蕎麦だけじゃない年越し料理、 地域で伝わる独自の年越し風習。
2017年12月28日 更新

蕎麦だけじゃない年越し料理、 地域で伝わる独自の年越し風習。

父母揃って讃岐(香川)生まれ・育ちの下で生まれ育った私にとって、年越しの食事といえば「ウドン(讃岐うどん)」でした。風習として代々受け継がれてきたわけではなく、単にウドン(乾麺)が家に余りあるほどあったため、お蕎麦を買うよりウドンを食べていました。我が家ではお蕎麦は遠い存在でした…。

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あと数日で2017年が終わります。2018年に向けて、大掃除やおせち料理、鏡餅の準備などに追われている方もいらっしゃる時期です。

そして年越し。父母揃って讃岐(香川)生まれ・育ちの下で生まれ育った私にとって、年越しの食事といえば「ウドン(讃岐うどん)」でした。風習として代々受け継がれてきたわけではなく、単にウドン(乾麺)が家に余りあるほどあったため、お蕎麦を買うよりウドンを食べていました。我が家ではお蕎麦は遠い存在でした…。

しかし、2009年。さぬきうどん振興協議会が「年明けに縁起を担いで食べるうどん」なる運動を始めたため、現在、「年越しうどん」が定着しているらしいです。

地域で伝わる独自の年越し風習

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そんな年越しの料理。都内やメディアでは「年越しそば」が定着しておりますが、地域によっては、この香川「年越しうどん」の様に独自風習が伝わっております。

お寿司やブリ、サンマという例も

例えば北海道は年越しにお寿司を。おせちとしてもお寿司を。豪勢なお寿司を。
かたや西。九州では福岡県などで「年取り魚」としてブリを食べる風習があります。
同じく魚を食べる地域として長野県。こちらは「年取り汁」と「年取り膳」。このあたりは海に面していないため、海の食材がごちそうなのです。そういえば、自分が20代の若かりし頃に祭礼のフィールドワーク(現地調査)で伺った奥三河(愛知と長野と静岡の県境地域。山間部)で、あるおばあさんから「正月の御馳走といえば、サンマだったのよ」と聞いたことがあります。どの家にも冷蔵庫・冷凍庫がある現在とは違って、以前は海の食材が山間部に届くこと自体が貴重だったのです。
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「年取り魚」とは?

と、ここで「年取り魚」について。
聞きなれない単語かもしれませんが、コレ、辞書にも出てくる言葉でして、大晦日、年越しの食事につける魚。年越魚、正月魚(しょうがつうお)とも言います(コトバンクより)。世界大百科事典には「大晦日の夜の年越しそばや元日から三が日の朝の雑煮など,新年の行事には特定の食物を食べる習慣がある。大晦日の夕食に添える年取り魚も顕著な例である。東日本ではサケ,西日本ではブリを用いることが多い」とも。なぜブリとサケなのかというと、ブリは出世魚として、サケは「栄える」にひっかけた語呂合わせで共に縁起が良い魚とされたから、のようです。

旧暦を大事にして開催する沖縄県では?

そして、すべての伝統行事を旧暦を大事にして開催する沖縄県。ここではどうかといいますと、大晦日をトゥシヌユルー(年の夜)と言ったりしますが、沖縄的正月料理が並びます。その中には豚肉も。たとえば本部(もとぶ)町の良さを伝えるサイト「いーもとぶ.net」によると、本部町では旧暦1月1日には豚肉料理が主体で、いわゆるおせち料理はありません。
全国それぞれの料理を楽しむ年の瀬・正月。お雑煮も千差万別。お雑煮については、あまりに多種多様・千差万別なので、文化庁では祖父母、父母から伝わるもの、地域に伝わるものなどを広く一般公募をし、北海道から九州まで全国から選ばれた「お雑煮100選」を設けております。日本の食文化(良い意味で)おそるべし。

皆様、よい年越しを~!
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