事、セガゲーム機という本家本元のプラットフォームからの発売だった事、そんなプレッシャーをものともせずに誕生したのが伝説のアウトラン…そう、メガドライブ版の『アウトラン』だったのです。ためになる動画や小ネタを交えつつ『アウトラン』の魅力を紹介したいと思います。

3,977 view

『アウトラン』とは

セガが1986年当時に注力していた「体感ゲーム」の『ハングオン』『スペースハリアー』『エンデューロレーサー』に続く第4弾として発表された。一連の体感ゲームシリーズの中でも『アフターバーナー』と並ぶ代表作である。真っ赤なボディに大きな画面とスピーカーを備え付けた可動筐体は多くの人の関心を集めた。美しい音楽と次々に変化する色彩豊かなステージや、当時の名車を髣髴とさせる姿で描かれた登場する車が大きな魅力のひとつである。自車はフェラーリ・テスタロッサをモチーフにしており、ゲーム上の最高速も当時のテスタロッサが公式発表していた293km/hであった。

懐かしい"体感ゲーム"『アウトラン』筐体とは

全部で4種類の筐体がある。可動筐体にはデラックス版とスタンダード版の2種類があり、ハンドル操作に合わせて筐体が左右に可動し、クラッシュやコースアウトの際にはガタガタ細かく揺れた。非可動タイプにはBOX型のコクピット版と、小型で立ってプレイするアップライト版があった。アップライト版は輸出用であるため、シフトノブが右に付いている。これは日本国内ではあまり見かけられなかった。
【可動筐体 デラックス版】

【可動筐体 デラックス版】

26インチモニターのデラックス版
標準価格:198万円(※当時)
350kg(キログラム)
【可動筐体 スタンダード版】

【可動筐体 スタンダード版】

20インチモニターのスタンダート版
【非可動タイプ BOX型コクピット版】

【非可動タイプ BOX型コクピット版】

カワイイ箱型のコクピット版
【非可動タイプ アップライト版】

【非可動タイプ アップライト版】

輸出用のアップライト版はシフトノブが右側に付いています。外国車が左ハンドルだからでしょうか?

当時のゲーセンを震撼させたテクニック『ギアガチャ』とは?

1.Hiギヤで高速走行中(270キロ以上)、ギヤを1回素早くLo→Hiと切り替えると、約2秒間白煙を出すことができます。この白煙が出ている状態は、路肩にはみ出してもスピードが落ちません。

2.さらに、この1の効果中に路肩へ半分だけはみ出して、もう1度、ギヤを1回素早くLo→Hiと切り替えることで、そこから約5秒間白煙が出続けます。もちろん、路肩にはみだしてもスピードは落ちません。

【当時ゲーセンを熱くした、アーケード版「アウトラン」のテクニック紹介+感動のED集】

「0:33」~『ロケットスタート 293km/h Start』

「3:30」~『ギアガチャ(煙り出し)』

「5:10」~『294kmスタート(293km/h Start)』

「7:00」~『アウトラン 感動のEDまとめ』

【アウトラン ワールドレコード(4'32''50)】

異次元レベルのドライビングテクニックを駆使した、究極に"神がかった"『アウトラン』動画・・・もはや別のゲームと錯覚するほどに!?

バージョン違いが存在した!アーケード版『アウトラン』

ソフト面では新・旧2種類のバージョンが存在し、それぞれステージ構成が異なる。日本国内では、出荷時期の違いによって両方のバージョンが流通した。海外では新バージョンのみのため、旧バージョンは国内版、新バージョンは海外版とも呼ばれる。
【ステージ構成(※コース)が異なった旧・新バージョン】

【ステージ構成(※コース)が異なった旧・新バージョン】

画像(左):旧バージョン(※国内版)

画像(右):新バージョン(※海外版)

【旧:国内版のアウトラン】

アーケード版『アウトラン』の「国内版」による、ギアガチャ禁止のプレイ動画

【新:海外版のアウトラン】

アーケード版『アウトラン』の「海外版」によるプレイ動画

家庭用ゲーム機に移植された『アウトラン』

【セガ・マークⅢ版】

1987年06月30日「セガ」からリリースされた。容量:2メガビットロムカセット 開発元:セガ

セガにとって"3世代目"にあたる家庭用ゲーム機『セガ・マークⅢ』に移植された「アウトラン」がコチラ。スタート地点の観客席まで再現しているのは見事。やたらとポップに聴こえるサウンドもいい感じ。

(※メガドライブは"5世代目")

【PCエンジン版】

1990年12月21日「NECアベニュー」からリリースされた。容量:4メガビット(HuCARD) 開発元:電波新聞社
アーケード版「アウトラン」の海外バ-ジョンの移植作品。車体がクラッシュした際のドライバーが表示されない、画面上部に黒帯のスコア表示による解放感の減少、スプライト欠けなどが目立ちますが…がんばって移植した感じはでています。車体のエンジン音が聞こえるのがポイント(※メガドライブ版は無し)
50 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

元祖ドライブゲームの続編といえば『ターボアウトラン』

元祖ドライブゲームの続編といえば『ターボアウトラン』

メガドライブで発売された「アウトラン」シリーズ第2弾として登場した『ターボアウトラン』はアメリカを舞台にドライブするゲーム。フェラーリF40をモデルにしたスポ-ツカーを操作して全16ステージを駆け抜ける。助手席に座る金髪の彼女が最後に乗る車は・・・アナタ?、それともライバル!?
懐かしのレースゲームが家庭で遊べる『スーパーハングオン』

懐かしのレースゲームが家庭で遊べる『スーパーハングオン』

1985年に登場した、セガの人気アーケード体感ゲームの第1弾「ハングオン」より二年後、1987年にパワーアップして登場した「スーパーハングオン」のメガドライブ移植作品。アーケード版にはなかった「オリジナルモード」の追加など、家庭用の要素もプラスされた本作を紹介します。
不思議フロマゲ | 10,675 view
「ナンシーより緊急連絡…」でお馴染みの、チェイスH.Q.が、メガドライブでも遊べた『スーパーH.Q.』とは

「ナンシーより緊急連絡…」でお馴染みの、チェイスH.Q.が、メガドライブでも遊べた『スーパーH.Q.』とは

1988年にアーケードゲームとして登場した「チェイスH.Q.」と言えば、覆面パトカーに乗った刑事が、オペレーターのナンシーから指令を受けて、逃走する犯人の車を追跡(チェイス)するカーアタックゲーム。なんといっても、ステージ中に数回使用できる"ニトロ"の加速感と、体当たりして犯人の車体をボコボコにするゲーム内容が、当時のゲーマーを夢中にさせましたよね。『スーパーH.Q.』は、メガドライブで発売された、オリジナル要素満載の続編とも言うべきゲームとして発売されました。あの日の「感動」と「興奮」は甦るのか?
不思議フロマゲ | 14,249 view
この画面にピン!ときたアナタは"メガドライバー"。『エアロブラスターズ』

この画面にピン!ときたアナタは"メガドライバー"。『エアロブラスターズ』

メガドライブ専用ソフト『エアロブラスターズ』と言えば"メガドライバー"の誰もが口にする「謎の画面」。ROMカセットのゲームなのに、なぜかCD-ROMのゲームばりに読み込み時間?を要する様は、まるで「なぅろぉ~でぃんぐ」
一番使いやすかったのは?20世紀を彩った家庭用ゲームマシンのコントローラーを振り返る。

一番使いやすかったのは?20世紀を彩った家庭用ゲームマシンのコントローラーを振り返る。

私たちの多くがお世話になった家庭用ゲーム機。「一日1時間まで!」なんてルールを遵守しつつ、私たちは必死でテレビの画面と戦っていましたね。テレビがあってゲーム機本体があって。そこからコードで繋がれた「コントローラー」を握りしめてゲームに耽ったあの頃。私たちが握りしめていてコントローラー、どんな形状が使いやすかった??

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト