2017年1月1日 更新

お正月の風景といえば鏡餅、新年や祭礼でお餅を食べる理由と「鏡」が示すモノとは。

クリスマスが終わり、世間は一気に「年越し」モードに。 12月31日は「大晦日」。テレビや格闘技などを見たり、家族でお蕎麦を食べたり…それぞれの年越しをされることと思います。蕎麦以外にも、正月のために鏡餅を用意する方も多いかと思いますので、今回は「鏡餅」の由来について。

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クリスマスが終わり、世間は一気に「年越し」モードに。

12月31日は「大晦日」。テレビや格闘技などを見たり、家族でお蕎麦を食べたり…それぞれの年越しをされることと思います。蕎麦以外にも、正月のために鏡餅を用意する方も多いかと思いますので、今回は「鏡餅」の由来について。

その前に。

毎月の末日を意味する「晦日」

そもそも「晦日」とは、毎月の末日を意味します。月末日であり1年の最後である12月31日は特別な末日なので「大晦日」と呼ばれるようになったようです。

大晦日の行事には、様々な信仰が混ざっています。この日は新しい年の実りと、私たちの命(の元気)をもたらしてくれる歳神様(日本由来)を迎え祀る日。

日本古来の祭礼ほど、夜に始まり朝に終わる

日本古来の祭礼ほど、夜に始まり朝に終わります。大晦日の行事もしかり、です。
大晦日の夜は「除夜の鐘」

大晦日の夜は「除夜の鐘」

除夜の鐘を108回鳴らすのは仏教の「百八煩悩」に由来します。
とはいえ除夜の鐘を108回鳴らすのは仏教の「百八煩悩」に由来します。すべての煩悩を鐘を突くことで取り払い、身も心も綺麗になって新年を迎えましょう、という行事です。そして、朝日を拝む…これは神道由来、いや、むしろアニミズム(自然崇拝)に近いかもしれません。

色々混ざっていますが、要するに「自分を生かしてくれるすべてに『感謝する』気持ち」があればよいのだと思います。

というところで話を戻し、「鏡餅」について。

そもそも、なぜ餅か?

新年や祭礼で餅を食べるのは、餅が稲の魂(神さま)が宿る食べ物とされており、餅を食べることで神さまのパワーをいただけるからです。
そんな餅で作られる「鏡餅」

そんな餅で作られる「鏡餅」

「鏡餅」は、歳神の依り代(よりしろ=神様の居場所)です。
鏡餅を目印に各家を訪れる歳神さまが、その家々に自らのパワーを分け与えることで子孫繁栄や五穀豊穣などを授ける、という流れです。

なぜ丸い?なぜ鏡?なぜ橙を置く?

大雑把に役割について書きましたが、おそらく、気になることは役目ではないと思います。

「なぜ丸い形なのか」
「なぜ『鏡』なのか」
「なぜ橙(ミカン)を置くのか」

ではないでしょうか?
気になるのは鏡餅のビジュアル

気になるのは鏡餅のビジュアル

なぜ、この形に落ち着いたのでしょうか…。
古来、鏡は神様を示すアイテムでもありました。現在でも神棚の中には鏡がおかれています。

その形はというと、「丸」です。古代の鏡も丸、歴代の天皇が皇位のしるしとして受け継いだという三種の神器の1つ・八咫鏡(やたのかがみ)も丸い形。
三種の神器の1つ・八咫鏡(やたのかがみ)

三種の神器の1つ・八咫鏡(やたのかがみ)

神様を示すのが丸い鏡なのです。
ということで、神様を示すのが丸い鏡なのです。このあたりが鏡餅の見た目の由来となっております。

そんな鏡餅に、なぜ橙を置くのか?これは言葉祝いです。「橙(だいだい)」と「代々(だいだい)」をひっかけております。代々、子孫繁栄が続いてほしい気持ちが橙に込められているのです。とはいえ最近では、単語の意味よりも「オレンジ色の丸いヤツ」であれば良いか~、という感じになり、ミカンにその座を譲っている感がある気がしないでもないこの頃です(汗)時にプラスチック加工のモノも見かけますね(汗)

鏡餅には、ほかにも必須アイテムがありますが、それはご興味があれば次の機会にお話させていただきますね。

では、皆さま、よいお年を…!
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